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出版不況のなか図書カードが打ち出した新サービス!

森本毅郎 スタンバイ!

きょうはクリスマス。プレゼントをあげたり、もらったりした人も多いと思いますが、贈り物としても使われる「図書カード」について、12月25日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

図書カードは元々、図書券として1960年(57年前)に販売が始まり、1990年以降は、“カード式”が一般的となりました。番組でも度々伝えているように本離れによる本屋さんの相次ぐ閉店が、図書カードにも影響しているようです。まずは、図書カードを発行する日本図書普及株式会社・専務の平井茂さんのお話です。

★図書カード発行高は年々減少。要因は、書店減と少子化

日本図書普及株式会社・専務 平井茂さん
発行高は、2000年に約770億円でピークだったが、500億円を切りかなり落ちている(2016年時点)。一番大きな要因は、書店数が年間300店減り、販売拠点が減ったこと。もう1つは、入学祝に使う事が多く、ピーク時は年間の20~30%が3月に集中していたものが、今は大きな山にならず人口が減っているのも大きな理由。
森本毅郎スタンバイ!

図書カードの変遷

図書カードは、入学時期・クリスマス・お正月に、お子さんやお孫さんにプレゼントするために買う人が多いので、書店の減少と少子化の影響が大きいようです。この二大要因に加えて、今はアマゾンなどのネット通販を利用した書籍の購入や、『クオ・カード』で本を購入できる書店も増えているのも、図書カードの発行枚数(販売数)の減少に繋がっていると言います。

★街の声「図書カードをもらう機会減った」

街の皆さんはそもそも図書カードを持っているのか?使っているのか?聞いてみました。

●「持ってます。自分で買ったりしないけど誰かにもらって使う。
●「家にあります。使ってないから家にあるんですよね。本は良く買いますが、もらったら引出に入れてそのまま。本屋ではスイカとかで買ってる。
●「以前は知り合いにもらったりしたが、自分では買わない。
●「持ってないです。手元に回ってこない。買う機会もないしネットで買ったりしちゃう。

図書カードを持っている人は、会社のボーリング大会の景品でもらうなど「もらい物」として手に入れるケースが圧倒的でしたが、今ではもらう機会が減った、という意見が多くありました。

★スマホをかざすだけ!“カードいらず”の新サービス

この状況から巻き返しを図るため、日本図書普及では、来年1月から、『企業を対象にした図書カード』の新たなサービスを始めるそうなんです。再び、日本図書普及の平井さんのお話です。

日本図書普及株式会社・専務 平井茂さん
昨年、『図書カードNEXT』というシステムに変更しました。カードの裏にQRコードが入っていて、書店の機械で読み込みます。また、クラウドで管理しているので、今度はQRコードを“メールに付けて”プレゼントします。キャンペーンなどでメールを使用する際、当選者にはQRコード付きのメールを返信。宛名や切手がいらないので、企業側にメリットがあります。
森本毅郎スタンバイ!

スマホを機械にかざす

スマホのQRコードを専用の機械にかざすだけの、カードいらずの新サービスが、来年1月から始まるそうです。例えば、「アンケートに答えると図書カードプレゼント!」というキャンペーンで、500円分の図書カードを送るのに、郵送代82円がかかるのは企業にとっても損失です。そこでこれからは、メールでQRコードを送れば、郵送代も、宛名の記入も必要ありません。また使う方も、スマホに表示したQRコードをピッとすれば、お会計完了!

森本毅郎スタンバイ!

2016年6月から発行されている「図書カードNEXT」(写真は全て同商品)。裏面に印刷されたQRコードでお会計

そして実は、カード自体も「図書カードNEXT」として去年から進化しているようです。カードの裏面には既にQRコードが載っており、機械にかざして読み取る方式に変わっているの、ご存知でしたか?(以前の図書カードは“磁気カード”で、テレホンカードのように穴が開くタイプのカードでした)

さらにNEXTではカードの残高確認をネットで出来るようになっていて、日本図書普及のHP上で、カードの裏にあるIP番号などを打ち込むと、残高や、いつ、どこの書店で、いくら使ったかも確認できるという工夫もされるなど、すでに使い勝手良く進化していたんです。

★出版業界の一致団結が不可欠

そんな「図書カードNEXT」、街の本屋さんの利用状況はどうなのか?学芸大学の駅前で89年続く老舗書店「恭文堂」の三代目・田中純一郎さんにお話を伺うと、現状も含めこんな話を聞かせてくれました。

「恭文堂」店長 田中純一郎さん
利用状況としては、使う方は極端に激減していないし、販売ベースでも横ばい。基本的には、店舗数が減っていて、本の流通も縮小。パイ自体が縮小しているので、これを何とかするには、本と図書カードが一緒に生き延びるしかない。

学芸大学駅の周辺にある本屋さんは軒並み撤退し、今ではこの「恭文堂」一店舗のみだそうです。出版不況の中、田中さんは、踏ん張ってお店を続けているとお話ししていました。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!