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あの時「ギター弾ける」と言っていなかったら・・・布施明さんのMASACAの歌手人生

コシノジュンコ MASACA

2017年11月26日(日)放送

ゲスト:布施明さん(part 2)
1947年、東京・三鷹市出身。ザ・ピーナッツに憧れて歌手を目指し、高校在学中にTVのオーディション番組に出場。1965年に「君に涙とほほえみを」でデビューし、「恋」「霧の摩周湖」「シクラメンのかほり」など、数々のヒット曲をリリースしました。1980年にハリウッド女優のオリヴィア・ハッセーと結婚し、アメリカで活動(1989年に離婚)。またシンガーとしてだけでなく、俳優としても映画やTVで活躍しています。


出水:小さいころのお話・・・どんなお子さんだったんですか?

布施:三鷹はいわゆる武蔵野地区で、雑木林だらけ。もともとは防風林として作ったものが、雑木林になってしまった。その中を走り回っていました。

JK:音楽に興味は? どこに接点があったの?

布施:うちは大きな声を出すと怒られる家庭だったんです。母親が嫌がっていたらしくて。小学校の途中で、父親が体を壊したり事業に失敗したり、いろんなことがあって三鷹から隣町に引っ越したとき、中学校で偶然近所の友達がブラスバンドの太鼓をやっていた。彼は唯一できた友達だったので、一緒にブラスバンドに入った。それが音楽を好きになったきっかけです。

JK:それでフルートをやったんでしょ?

布施:どれも重そうなんですよ、楽器が。一番ちっちゃいものは何か、って考えたときに、片手で持てるピッコロが一番小さいかな? って。ピッコロなんて学生服のポケットに入るからね。みんなはどこに行くにもエッサエッサ運んでるのに、自分の楽器はポケットの中(笑)それが中学の3年の初めごろ、誰かに「ギター弾ける?」って聞かれて。「弾けない」っていうのが悔しく、「持ってる?」って聞かれたら「持ってない」っていうのも悔しいから、「持ってる」って言っちゃった(笑) じゃあ一緒に弾こうっていうことになったんだけど、困ったな、何もない。っていうときに、駅前にあった質屋さんで、質流れの小汚いギターが売っていた。値段を聞いたら3000円ぐらい、そんなお金はないので、買えなくて。

JK:そのころの3000円は大きいわよ。中学生でしょ?

布施:自分で貯めてたお金が1300円。これでダメか、ってきいたら、質屋のおじさんがいいよって言ってくれて、その場でチューニグもしてくれた。その後ギターを持ったまま、古本屋さんをしている同級生のところに行って、その当時「平凡」とか「明星」の付録に“歌本”といって、ヒット曲の歌詞やコードが書いてあった。それを「親には内緒だぞ」と言ってもらってきて、近所の大学の敷地内でポロンポロンと弾いてみた。おっ、音が出る! 歌を歌ってみたら、音に合う!ボロンって弾いたらそのまま歌えるんだ、っていうがの「歌始め」です。

出水:でも、背伸びして「ギター弾けるよ!」って言った、あの一言がなければ、歌手になってなかったかもしれない。驚きですね~!

JK:ハッタリだけど(笑)子供のころに背伸びしてやってたことが実現する、っていうのはいいことよね。

JK:自分の人生、歌手生活で「MASACA!」と思った思い出はありますか?

布施:たくさんあって・・・よく「これがターニングポイントだったな」と言うんですけれども、たくさんあって困ってしまう。なにしろ最初の時に、「何かおごってくれるからみんなでいこうよ」って言って、府中の少年たちが麹町までオーディションに出て行って、そこで出演したのがMASACAですね。おごってくれたのはメロンパンなんだけど(笑)

JK:じゃあ、メロンパン見たら思い出すわね(笑)「メロンパン」って歌を作ったらどう??

布施:メロンパン大好き(笑)でも、僕にとってはメロンパンのほうが先だったので、その後メロンを初めて食べた時に、あまりの不味さにびっくりした。メロンパンを食べながら、本物のメロンのほうが何十倍もおいしいんだろうなと思っていたら、水っぽくってさ(笑)中学時代は病理学ができたらいいなと思ってたもんだから、歌をやるつもりはなかったんだけど、それがいつの間にか。

JK:別の夢があったのに、歌の道がすっすっと開けていったのね。でも、それが指名だったり運命だったりするから。それに従うのが自然ですよね。

布施:麹町スタジオで思い出したけど、あそこで、すっごくきれいな女性がお着物でさっと入ってきて、その場にいる人が右と左に分かれたところを歩いていくような人がいたんですよ。それが渡辺美佐さん。

JK:えっそうなの?着物で?

布施:初めて渡辺美佐さんを拝見したのはその時。

出水:ご縁ですね、その後渡辺プロにお世話になるなんて。

布施:黒っぽいお着物で。すごい印象に残っている。

JK:あの頃の美佐さんはチャキチャキだったものね。ところで、布施君のちょっとした言葉、難しい言葉なんだけど、作詞のような小説のような・・・あれは一体なんですか?すごい才能があるなと思って。

布施:病理学をやりたいと思ったもっと前に、ものを書く人になりたいっていうのがあったんです。本が好きで、「十五少年漂流記」っていうのを子供のころに読んで、何回読んでも感動する。こんな本を書けるような作家になりたいって思って、書くようになった。だから一番好きだった場所は図書館。図書館通いをする変な少年だった。

JK:へー!じゃあこれからは、楽しみね。いまは準備しているところ?

布施:いや、小説はあまりうまくないんで・・・

出水:えっ、小説もお書きになるんですね?

JK:今までの出来事のまとめとして、小説って素敵じゃないですか!

布施:そうですね・・・じゃあ書きますよ! 頑張ります!

JK:そうよ、作家として!芥川賞!

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★AKIRA FUSE LIVE 2017-2018 Route 70 ━ 来し方 行く末 ━ ★
恒例の秋~春ツアー続行中です!

2018年1月27日(土) 大宮ソニックシティ 【埼玉県】
2018年2月10日(土) たましんRISURUホール 大ホール 【東京都】
2018年2月12日(月・祝) 愛知県芸術劇場 大ホール【愛知県】
2018年3月3日(土) 森のホール21 大ホール 【千葉県】
2018年3月10日(土) Bunkamuraオーチャードホール 【東京都】
2018年3月17日(土) いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール 【福島県】
2018年3月18日(日) NHK 大阪ホール 【大阪府】

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出水:今年でデビュー53年目を迎える布施さんですが、現在ツアー中でいらっしゃいます。タイトルの「ルート70」というのは?

布施:12月の誕生日がくると、今年70歳になるんです。だから国道70号線、人生の道をばあっと通り過ぎるぞ、っていう。来し方=今まで来た道はは変えることはできないけど、行く末=未来は変えることができる。ルート70を超えていこうじゃないかっていう意味です。

JK:70歳、古希ですね。大きな使命よね。

布施:古希っていうのは中国の詩から来てるんですよ。70歳まで生きる人は珍しい、稀だっていう一文から来ている。ほっといてもらいたいよねぇ(笑)

JK:もう年齢は言わなくていいんじゃない?70でストップしちゃえば!

出水:最後に、布施さんの曲でお別れしたいんですが・・・何にしましょう?

布施:僕の曲の中で一番リクエストが多いのが「カルチェラタンの雪」。これも面白い話があって、先日作詞家の先生から聞いたんだけど、この曲を作るときに作曲家の先生と、「最近おれたち、女性にすなおに謝れなくなったよね」っていう話になって。じゃあ、「ごめんね」って謝る歌を布施に歌わせようじゃないかということで、この曲ができた(笑)だから、この曲の歌い出しはいきなり「悪かった」から始まるんです。

JK:いっぱい謝っておいたほうがいいこと、あるんんじゃない?? 人生いろいろなことがあったから。

布施:はは(苦笑) そうですね(^^;)

=OA楽曲=

M1. 君は薔薇より美しい / 布施明

M2. カルチェラタンの雪 / 布施明