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年末年始・ますます厳しくなる「冷え」対策

森本毅郎 スタンバイ!

年末年始は、ますます寒さが厳しくなってきて、体が冷える時季です。冷えは万病の元ともいわれ、なめていると、間接的にいろいろな病気を引き起こします。冷えをただ我慢するのではなく、身体を温める冷え対策はどうする?12月25日(月)、松井宏夫の「日本全国8時です」(TBSラジオ、月曜あさ8時~)で解説しました。

 

★体の冷えが、引き起こす病気

代表的なところで、頭痛、腰・関節痛、肩の痛みやこり、筋肉のこわばりがあります。そうした状態が続き、冷えが定着してしまうと、自律神経に悪影響を及ぼします。自律神経は、呼吸や消化、血圧、そして体温などの、自動的に調節する機能があります。例えば夏、暑いと身体から汗が流れ、冬、寒いと鳥肌が立ち、震える、といった現象です。そうした機能がうまく働かなくなると、女性では生理不順や生理痛、男性では疲労感や不眠、うつなどの症状が表れます。

★命に関わる病気も

特に、冷えが関係して、冬に死亡する人が集中する、病気は多いです。寒冷地ほど心筋梗塞や狭心症などによる死亡率は高くなり、雪が降った翌日には、とくに高くなる傾向があります。この傾向は、奈良県立医科大の研究チームが最近発表した調査でも明らかになっています。室温を、およそ12度=寒め、16度=中間、20度=暖かめの、3つに分けた。すると「寒め」の部屋の人は、「暖かめ」よりも、5%程、血小板の数が多い事がわかった。血液中の血小板が増えると、血液の粘り気が増し、血が固まり、血圧が上がります。結果、部屋の温度が、「寒め」の人は、「暖かめ」の人に比べ、心筋梗塞などでの死亡リスクが、18%高くなるということです。

★ぬるめでじっくりお風呂

対策はいくつかありますので、気に入ったものをぜひ年末年始に試してみてください。まず、手っ取り早く冷えをとるのは、「お風呂」です。好みはあるかもしれませんが、38~40度のぬるめのお湯に、20~30分くらい程、じっくり入ると、入浴した後の体温を高いまま、より長く維持できると言われています。

★緑茶風呂

そして、この時期おすすめなのが、「緑茶風呂」です。緑茶風呂は、高い温熱効果をもち、湯冷めしにくく、カゼの予防にも役立つといわれます。とくにカテキンは解毒・殺菌作用にすぐれています。緑茶風呂は、飲み終わった、緑茶の茶殻を使います。急須3回分、ガーゼなどの布袋、もしくは靴下などに入れ、冷蔵庫にストックしておきます。それを1回分として、お風呂に入れるだけです。

★脱ぎ着しやすい服装

次に、外出用の服装ですが、「厚着」が冷えの原因になることもあります。冬場の室内は、暖房の設定温度が高めなので、厚着のまま、お邪魔先で暖房の効いた室内に入ると、どっと汗をかき、体の熱は奪われ、冷えに繋がります。「下半身は暖かく、上半身は薄く」することが大事です。上半身の重ね着をする場合、その場の気温に合わせて、脱ぎ着しやすいものにしましょう。

★動脈周りを温める

服の着方で、体を温めるポイントとしては、動脈が皮膚近くを通る場所です。首回り、腋の下、股(そけい部)、手首足首などで、血液を温めると全身に熱を伝えます。温める場所は、熱中症対策で冷ます場所の逆と、思ってもらえれば良いです。だから、マフラー、手袋、ブーツの他、手首足首のサポーターなどは効果的なのです。

★食べ物の「温」・「冷」を知る!

そして、なんといっても食事で、体温調節機能を高めることも大事です。東洋医学の考え方で、旬のものをたべることで、自然に身体を温めてきました。しかし今や、食べのモノに、季節感が失われてきた感じがします。食べ物には、体を温めるもの、中間のもの、体を冷やすものがありますが・・・

★土の「上」にできるか「下」にできるか

覚え方は、体を温めるのは、土の中にできるものです。ゴボウやニンジン、大根などありますが、冷え対策の代表選手は、ショウガ・ニンニクです。ショウガは、体を芯から温め、発汗を促して新陳代謝を促進します。ニンニクは、血液を安定させたり、毛細血管を広げて、血の巡りをよくします。

★お蕎麦は体を冷やす?

ソバも実は、体を冷やすものに分類されます。レタスやホウレンソウなどもそうですが、土の上にできるものは、体を冷やします。ただ、体を冷やすものでも、火を通したり、体を温める食品とバランスよく食べればよい。冷たいソバではなく、温かいソバであれば、大丈夫です。

★アルコール・甘いものは取り方次第

また、アルコールは体を温めます。日本酒の熱燗、焼酎のお湯割りがいいようです。ただし、冷えたビールやらウイスキーのロックは控え、飲みすぎに注意。あと人が集まると、よく出てくるのが、甘いもの・・・これは体を冷やします。チョコレートやケーキなど甘いものに使われている白砂糖は、身体を冷やす作用が大。それでも食べたいという人は、食後のデザートとして少しだけ食べましょう。食事で体を十分に温めた後なら、白砂糖の体を冷やす作用が弱くなります。

★あとは運動!

ジイっとしていないで、こまめに、活動的に動き回りましょう。コタツで丸くなっているよりも、しっかりウォーキングすることでグンと暖かくなります。外へ行かずとも、ストレッチや体操で血行をよくすることもできます。足の指と手の指を握手するように組み合わせる「足握手」は、冷え対策になります。

 

 

 

日本全国8時です(松井宏夫)

解説:医学ジャーナリスト松井宏夫

 

松井宏夫の日本全国8時です(リンクは1週間のみ有効)http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20171225080000

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