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「冬の澄んだ空気に映える超高音ホイッスルボイス」特集

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる超高音ヴォーカル「ホイッスルボイス」特集。

高橋芳朗のミュージックプレゼント ホイッスルボイス特集http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20171208112523

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

※以下、番組内容書き起こし by みやーん(文字起こし職人)

【高橋芳朗】
今週はこんな感じでいってみましょう。「冬の澄んだ空気に映える超高音ホイッスルボイス特集」。まさに笛の音のような「ホイッスルボイス」と呼ばれる高音域のボーカルを駆使する女性ソウルシンガーの特集です。ホイッスルボイスを操るシンガーとして、最もよく知られているのはマライア・キャリー。

【ジェーン・スー】
なるほど。

【高橋芳朗】
ホイッスルボイスとはどういうものなのか、サンプルとして彼女のパフォーマンスを聴いてみましょうか。1991年の大ヒット曲「Emotions」のクライマックス部分です。

(マライア・キャリー「Emotions」が流れる)

【高橋芳朗】
これがホイッスルボイスですね。たとえるならば鳥のさえずり、もしくは笛吹きケトル。急に近所の犬が吠えだしかねない感じといいますか。

【ジェーン・スー】
フフフフフ、周波数的にね。

【高橋芳朗】
ホイッスルボイスを理解してもらったところで、さっそく曲を紹介していきましょう。まずはマライア・キャリーにも絶大な影響を与えたホイッスルボイスの第一人者、ミニー・リパートンの代表曲「Lovin’ You」を。これは1975年の作品、プロデュースはスティーヴィー・ワンダーが手掛けています。彼女は1979年に31歳の若さで亡くなっているんですけど、今年で生誕70周年ということで「Lovin’ You」が入ったアルバム『Perfect Angel』のデラックス版がリリースされたばかりです。

【ジェーン・スー】
生きていたらまだぜんぜん現役だったかもしれないよね。

【高橋芳朗】
で、この「Lovin’ You」はそのタイトルやメロウな曲調からいわゆるラブソング的な内容と思われがちなんですけど、実はミニー・リパートンが自分の子供が生まれたときに歌っていた子守唄が元になっているんです。それを聴いたミニーの夫でプロデューサーのリチャード・ルドルフが彼女にレコーディングすることをすすめたという経緯があります。

【ジェーン・スー】
ふーん!

【高橋芳朗】
ちなみに、ミニーが「Lovin’ You」の元になった曲を歌いかけていた彼女の娘は女優のマーヤ・ルドルフ。『サタデー・ナイト・ライブ』出身で、映画では『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』がいちばん有名かな?

【ジェーン・スー】
ああーっ!

【高橋芳朗】
映画をよく観る方であれば、顔を見れば確実に「あ、この人か!」となるんじゃないかと思います。

【ジェーン・スー】
(マーヤ・ルドルフの写真を見て)あっ、知ってる知ってる!

【高橋芳朗】
曲の終盤にはミニーが「マーヤ、マーヤ」と娘に歌いかけているのでそのあたりにも注目して聴いてみてください。

M1 Lovin’ You / Minnie Riperton

【高橋芳朗】
「マーヤ、マーヤ」と歌っているのが確認できたと思います。「Lovin’ You」というと曲のところどころに入っている小鳥のさえずりが印象的ですが、実はミニーが自宅で録音したデモテープにもともと小鳥のさえずりが入っていたらしくて。それを気に入ったプロデューサーのスティーヴィー・ワンダーが、実際のレコードにも小鳥のさえずりを入れようと提案したと言われています。

【ジェーン・スー】
「マーヤ、マーヤ」ってこんなに愛されてる感じで呼ばれていた人が、まさか40年後におもしろおばさんになっちゃうとはねぇ。

【高橋芳朗】
そうね。なんたって『ブライズメイズ』だもんなー。

【ジェーン・スー】
かなりのおもしろおばさんですからね。私や堀井さんと同じ匂いのするおもしろおばさん。

【高橋芳朗】
続いては、デニース・ウィリアムスの「Cause You Love Me Baby」。1976年の作品です。彼女は先ほど聴いてもらったミニー・リパートンと共にスティーヴィー・ワンダーのバックグラウンドボーカルを務めていたシンガー。映画『フットルース』のサウンドトラックに提供した「Let’s Heart it for the Boy」のヒットでご存知の方も多いかもしれないですね。

M2 Cause You Love Me Baby / Deniece Williams

*最後は再びミニー・リパートンの名演で締めたいと思います。1970年にリリースした「Only When I’m Dreaming」。まだ本格ブレイクする前のソロデビュー作ですね。最初に聴いてもらった「Lovin’ You」は清涼感のあるホイッスルボイスでしたが、こちらは幻想的なホイッスルボイスといった趣き。超高音ボーカルが飛び交う圧巻のパフォーマンスをお楽しみください。

M3 Only When I’m Dreaming / Minnie Riperton

【ジェーン・スー】
この曲、すごい好きです。

【高橋芳朗】
クラブミュージックの文脈では「Lovin’ You」以降よりもこの時期のほうが評価が高いかもしれませんね。

【ジェーン・スー】
なるほど、いい曲でした。ありがとうございます!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア(稀にかかる邦楽はディレクター選曲)。最新1週間のリストは以下です。

12/4(月)

(11:04) Fly Like an Eagle / Steve Miller Band
(11:42) Fire On The Bayou / The Meters
(12:14) Last Train / Allen Toussaint
(12:23) Man Smart, Woman Smarter / Robert Palmer

12/5(火)

(11:06) Start! / The Jam
(12:19) Wan Light / Orange Juice
(12:26) Marine Boy / Haircut 100

12/6(水)

(11:05) I’ll Never Fall in Love Again〜恋よさようなら〜 / Carpenters
(11:43) Knowing When to Leave / Dionne Warwick
(12:16) Do You Know The Way to San Jose〜サン・ホセへの道〜 / Bossa Rio
(12:51) (They Long to Be) Close to You 〜遙かなる影〜 / B.J. Thomas

12/7(木)

(11:02) 3 Horas da Manha / Tamba Trio
(11:15) O Babulina / Dominguinhos
(12:17) Bobeira / Edson Frederico
(12:49) AIの逃避行 feat. Charisma.com / KIRINJI (堀込高樹さん)

12/8(金)

(11:02) Got to Get You Into My Life / Earth Wind & Fire
(12:17) Get to This / Leroy Hutson