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シリーズ『音声ガイドの世界』音声図書“デイジー図書”

ジェーン・スー 生活は踊る

「生活は踊る」金曜日で不定期に取り上げている「音声ガイド」シリーズ。読書の秋ということで「デイジー図書」を取り上げました。

  • DAISYとは、「デジタル・アクセスブル・インフォメーション・システム」の頭文字をとって、「デイジー」と呼ばれる国際規格。視覚障害を持つ人たちのために、カセットに代わる「デジタル録音図書」として構築されたシステム。利用方法は2通り、全国の点字図書館で、データが入ったCDやテープを借りる。または「サピエ図書館」というWEBサービスからデータをダウンロードしてパソコンやスマホで聴く。
  • デイジー図書のメリットは、デジタルデータなので、CDにコピーすれば複製が簡単。MP3などの圧縮データなので、CD1枚に50時間以上も収録できる。専用の再生機械もあるが、パソコンやスマホでも聴くことができる。目次から読みたいページにすぐ飛べるなど、操作も楽で便利。それまでの録音図書は、各地方にある点字図書館がそれぞれ独自に作っていた。デイジー規格に統一されてからは「サピエ図書館」にデータが一括して統合されることになったので、重複がなくなり効率化された。
  • デイジー図書を聴くためには。
    デイジー図書は、「視覚障害のある人や読書困難者に提供される」という目的に限定して著作権が解放されるよう、法律で決まっているため視覚障害のない人は、利用することはできません。
  • ただ、将来、自分やまわりの人が読書困難者になった時、利用できる。(まわりで知らない人がいたら教えてあげてほしい)
  • デイジー図書づくりに協力できる
  • デイジー図書の作り方
    デイジー図書は、全国どこもボランティアによって制作されている。今回、取材をした池袋の豊島区立 中央図書館・点字図書館「ひかり文庫」では年間130タイトルほどの新しいデイジー図書を作るために、50名ほどの「朗読ボランティア」が登録しているそうです。ボランティアは、ほとんど女性。頻繁に打ち合わせがあるため、昼間に自由に動ける人でないと難しい。
  • 一冊作るプロセスは…
    (1)まず最初の打ち合わせ。読み手が下読みし、校正者と点字図書館職員らと共に、読めない漢字やイントネーション不明の言葉、イラストや図表をどうやって読むかを細かくチェック。
    (2)スタジオで録音。それを校正者がチェックして、必要があれば録り直し。2回目の校正は職員がチェック。
    (3)音声データをデイジー図書用に編集する。ジャンプする見出しの位置や註釈をどう処理するのか、細かく指定。また、それを専用の校正者がチェックする。
    (4)納品。CDはコピーしてジャケットを制作。そしてサピエ図書館用にデータをアップロードする。

とにかく膨大なチェックを繰り返し、平均して1冊つくるのに4〜6か月かかります。「ひかり文庫」では、読み手のボランティアを募集すると1回30名ほど応募があるそうです。面接を経て、10名ほどの生徒さんに20回ほどの講習をし、実地訓練を積み、ようやく仕事としてスタート。ひとりで一冊読めるになるには1年以上。

地方によってはボランティアが少ない所もあるかもしれません。最寄りの点字図書館のホームページにボランティアの募集が載っていることもあるので、興味のあるかたはまずそちらをチェックして下さい。また、新宿・高田馬場にある「日本点字図書館」では寄付も募っています。感心のあるかたはこちらのホームページをご覧下さい。