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「追悼〜伝説のジャズシンガー、ジョン・ヘンドリックス」特集

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる11月22日に亡くなった偉大なジャズボーカリスト、ジョン・ヘンドリックスの追悼特集。

高橋芳朗のミュージックプレゼント ジョン・ヘンドリックスの追悼特集http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20171201112549

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

※以下、番組内容書き起こし by みやーん(文字起こし職人)

【高橋芳朗】
今週の特集はこちら! 「追悼〜伝説のジャズシンガー、ジョン・ヘンドリックス特集」。先週11月22日にジャズシンガーのジョン・ヘンドリックスが亡くなりました。96歳でした。ジョン・ヘンドリックス、皆さんはご存知ですか?

【ジェーン・スー】
ごめんなさい、たぶん聴いたらわかるとは思うんですけどね。

【高橋芳朗】
残念ながら日本ではそんなに知名度は高くないんですけど、1950年代にデビューして、後進のジャズボーカリストに絶大な影響を与えたレジェンドです。2013年に来日したときには『笑っていいとも!』に出演していたから、それでご存知の方もいるかもしれませんね。そんなわけで、今日はジョン・ヘンドリックスの小粋な名演を紹介したいと思います。

【ジェーン・スー】
よろしくお願いします。

【高橋芳朗】
まずはジョン・ヘンドリックスが「ランバート・ヘンドリックス&ロス」というボーカルトリオに在籍していたころの作品から「Cloudburst」という曲を聴いてもらいたいと思います。こちらは1959年のレコーディングですね。30秒あたりから登場するジョン・ヘンドリックスの高速ボーカルに注目して聴いてください。

M1 Cloudburst / Lambert, Hendricks & Ross

【ジェーン・スー】
かっこいいねー!

【高橋芳朗】
うん。もうこれ一発でジョン・ヘンドリックスの名前は忘れられないものになったのではないかと。

【堀井美香】
これで1959年の曲なんですねー。

【高橋芳朗】
まったく色褪せないですよね。めちゃくちゃおしゃれ! で、このジョン・ヘンドリックスの最大の功績としては、「ボーカリーズ」(Vocalese)という歌唱スタイルを広めたことが挙げられます。ボーカリーズとは、ジャズのインストゥルメンタルの曲、歌が入っていない演奏に歌詞をつけて歌うことです。ジョン・ヘンドリックスは、このボーカリーズの第一人者と言っていいと思います。では、言葉で説明してもピンとこない方も多いと思うので、ここから実際に曲を聴いてボーカリーズを理解してもらいましょう。デイヴ・ブルーベック・カルテットの「Take Five」と、そこに歌詞をつけたアル・ジャロウによるボーカリーズ版「Take Five」を聴き比べてみたいと思います。まずはおなじみのデイヴ・ブルーベックによる「Take Five」です。

(デイヴ・ブルーベック・カルテット「Take Five」が流れる)

【高橋芳朗】
これはもうご存知ですよね? 続いて、ここに歌詞をつけたアル・ジャロウによるボーカリーズ版の「Take Five」を聴いてみましょう。これは1977年のライブ録音になります。

M2 Take Five (Live) / Al Jarreau

【高橋芳朗】
素敵でしょう?

【ジェーン・スー】
うん。大掃除をするとき、窓を開けてちょっと大きめの音でジャズをかけながらやったらすごい捗りそう。ずっとテンション落ちないでやれる気がする……ねえ?

【堀井美香】
いいですね、年末に向けて。

【高橋芳朗】
そもそもジャズボーカルは年の瀬の雰囲気と相性いいですよね。話を戻すと、このアル・ジャロウやマンハッタン・トランスファーなどはジョン・ヘンドリックスに多大な影響を受けた彼のチルドレンと言っていいと思います。

【ジェーン・スー】
なるほど。

【高橋芳朗】
あとボーカリーズを聴いてスキャットを思い出した方もいると思うんですけど、両者の違いをざっくり言うならば、「ダバダバ〜」みたいに意味を持たない言葉で歌うのがスキャット、ちゃんとした意味のある歌詞で歌うのがボーカリーズと考えていただけたらと。

【ジェーン・スー】
はい。

【高橋芳朗】
じゃあ、次はジョン・ヘンドリックスによるボーカリーズを聴いてみたいと思います。アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズのスタンダード「Moanin’」と、そこに歌詞をつけたジョン・ヘンドリックスのボーカリーズ版「Moanin’」。まずはアート・ブレイキーの方を聴いてください。

(Art Blakey & The Jazz Messengers「Moanin’」が流れる)

【高橋芳朗】
これも皆さんご存知ですよね。続いて、ジョン・ヘンドリックスによるボーカリーズ版「Moanin’」を聴いてみましょう。これは最初に聴いてもらったランバート・ヘンドリックス&ロス時代の1959年の録音になります。ジョン・ヘンドリックスが歌詞をつけた歌入りバージョンですね。

M3 Moanin’ / Lambert, Hendricks & Ross

【高橋芳朗】
最後はジョン・ヘンドリックスのソロの名演を聴いて締めたいと思います。1975年にリリースした「I’ll Bet You Thought I’d Never Find You」。これは日本のUFO(United Future Organization)が1993年にジョン・ヘンドリックス本人を迎えてカバーした曲になります。クラブミュージックシーンで非常に人気の高いジャズサンバ調の曲ですね。

M4 I’ll Bet You Thought I’d Never Find You / Jon Hendricks

【高橋芳朗】
というわけで、今週はジョン・ヘンドリックスの追悼企画をお送りいたしました。ボーカリーズの作品を聴いてみたいという方はジョン・ヘンドリックスはもちろん、エディー・ジェファーソンやマーク・マーフィー、あとマンハッタン・トランスファーのアルバム『Vocalese』などをチェックしてみてください!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア(稀にかかる邦楽はディレクター選曲)。最新1週間のリストは以下です。

11/27(月)

(11:04) Kid Charlemagne / Steely Dan
(11:43) You Are On My Mind / Boz Scaggs
(12:16) Georgia / Boz Scaggs
(12:25) Rio / The Doobie Brothers
(12:51) I’ve Got The Melody / Kenny Loggins

11/28(火)

(11:05) Train In Vain / The Clash
(11:17) Is She Really Going Out With Him? / Joe Jackson
(12:16) This Year’s Girl / Elvis Costello & The Attractions
(12:25) So It Goes / Nick Lowe
(12:51) Hold Back The Night / Graham Parker & The Rumour

11/29(水)

(11:04) Girls Just Want to Have Fun / Cyndi Lauper
(11:44) Material Girl / Madonna
(12:16) Turn to You / The Go-Go’s
(12:25) Would I Lie to You? / Eurythmics
(12:50) Show Me / The Pretenders

11/30(木)

(11:03) Count On Me / Bruno Mars
(12:21) Save a Little Love / The Cool Notes

12/1(金)

(11:03) Another One Bites the Dust / Queen
(12:13) Life in Tokyo Part 1 / Japan
(12:22) Angel Eyes / Roxy Music
(12:49) Fashion / David Bowie