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超高齢化社会を迎える中、製薬会社が開発した服薬支援の新型薬箱とは?!

森本毅郎 スタンバイ!

薬の飲み忘れを防ぐ新しい形の「薬箱」について、11月23日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

まずは、皆さんの薬の飲み忘れについて、巣鴨の街で聞いてみました。

★「飲み忘れた!」経験ありますか?

●「1日に3回飲みますがやっぱり忘れちゃうので、カレンダーみたいのを作らないとダメかな~。
●「朝は8~9種類飲む。仕事の時は夜も忘れるし、主人には飲めと言いますが、自分は忘れてしまう。
●「朝・昼・晩飲んでいるが、昼は忘れる。そのまま飲んでないけど、生きてるから大丈夫でしょ!

薬を飲んでいない元気な方もいましたが、やはり、皆さん「うっかり飲み忘れ」は多いようでした。毎日のことなので忘れないように、目に付くところに置いておいたり、カレンダー型の薬入れを使ったり、1週間分の薬を朝昼晩で別けられるケースを使ったりと、あの手この手で飲み忘れないよう工夫していました。

★最先端の薬箱「eお薬さん」

そうした中で注目されるのが、製薬会社のエーザイが今年販売を開始した「薬箱」。どんな薬箱なのか、エーザイ株式会社の辻本道彦さんにお話を伺いました。

エーザイ株式会社 辻本道彦さん
朝・昼・晩・寝る前の服薬を支援する機械です。予めセットした時間になると自動的に薬がトレイに乗って押し出される。取るまで5分に1回呼び掛けて、40分で引っ込む。さらにこの機械はネットと繋がっていて、薬を取った情報をクラウドに送り、クラウドから家族や薬剤師さん、ケアマネ、看護師さんに状況をメールで知らせます。
森本毅郎スタンバイ!

辻本さんが紹介してくれた服薬支援機器「eお薬さん」。1週間分の薬をセットすることができます

森本毅郎スタンバイ!

設定した時間になると、「お薬の時間です。忘れずにお飲み下さい」というアナウンスと共に、1回分の薬が入ったケースが出てきます。お孫さんや家族の声を録音する事も可能です

他のメーカーからも類似の服薬支援機器は発売されていますが、「eお薬さん」は、リアルタイムに状況を送信してくれるのが特徴です(見守り機能)。

★過量服薬を防げ!製薬会社だから気づいた課題

まさに、これまでにない様々な機能を持った薬箱と言えそうですが、でもなぜ、電子機器メーカーでもない製薬会社のエーザイが最新機器を開発したのか?そこにはこんな経緯があったんです。再び辻本さんのお話です。

エーザイ株式会社 辻本道彦さん
訪問医の先生の在宅医療に同行した際、独居の認知症の高齢者が、服薬は出来るんですが、飲んだ事を忘れてしまっていた。1日に大量に服薬する恐れもあったので、先生は非常に困っていた。薬もちゃんと飲めば効果はあるが、決められた量は重要。この「過量服用の防止」をきっかけに開発が始まった。

2009年から色々な企業の協力を得て「eお薬さん」を製品化したそうです。販売に先駆け行った、在宅医療や医療機関、介護施設での実証実験では、評判も上々。認知症の奥様を介護する人は「時計と睨めっこして時間通りに服薬させるプレッシャーから解放された」、人手不足が深刻と言われる高齢者介護施設からは「薬を用意したり配る手間が省けて負担が減った」などの感想が寄せられたそうです。

ちなみに、「eお薬さん」は一般の方への販売はしていないため、個人が利用する場合は、薬局や介護支援事業者などでリースが出来るようです(月額4,500円で貸し出しているところもありました)。

★在宅介護増で、服薬サポートの必要性は高まる

医療機関だけでなく、一般家庭でも活躍しそうな「eお薬さん」。辻本さんは、新たな形の薬箱は今後も広がりを見せるのではないかと最後に話してくれました。

エーザイ株式会社 辻本道彦さん
ご存じの通り高齢者が増えていて、2025年には団塊の世代が後期高齢者になる。服薬機会の多い高齢者が増え、その方たちが住み慣れた自宅で暮らし続けたいという思いが社会的背景にある。自立した生活を考えると、服薬の役に立つ機械などのサポートするものが、これから充実してくのではないでしょうか。

服薬の管理を自ら行う人も増える中、こういった服薬支援の必要性は高まっていきそうです。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!