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ジワリ包囲網。”一歩踏み込んだ”喫煙ルール!!

森本毅郎 スタンバイ!

このところ、オリンピックに向けて、たばこのルールに動きが出ています。東京都は来年2~3月には、屋内原則禁煙の条例案を、都議会に提出する予定を表明しました。また、ファミレスチェーンのサイゼリヤは、再来年9月を目標に、全店舗全席禁煙とするという方針を明らかにし、ニュースになりました。ちなみに国はというと、自民党内で、『増税しますか?しませんか?』とか、『店舗の面積によっての喫煙の可否を決めますか。どのくらいの広さにしますか?』という話い合いをしている状況・・・。正直、国はちょっと遅れているな、という印象ですよね。そんな中、先月から、石川県の大学で、”一歩踏み込んだ”喫煙のルールを始めたというのです。どんなルールなのでしょうか・・・。

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!11月29日(水)は、レポーター近堂かおりが『ジワリ包囲網。”一歩踏み込んだ”喫煙ルール!』をテーマに取材しました!

★敷地内全面禁煙+『45分ルール』!

”一歩踏み込んだ”たばこのルールとは、どんなルールなのか。石川県の北陸先端科学技術大学院大学の総務部長・金子 豊さんのお話です。

金子 豊さん
「大学の敷地内を全面禁煙にするということと、受動喫煙を防止するため、学外で喫煙された方についても45分経った後に、敷地内に入ってきてくださいという取り組みです。喫煙後45分間は、有害物質を口から出しているんだという話があったので、そうであればと取り入れた、踏み込んだ形です。最初は喫煙場所がなぜ急になくなったんだろうという戸惑いをもった方もいらっしゃってちょっとタバコのポイ捨てがあったりとかは一時期ありましたけど、その都度改善の通知を流したりとか、いまやっているところです。」

敷地内全面禁煙に加え、喫煙後の45分間は敷地に入ってはいけない、その名も『45分ルール』。いまや敷地内全面禁煙は、多くの病院や企業、外食産業などでも見かけるようになりました。北陸先端大も、受動喫煙対策をどうするか、数年前から話し合っていたのですが、『タバコを吸った後45分間は、口から有害物質を出している』という話を禁煙科学会で聞いて、それならば、と”一歩踏み込んだ”ルールにすることにしたそう。

こうした”一歩踏み込んだ”ルール作りは、北陸先端大だけではないのです。外食産業のすかいらーくも、同じく”一歩踏み込んだ”ルールを表明しました。すかいらーくは来月から、本社オフィスの敷地内全面禁煙に加え、最寄の駅やバス停から会社までの”通勤途中の喫煙”を禁止することにしました。出勤時、退社後、ちょっとコンビニで一服・・・はできなくなるんですね!これは愛煙家にはキビシイでしょうね。

★あなたの会社の喫煙ルールは?

全面禁煙だけでなく、そこに至るまでの”行動範囲”や”時間”についての喫煙ルールが加わる流れの中、みなさんの身の回りは、
実際どんな喫煙ルールなのか、厳しくなってきてますか??街で愛煙家のみなさんに聞きました。

●「自社ビルは変わらないんですが、周りのビルとか公共施設の喫煙所は減りましたね。半分くらいですかね。肩身が狭いです。」
●「どんどん変わってる1月からあるんですよ。いまフロアーで吸っていい所が1か所あるんだけど、それがダメになって、なんだっけ電気タバコ?電子たばこ?だけはいいけど、普通のたばこはだめなんだって。喫煙所でも。まだ普通のたばこ吸ってんのかって言われるくらい。」
●「一応喫煙室以外で吸わないように、会社の周辺でも灰皿がおいてあったりするところでもなるべく吸わないで、控えてくださいね、っていうルールになっています。最上階10階に1つあるくらいですね。私5階なので、上って歩いて下りて。健康のため。」
●「全面禁煙ですね。近くのビルの喫煙所まで行ってちょこっと吸うくらいですね。肩身が狭いですね。しょうがないです。受動喫煙は悪なんで・・・。」

フロアーごとにあった喫煙スペースが、無くなりビルに一つに。うちのビルが全面禁煙になり、近所のビルまで出向いて。社内の喫煙所以外では、たとえ灰皿があっても喫煙は控えて!という御触れも・・・。気付けば周りの喫煙所も半減。口々に、もう仕方がない、このご時世だからと、あきらめの言葉を口にしていましたが、印象としては、ここ最近、一段階ルールが厳しくなっているな、と感じました。ご時世、という意味では、こんな話をしてくれた愛煙家のお父さんもいました。

●「個人的には、ふざけんなよという気はありますよそりゃ。買うにしても多く税金も払っているわけで。でも、今のご時世しょうがないかな、やむを得ないのかな・・・。先月までビルの駐車場の一角が喫煙所だったんだけど、そこも午後の10時までで鍵がかかって、それ以降は一切ビル内では吸えなくなっちゃって。だからこういうところで吸って今からも戻るので、ずいぶん疲弊している多少なり会社に文句言ったものの、ビルの方も住民から苦情をもらってるとか。ビル管(ビル管理会社)に聞いたら、清掃業の方々も清掃して体壊すと言われて、ビル管も清掃業の人からなるたけやめてくれって言われていると、言ってましたけど。」

このお父さんのビルでは、喫煙所は、もともと駐車場の一角に灰皿を置いて、ここでどうぞ、という形だったのですが、今月からは、その駐車場の隅に、壁に囲われた小部屋を作って、その小部屋の利用を夜10時までとし、時間が来たら鍵をかける、という”一歩踏み込んだ”喫煙のルールに変わったそうです。夜10時以降の利用について、交渉しようと、ビルの管理会社に聞いたところ、『駐車場を利用する人から、煙が気になるなどの苦情があるので・・・』とのこと。また、清掃業者からも、掃除をする人の健康面を考えて欲しい、と。このままだと清掃の仕事を続けてもらうのは難しくなる・・・という話なのでしょうね。このお父さんは、『そういう話を聞くと、清掃をする人の確保のためには、”一歩踏み込んだ”喫煙のルールもやむを得ないよね』とまさにご時世を実感している様子でした。

★患者さん本人だけじゃないニーズ!

人材の確保、という点では、冒頭の北陸先端大の金子さんも、『45分ルール』で、もうひとつ期待することがある、と話してくださいました。

金子 豊さん
「わざわざネーミングを『45分ルール』とあえて言葉にすることで、なんだろう?と注目すると思うんです。そうすることで、そういうデータがあるよ、有害なものが45分続くんだな、と知ってもらえるきっかけにもなると思いますし。それと、うちの大学は、石川県のはずれの山の近くのところで、交通の便が良いところではないので、学生数を確保するのも大変な大学院でしたので、1年半前ですか、大学院の研究科を3つの研究科から1つの研究科にして、いまは、ひとつの研究科で、学生確保に努めているところでございますけど、だいぶ増えつつありますが、さらに研究や労働の環境に配慮している大学として、学生が増えていけばいいのかなと、期待をしているところでございます。」

禁煙が徹底している、ということが、大学をアピールするポイントになる、ということなのですね!いわばウリになるわけです。
そういった意味でも、企業なども積極的に取り組んでいるのでしょうね。一方、国は・・・というと、2020年の東京五輪・パラリンピックのために『厳しくする』とした受動喫煙対策案が、当初案よりも緩くなっているといいます。(店舗面積150平方メートル以下の飲食店での喫煙を認める・・・など。)
世の中の流れから考えると、明らかに遅れていると言わざるを得ない国の対策。2020年に向けて、どうなっていくのか。世界も注視しているのかもしれませんね。

「現場にアタック」近堂かおり

近堂かおりが「現場にアタック」で取材リポートしました。