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「秋に聴きたいトロンボーン」特集

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる楽器シリーズ第4弾
「秋に聴きたいトロンボーン特集」。

高橋芳朗のミュージックプレゼント 秋に聴きたいトロンボーン特集http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20171124112342

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

※以下、番組内容書き起こし by みやーん(文字起こし職人)

【高橋芳朗】
今週の特集はこちら! 「秋に聴きたいトロンボーン特集」。スティールパン、ウクレレ、ビブラフォンに続く楽器シリーズ第4弾。今回は秋にあう楽器として、ふくよかで温かい音色を持つトロンボーンにスポットを当ててみたいと思います。

【ジェーン・スー】
トロンボーンって切り口で楽曲を意識して聴いたことはないですね。

【高橋芳朗】
トロンボーンってどんなイメージですかね……谷啓さんとか?

【ジェーン・スー】
違う違う。体格のいい人が吹いている感じ?

【高橋芳朗】
音色もふくよかなら吹く人もふくよかみたいな。

【ジェーン・スー】
でもちょっと物悲しい感じもあるね。

【高橋芳朗】
確かに、まろやかな音だけどちょっと切なさもあるかもね。では、トロンボーンについて簡単に説明しておきましょう。まず、トロンボーンは15世紀半ばに誕生したと言われています。18世紀ごろまでは聖歌隊の伴奏や教会のミサのような宗教的な場で使われることが多かったことから、神聖な楽器/神の楽器として扱われていたそうです。宗教的な音楽以外でのトロンボーンの使用は差し控えられていたなんていう話もあるぐらいで。

【ジェーン・スー】
うんうん。

【高橋芳朗】
教会でトロンボーンが重宝された背景には、トロンボーンの音域が人間の声、成人男性の声域にすごく近いことが挙げられていて。人の声とうまく溶け合う柔らかい音色を持っているところから、聖歌隊の伴奏に最適だったということです。あと、スライドを調整することによって微妙な音程を出せるトロンボーンの特性も聖歌隊の伴奏に向いていたみたいですね。

【ジェーン・スー】
なるほどー。

【高橋芳朗】
で、そういう宗教的なイメージが強かったトロンボーンをはじめて世俗的な音楽として使った人がベートーベンなんですって。曲は1808年に初演された『運命』。これが史上初めてトロンボーンが加わった交響曲とのことです。

【ジェーン・スー】
へー!

【高橋芳朗】
今日はそんな「神の楽器」、トロンボーンの名演を4曲聴いてみたいと思います。1曲目はジャズの代表的なトロンボーン奏者、カーティス・フラーの1961年の作品です。

M1 Mixed Emotions / Curtis Fuller

【高橋芳朗】
あまりトロンボーンに注目して音楽を聴いたことがないって言ってましたけど……いかがですか?

【堀井美香】
なんか家でアナログに針を落として聴きたいです。持ってないけどー(笑)。

【ジェーン・スー】
私、五番街で買い物したい気分。行けないけどー(笑)。

【高橋芳朗】
はい、次にいってみましょう。さっき曲がかかっているあいだに堀井さんがトロンボーンというと東京スカパラダイスオーケストラを連想するって話していましたけど、トロンボーンが活躍する音楽ジャンルというといま聴いてもらったジャズのほかにジャマイカで1950年代に生まれたスカを挙げる方も多いんじゃないでしょうか。というわけで2曲目はスカ・トロンボーンの第一人者、リコ・ロドリゲスの作品を聴いてみたいと思います。1970年代末から1980年代初頭にかけて、イギリスでスカがリバイバルしたころの作品です。

M2 Easy Snappin’ / Rico Rodriguez

【ジェーン・スー】
いいね!

【高橋芳朗】
こういうのどかな曲調にもトロンボーンは合いますよね。次、3曲目はライブ録音です。ジェフ・ブラッドショウというフィラデルフィア出身のトロンボーン奏者、ジャズ〜R&B〜ヒップホップなどブラックミュージック全般で活躍している人気プレイヤーなんですけど、彼の2015年のライブ録音で「All This Love」を。R&Bグループ、デバージのヒット曲のカバーですね。実はこの曲、ゲストでアカペラグループのテイク6がコーラスをつけているんですよ。だから、先ほど話した音域が人間の声域に近いというトロンボーンの持ち味がよくわかるんじゃないかと思います。

M3 All This Love / Jeff Bradshaw feat. Take 6

【高橋芳朗】
そろそろちゃんと歌が入った曲も聴きたくなってきたと思いますので、最後は「歌うトロンボーン奏者」の曲で締めましょう。カナダ人トロンボーン奏者、アシュリー・スレイター。彼がイギリス人DJのノーマン・クック/ファットボーイ・スリムと結成したフリーク・パワーの「Turn On, Tune In, Cop Out」を紹介します。1994年の大ヒット曲ですね。このアシュリー・スレイター、もちろんトロンボーンの腕前も確かなんですけど、ボーカリストとしても本当に素晴らしい声を持っていて。堀井さんが好きな系統のセクシー&シルキーな低音ボイスです。

【堀井美香】
お、シルキーが入りました。

【高橋芳朗】
というわけでボーカルとトロンボーン、合わせてお楽しみください。

M4 Turn On, Tune In, Cop Out / Freak Power

【高橋芳朗】
これ、堀井さんはたまらないでしょ?

【堀井美香】
いま写真も拝見いたしまして。全部頂戴いたします!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア(稀にかかる邦楽はディレクター選曲)。最新1週間のリストは以下です。

11/20(月)

(11:05) Whatcha’ Gonna Do For M / Average White Band
(11:41) Love-Merry-Go-Round / The Isley Brothers
(12:14) Turn It Into Something Good / Earth Wind & Fire
(12:25) Papillon aka Hot Butterfly / Chaka Khan
(12:49) Say That You Will / George Duke

11/21(火)

(11:04) Yeh, Yeh / Georgie Fame & The Blue Flames
(11:18) Last Night / Laurel Aitken & The Soulmen
(12:28) That Driving Beat / Brian Auger & The Trinity
(12:51) Possession / The Spencer Davis Group

11/22(水)

(11:04) It Ain’t Over ‘Til It’s Over / Lenny Kravitz
(11:18) Climb the Line / Cecilio & Kapono

11/23(木)

(11:05) Rainbow in Your Eyes / Leon & Mary Russell
(11:18) There’s Nothing Like This / Omar
(11:47) Kiss of Life / Sade
(12:15) ワークソング / 星野源
(12:22) Too Much Lovemakin’ / Lisa Stansfield
(12:51) Moving in the Right Direction / The Pasadenas

11/24(金)

(11:03) Tighten Up / Al Escobar
(12:17) I’m No Stranger / Joe Bataan
(12:51) Together / Ray Barretto