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年末年始に「休業する飲食業界」「あえて頑張る出版業界」

森本毅郎 スタンバイ!

今年も残すところ今日を含めてあと6日ですが、もうすぐ仕事納めという方や年末年始も休まず働くという方、様々だと思います。特に、今年は接客業でもしっかり年末年始の休みをとる企業が増えてきています。12月26日(火)は、レポーター中矢邦子がTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で『年末年始の働き方』について取材報告しました。

★年末年始手当てがあっても人手不足…

その中の1つが定食チェーン店の大戸屋です。なぜ年末年始の休みを増やしたのか。大戸屋・広報の岩熊英一さんのお話です。

大戸屋・広報 岩熊英一さん
従業員が心身ともに健康になってこそ、お客様に美味しい大戸屋の定食をご提供できるのではないかと考えて、大みそかと1月1日を一部の店舗で休業することを決定しました。今までは、年末年始の時給をある程度上げて人を集めてやっていましたが、人手不足を考慮しました。

大戸屋は去年、大みそかはほとんど休まず、元日も7割の店舗は営業しましたが、正月手当を出しても、年末年始に出社してくれる人はなかなか少なかったそうです。だったら、お店ごと休もうという考えもあり、今年は、直営店146店舗の内全体の半分以上の80店舗が大みそかと元日を休むことになりました。

他にも飲食店のロイヤルホスト、天丼のてんや、居酒屋のテング酒場、コンビニのセイコーマート、ソフトバンクの携帯ショップ、大和ハウス工業の住宅展示場などが、年末年始に休業日を設けると発表しています。

★若者の9割が「実家に帰る」「家族と旅行」

このように休業の動きが広がっていますが、その背景にはやはり人手不足があるようです。そこで、実際に接客業などでアルバイトをしている学生たちは今年の年末年始をどのように過ごすのか、街で聞きました。

●「12月28~1月6日まで休みですね。シフトに入ってくれって言われたんですけど、実家帰ってゆっくりしたいので。年末でがっつり稼ぎたい子もいたので入れ替わりで上手くできて問題なかったです。」
●「佐川急便で働いてます。年末年始は家族と旅行に行きたいのであんまり入れてないです。大学生の分、割と甘めにみてくれました。」
●「百貨店の販売員です。大みそかの31日も何時に終わるか分からない。忙しいですけど、実家暮らしなので大丈夫です。」
●「お寿司屋です。忙しいですけど、休みとれなかったらバイトやめるって言ったんで休み取れました。家族で、台湾に行くんです。」

年末年始忙しいと言っていたのは、百貨店販売員の男性のみ!配送業・寿司屋・塾講師など、年末年始こそ忙しそうな仕事でも「実家に帰りたい」「家族と旅行したい」という理由を会社側に伝えて、休みをとっていました。店長さんから休んでほしくないオーラが出ていても気にしないという声も多かったです。

大戸屋のように正月手当があっても人が集まらないという実態がよく分かりました。

★大みそかの蕎麦屋ですら人手不足

とはいっても、「じゃあ店を休みにしましょう」という訳にもいかないのが大晦日のお蕎麦屋さんです。年越しそばを食べに多くの人が来店する中、どのように対応しているのか。新宿にある手打ち麺のお店・三国一の店長に伺いました。

手打ち麺のお店・三国一 店長
うちの学生スタッフもやっぱり、お正月しっかり休みたいという人はいます。それは希望通り聞いてあげて、無理強いはできないんで。無理やり仕事して、お客様に対していい接客できないと思うんで。やる気のある人間だけで営業します。抜けた分は社員がやるか、他の店からヘルプを借りてやりくりをします。実際きついなぁと。うちは5階までフロアがあるんですけど、今年は年越しよりも年明けに人が集まらなくて。2~3日は5階フロア開けられない状態なんですね。ちょっと、お店としては痛いところですね。

毎年、12月31日は一番の書き入れ時なので、前もって従業員やアルバイトには声をかけていますが、無理強いはしない、割り切っているとお話されていました。

やはり毎年、年末年始は非常に忙しいそうです。

★年末年始、休み返上で新刊発売

最後に、これまでは年末年始に比較的休んていましたが、実は今あえて力を入れ始めたのが、出版業界です。詳しいお話を株式会社ダイヤモンド社の取締役・兼・日本雑誌協会・次世代雑誌販売戦略会議の議長、井上直さんに伺いました。

日本雑誌協会 井上直さん
『年末年始本屋さんへ行こうキャンペーン』を打ち出しました。年末年始は一番お客さんが書店店頭に足を運ぶ季節。休みなく開けているそういったお店の頑張りに応えなきゃいけない。今までは12月中旬で年末向け、もしくは合併号を出して早めにお休みに入る編集部も多かったんですが、今回は29日と4日に新刊のコミックス・雑誌を発売します。通常年間に出す本数にプラスしてもう1~3本。ただ前向きな取り組みなので、皆さんどうやって出した雑誌を売り伸ばしていくか考えていると思います

去年から始まったこの「年末年始本屋さんへ行こうキャンペーン」は、雑誌や漫画の特別発売日を設けると共に、人気漫画のキャラクターが描かれているしおりの配布や、抽選で図書カードなどがもらえます。

雑誌・コミックスを250円以上買うと「キャラクターしおり」プレゼント!

年末年始、そんなに頑張って大丈夫なのかな?とも思い、書店側の意見も聞きましたが、ある店舗では大晦日の雑誌の売り上げが前年比180%という効果もあったそうです。

ただ、前回は特別発売日が12月31日だったため、人手が集まらず店長さん自身が朝6時から1人で作業することになってしまった書店もありました。
そういった意見から、今年は発売日が12月29日と1月4日に分け、負担を減らすそうです。

中矢邦子

中矢邦子が「現場にアタック」でリポートしました!