お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • コラム
  • 音声あり

おすすめラジオクラウド タマフル「宇多丸シネマランキング2017」

ラジオクラウド

こんにちは。文字起こし職人のみやーんです。僕が選んだラジオクラウドのおすすめコンテンツを紹介するコーナーの第13回目。
今回は『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』より「宇多丸シネマランキング2017」です。

毎週、ガチャガチャでランダムに選ばれた作品を宇多丸さんが鑑賞して評する『ウィークエンド・シャッフル』の人気コーナー、ムービーウォッチメン。毎年年末にその年に見た作品の中からベスト10の作品を発表するシネマランキングは番組の名物となっています。毎年、宇多丸さんが「ああでもない、こうでもない」と悩みながら、少し情緒不安定になりながらもランキングを発表していく様がとても面白いんです(笑)。それから、ここでランクインした作品をお正月休みなんかに一気見するっていうのも楽しいですよ!

2017年に番組で扱った作品は49作品。「ガチャガチャでランダムに選ぶ」というのがルールなので、当たらなかった『メッセージ』や『ダンケルク』、『ワンダーウーマン』や『ジャスティス・リーグ』などは対象外。候補作品一覧は以下のページにあります。

映画ウォッチ超人の監視作品一覧・2017年!
https://www.tbsradio.jp/107658

この49作品の中から宇多丸さんが選んだ10作品、結果はこんな感じでした。

第1位:ドリーム
第2位:ムーンライト
第3位:アトミック・ブロンド
第4位:エル ELLE
第5位:ありがとう、トニ・エルドマン
第6位:ハクソー・リッジ
第7位:パターソン
第8位:SING / シング
第9位:沈黙 サイレンス
第10位:KUBO クボ 二本の弦の秘密

以下、宇多丸さんのコメント抜粋です。

第1位:ドリーム
1位の『ドリーム』。これはね、もうどこに出しても恥ずかしくないというか。まあ、これはある意味ズルいのよ。これを1位にするっていうのは。つまり、どこからも文句が出ない1位っていうか。

『ドリーム』は文句なしに今年僕が見た49本の中ではいちばん感動もしましたし、質も高いなと思いましたし。そして、やっぱり2017年の今年――映画としては2016年の作品ですけど――いま、作られるべき映画という意義深さも含めて、まあもう本当に隅から隅まで文句のつけようもないほどこの作品、好きです。ということで、1位で私自身も納得でございます。

第2位:ムーンライト
『ムーンライト』は最高です。本当に素晴らしかったですし、個人的になんて言うのかな? やっぱり心の奥に……決してLGBT的な意味ではなくですけど、やっぱりなんか疎外感とか孤独とかを感じながら、でもその人生に希望を見出そうとした瞬間がある人であれば、誰でもこれは刺さるというか、ということじゃないかなという。

その評の中でも言ったけど、僕がすごく愛でてきたアメリカの強面のラッパーたちっていうのの向こうにある痛みみたいなものを見た気がして、すごく……「とても大切な一本」みたいなのがふさわしいんですね。もう思い出すだけで涙ぐんでしまうぐらいなんだけども。

第3位:アトミック・ブロンド
軽快なというかド派手なアクション映画というのも間違いないんだけど、同時にその中に時代背景であるとか、決して単色ではない人物の感情であるとか。実はそこに織り込まれているものっていうものはものすごく重層的で味わい深いし。あと、この音楽のチョイスとかも含めて、映画全体のデザインっていうのかな? 僕はやっぱりアクションのすごさも含めて、全部含めてもうアート的な領域に達しているというか。この映画、だから終わった瞬間に「なんて見事なパッケージングなんだろう」っていう感じで本当に舌を巻いて。僕はもう結構、すごく思い返しては「あれは本当に良かった」って思うぐらい。

第4位:エル ELLE
ポール・バーホーベンがついに牙をむいた……牙、むきすぎでしょ?っていうね。ほぼほぼ全方位的に牙をむいているというか。まあ、攻めてますよね。どう攻めているかは評の中を見てくださいよ。ただこれも、やっぱり言っていることは超過激なメッセージですよね。本当に、いろんな人から非難を浴びることも覚悟な上の過激なメッセージをしながらも、同時に誰が見ても面白いじゃないですか。誰が見ても面白いサスペンスであり、メロドラマにもなっているしというか。で、シレッと終わる。「普通の映画みたいな顔をして終わってるんじゃねえよ!」みたいな(笑)。「なんなら、さわやかな感じで終わってるんじゃねえよ! 怖えんだよ、ジジイ!」みたいな。

第5位:ありがとう、トニ・エルドマン
やっぱり今年はどちらかと言うとミニシアター的なところで見たものに深い感動を得るということが多かったというのと、これはドイツ映画ですもんね。普段、これまでは扱っていないようなところでも、「ああ、こんなレベルが高いものがあるのか」っていうのでね、勉強させていただきましたというところもありますし。やっぱり、『ありがとう、トニ・エルドマン』は単色じゃないというところですかね。描かれているものがものすごく……しかも、同じシーンの中でも醸し出される情感みたいなものがどんどんどんどん変わっていったりとか。

第6位:ハクソー・リッジ
メル・ギブソンはね、私が最も映画監督として敬愛する作家ですし、その10年ぶりの作品。もう堂々たる作品じゃないでしょうか。これも評の中で言った通りなんですけど、主人公が敬虔なクリスチャンであるというか、非常に変わった宗派のクリスチャンであるということで、メル・ギブ自身の信仰のことと重ねてすごく壁を勝手に感じちゃっている人もいるかもしれないけど。言っておかなくちゃいけないのは、メル・ギブとこの主人公の信じている宗派は全然違いますからね。だからその時点ですでに、ある凝り固まった視点の話ではなくてもっとユニバーサルな話をしているんだというのが明らかだと思うんですけど。

第7位:パターソン
ジム・ジャームッシュのフィルモグラフィーの中でもとても重要性の高い素晴らしい作品となったんじゃないでしょうか。あと、私自身が詩作を生業としているという、これも非常に大きなポイントだったかもしれません。ただ、もうちょっと上(の順位)でも本当によかったぐらいの作品ですね。

第8位:SING / シング
『SING』はめちゃめちゃ見てよかったですし。これ、たぶん後世に残っていく作品になるだろうなと僕は思っています。いろんな人にも勧めています。

万人が見て楽しめるエンターテイメントでありながら、評の中でも言った通り場面場面で描かれる笑いの感情が単色じゃない感じというか。常に泣き笑いだったりする感じとか、とても大人な作品だという風に思います。大切な一本になりました。見れてよかったです。

第9位:沈黙 サイレンス
スコセッシの宗教物路線の中で僕は頭ひとつ抜けた……スコセッシのフィルモグラフィー全体の中でも、僕は結構上の方に来る作品じゃないかなと思っていて。だから、これが9位でいいのかな?っていうぐらいの感じなんですけども。

それこそ、アンドリュー・ガーフィールド、そしてアダム・ドライバー。2人とも見事な演技を見せているし、それ以上に日本人チームが本当に素晴らしい演技の数々。浅野忠信さん、そして何より窪塚洋介くんが素晴らしかった。なにしろ映画としての、それこそ1個1個のクオリティーの高さ。やっぱり、ねえ。「これが映画だ!」っていうものを見せていただいている感じがしますね。

第10位:KUBO クボ 二本の弦の秘密
これをトップに挙げる方がいても僕は大賛成という素晴らしい作品でした。それこそ、物語を語ることの意義を……『最後のジェダイ』とかにもそういう話は出てきましたけど。それの最上の例というか。それを見させていただいたんじゃないでしょうか。

宇多丸さんの2017年シネマランキングはこんな感じでした。それぞれの作品の映画評は書き起こしが以下にありますので、気になった作品はチェックしてみてください!

ムービーウォッチメン 映画評書き起こし
https://www.tbsradio.jp/tag/miyearn/

番組ではさらに、この宇多丸さんのランキングの上位5作品をリスナーが当てるという予想ウォーZも開催していました。全部当てれば最大9万円がゲットできるチャンス。当てられたリスナーは果たしているのか? 結果はラジオクラウドの音源でチェックしてみてください!

タマフル「宇多丸シネマランキング2017」

ラジオクラウドでは他にも、「年間200本劇場で映画を見る男」こと放送作家の高橋洋二さんや映画監督の三宅隆太さん、漫画家でコラムニストのしまおまほさん、番組人気リスナーの三角絞めさん、そして番組スタッフの年間ランキングも配信中! 年末年始の映画の鑑賞の参考にぜひどうぞ!

タマフル・ラジオクラウド

https://radiocloud.jp/archive/utamaru

ラジオクラウドアプリ誕生!