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「星野源ファンがまずゲットすべき洋楽アルバムはこれだ!」

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる星野源ファンが聴くべきアルバム、ディアンジェロ【Voodoo】特集。

高橋芳朗のミュージックプレゼント ボディポジティブソング特集http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20171103112400

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

※以下、番組内容書き起こし by みやーん(文字起こし職人)

【高橋芳朗】
本日の特集はこちら! 「星野源ファンがまずゲットすべき洋楽アルバムはこれだ!」。現在TBSテレビで絶賛放送中の金曜ドラマ『コウノドリ』に出演している星野源さん。その星野さんの音楽作品をより深く楽しむための聴き比べ企画です。わたくし、星野さんのオフィシャルインタビューやライナーノーツを手掛けている関係で8〜9月と立て続けにニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』に出演いたしまして。今回はそんな流れも踏まえての企画になります。で、「星野源ファンがまずゲットすべき洋楽アルバムはこれだ!」ということですが、そのアルバムはなにかというと、ディアンジェロというソウルシンガーの『Voodoo』。2000年の作品です。

【ジェーン・スー】
もうかなり前ですよね。

【高橋芳朗】
17年前になります。スーさんもお好きですよね?

【ジェーン・スー】
好きですね、このアルバム。

【高橋芳朗】
ディアンジェロは、アメリカはバージニア州の出身。現在43歳です。1995年にデビューした「ネオソウル」というジャンルを代表するシンガーですね。ネオソウルは、ヒップホップを聴いて育った世代が奏でる新しいスタイルのソウルミュージック。『Voodoo』はそんなディアンジェロの代表作になります。で、星野さんはたびたびこの『Voodoo』をお気に入りの一枚に挙げているんです。

【ジェーン・スー】
なるほど、そうなんですね。

【高橋芳朗】
そして、実際に自分の楽曲にその要素を取り入れてもいます。というわけで、本日はディアンジェロ『Voodoo』の収録曲と星野さんの楽曲を聴き比べてみたいと思います。最初に星野さんの曲。続いてディアンジェロの曲、という流れで聴いていきましょう。まずは現在ロングセラー中の星野さんのニューシングル「Family Song」のカップリング曲「肌」を。この曲は『ビオレU』のCMソングとして使われているので聴いたことがある方も多いと思います。リズムに注意して聴いてみてくださいね。

M1 肌 / 星野源

【高橋芳朗】
続いては、ディアンジェロ『Voodoo』に収録されている「Spanish Joint」を聴いてみたいと思います。星野さんは、「肌」のリズムを「Spanish Joint」にインスパイアされてつくったことを認めているんです。改めてリズムに注意して聴いてください。

M2 Spanish Joint / D’Angelo

【高橋芳朗】
実はこの聴き比べ、先日『オールナイトニッポン』に出演したときにもやったんですよ。ただ、あまりピンとこないという方が多くて。

【堀井美香】
うん、ぜんぜん一緒な気がしない。

【高橋芳朗】
でも何度もじっくり聴き返してみればだんだん共通点がわかってくると思います。一聴してピンとこないのは、星野さんがディアンジェロのエッセンスを巧みにJ-POPに落とし込んでいるということでもあるんですけどね。単なる焼き直しとかではないと。

【ジェーン・スー】
はい。

【高橋芳朗】
で、実は星野さんは2010年のソロデビュー直後からディアンジェロのサウンドを自分の作品に取り込もうとしていたんですよ。星野さんはそれを「実験」と呼んで、シングルのカップリング曲で試行錯誤を繰り返していたんです。

【ジェーン・スー】
なるほど、カップリング曲を実験の場にしたんだ!

【高橋芳朗】
そうそう。今度はちょっと時代をさかのぼって、その実験の過程を聴いてみたいと思います。ここで聴いていただきたいのは、星野さんの2013年のシングル「ギャグ」のカップリング曲「ダスト」。再びリズムに注意して聴いてください。

M3 ダスト / 星野源

【高橋芳朗】
この「ダスト」、ベースはOKAMOTO’Sのハマ・オカモトさんが弾いているんですけど、レコーディングにあたって星野さんはハマさんに参考音源としてディアンジェロ『Voodoo』の1曲目、「Playa Playa」を聴いてもらっているんです。リズムセクションはこういう感じでやりたい、と。じゃあ、その「Playa Playa」を聴いてみましょう。

M4 Playa Playa / D’Angelo

【ジェーン・スー】
エロいですねー。

【高橋芳朗】
うん、エロい。星野さんはこうやってディアンジェロの影響を自分の音楽に昇華するチャレンジをずっと繰り返してきたわけです。そして、この実験がひとつの結実を迎えたのが2015年。大ヒットしたアルバム『YELLOW DANCER』に収録されている「Snow Men」という曲になります。「Snow Men」はこれまでの2曲とちがってディアンジェロのある特定の曲をモチーフにしているわけではないんですが、それでもディアンジェロのいくつかの曲と聴き比べてみると彼のサウンドを見事に血肉化できていることがよくわかると思います。今度はディアンジェロの曲を先に聴いてみましょうか。これもアルバム『Voodoo』から、ロバータ・フラックの名曲カバーです。

M5 Feel Like Makin’ Love / D’Angelo

【高橋芳朗】
この流れで星野源さんの「Snow Men」を聴いてもらいましょう。すでに聴き比べた2組よりもこちらの方が断然わかりやすいと思います。まさに「ディアンジェロ歌謡」と言えるような名曲ですね。

M6 Snow Men / 星野源

【高橋芳朗】
いやー、何度聴いても素晴らしい! これはディアンジェロの影響がわかりやすく聴き取れると思うのですが?

【堀井美香】
うん、こんなふうになるんですね。素晴らしい!

【高橋芳朗】
ディアンジェロの曲は輪郭がはっきりしないもこもことしたサウンドでメロディの動きも派手ではないんですけど、そのあたりをJ-POPのフォーマットにうまく落とし込んでいる感じですね。というわけで、星野源さんのファンはぜひディアンジェロの『Voodoo』を入手して繰り返し聴いてみてください。きっと新しい発見があると思いますよ。

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア(稀にかかる邦楽はディレクター選曲)。最新1週間のリストは以下です。

10/30(月)

(11:05) What’s Going On (Live) / Donny Hathaway
(11:44) When You Are Who You Are / Gil Scott-Heron
(12:16) Love Each Other / Leon Thomas
(12:50) Winter’s Tale ~冬物語~ Duet with 高野寛 feat. Smooth Ace / 野宮真貴

10/31(火)

(11:03) Superstition / Stevie Wonder
(11:18) On The Stage / Linda Lewis
(12:15) Handle It / The Sylvers
(12:23) Could This Be Love / Leroy Hutson
(12:50) Loose Booty / Sly & The Family Stone

11/1(水)

(11:05) Dreamtime / Daryl Hall
(12:15) When Tomorrow Comes / Eurythmics
(12:26) Love Touch / Rod Stewart

11/2(木)

(11:04) Substitute / The Who
(11:45) A Sign of the Times / Petula Clark
(12:19) Love Is Me, Love Is You / Jackie Trent
(12:51) The Real Thing / Cilla Black

11/3(金)

(11:02) Mary Jane / Rick James
(11:16) Baby, Baby My Love’s All for You / Deniece Williams
(12:19) F**in’ Perfect / P!nk
(12:49) Rejoice / The Emotions