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新しい地図のシングル『72』はあの洋楽のオマージュだった!?

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる音楽コラム新しい地図のシングル「72」特集

※以下、番組内容書き起こし by みやーん(文字起こし職人)

【高橋芳朗】
2017年最後の『高橋芳朗のミュージックプレゼント』はこんなテーマでいってみたいと思います。「ついに配信スタート! 新しい地図のシングル『72』はあの洋楽のオマージュだった!?」。元SMAPの稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんが新たに立ち上げたプロジェクト「新しい地図」。今年9月22日にファンサイトを開設したのち、11月2日にインターネットテレビのAbema TVで放送した『72時間ホンネテレビ』の出演が大きな話題になりましたね。

【ジェーン・スー】
見ました見ました。

【高橋芳朗】
そして12月24日、クリスマスイブにその『72時間ホンネテレビ』のテーマソングだった「72」が新しい地図の名義で配信されました。iTunes、レコチョク、Amazon Music、Google Play Musicの4つの音楽配信サイトでのリリースとなっています。今日はこの「72」を切り口にしていろいろな曲を聴いていきたいと思います。まずはさっそくその「72」を聴いてみましょう。

M1 72 / 新しい地図

【高橋芳朗】
曲の良さももちろんなんですけど、やっぱりこの3人の声が重なったときのマジックみたいなものは確実にありますね。

【ジェーン・スー】
うん、はっきり誰が歌っているかよくわかる。曲もリスタート感があっていいですね。

【高橋芳朗】
まさにそういう歌詞ですもんね。この新しい地図の「72」、作詞/作曲/プロデュースを務めているのはピチカート・ファイヴの小西康陽さんです。これまで小西さんが携わったSMAP関連の楽曲としては、SMAP本体の「クイズの女王」(2005年)、それから香取さんがソロでリリースした「慎吾ママのおはロック」(2000年)などがあります。

【ジェーン・スー】
うんうん。

【高橋芳朗】
小西さんのプロデュース作品というと、過去の洋楽を引用/サンプリングしてまた別の新たな楽曲に再構築するスタイルがひとつの大きな魅力になっていますが、今回の新しい地図の「72」にしてもおそらくこの曲のオマージュなのでは、という洋楽の曲があります。それは60年以上の活動歴を誇るソウル/ファンクのレジェンド、アイズレー・ブラザーズの「If You Were There」。1973年の作品です。

M2 If You Were There / The Isley Brothers

【高橋芳朗】
この曲はアイズレー・ブラザーズの『3 + 3』というアルバムに収録されているんですけど、「72」の間奏には同じ『3 + 3』で聴くことができる「That Lady」という曲のリフにそっくりのギターフレーズも入っているんです。このへんに小西さんの遊び心が感じられますね。

【ジェーン・スー】
洒落てるねえ!

【高橋芳朗】
この「If You Were There」はシングルになってヒットしたというわけではなく、あくまでもアルバムの中の1曲にすぎなかったんですけど、それを1984年にワム!がカバーして広く知られるようになったという経緯があります。で、「If You Were There」のカバーといえば触れないわけにいかないのが、TBSラジオでもおなじみ西寺郷太さん擁するNONA REEVES。郷太くんがワム!/ジョージ・マイケルの熱狂的なファンということもあって、なんとNONA REEVESは過去に二度も「If You Were There」をカバーしているんですよ。最初は2000年のシングル「Love Together」のカップリングとして、二度目は2014年にリリースしたワム!のカバー集『CHOICE III』で「If You Were There」を取り上げています。そもそも「If You Were There」はNONA REEVES結成のきっかけになった郷太くんにとって特別な思い入れのある曲らしくて、ワム!の「If You Were There」を通じてアイズレー・ブラザーズを知った郷太くんは「90年代版アイズレーみたいな音楽をやりたい!」と思い立って奥田健介さんと小松シゲルさんを誘ってNONA REEVESを結成したというエピソードがあります。

【ジェーン・スー】
はい。

【高橋芳朗】
で、これが本当に不思議なめぐりあわせなんですけど、郷太くんは新しい地図の「72」にコーラスとして参加しているんですよ。

【ジェーン・スー】
えーっ、そうなの!?

【高橋芳朗】
うん。しかも、仮歌も郷太くんが歌ったみたいなんです。

【ジェーン・スー】
ええーっ!

【堀井美香】
すごい!

【高橋芳朗】
つまり、「If You Were There」をきっかけにNONA REEVESを結成して、その「If You Were There」を二度もカバーした郷太くんが、「If You Were There」をモチーフにしたであろう新しい地図の「72」にコーラスで参加しつつ仮歌も歌っているというミラクル。

【ジェーン・スー】
ミラクルだねー。音楽って素敵だね!

【高橋芳朗】
ね。これにはちょっとポップミュージックの魔法、もしくは呪いを感じずにはいられません。

【ジェーン・スー】
いやいや、魔法だよ(笑)。

【高橋芳朗】
もしかしたら、このへんの背景や郷太くんのジャニーズとの相性の良さも踏まえた小西さんの粋な計らいなのかもしれませんけどね。では、そのNONA REEVES版の「If You Were There」を聴いてもらいたいと思います。今日はあえて最初にレコーディングした2000年のバージョンを。

M3 If You Were There / NONA REEVES

【高橋芳朗】
では最後にもう1曲、アイズレー・ブラザーズ「If You Were There」のオマージュといえばこの曲を忘れるわけにはいかないだろうということで、山下達郎さんをフィーチャーしたシュガー・ベイブの「DOWN TOWN」を紹介したいと思います。1975年の作品。きっと小西さんは「72」をつくるにあたってアイズレー・ブラザーズの「If You Were There」だけでなく、この「DOWN TOWN」も視野に入れてるのではないかという気はします。そして、さっき聴いてもらったNONA REEVES版の「If You Were There」も多少なりとも「DOWN TOWN」を意識しているのではないかと。

【ジェーン・スー】
うん。

【高橋芳朗】
で、実は稲垣さん草なぎさん香取さん、SMAP時代にこのシュガー・ベイブの「DOWN TOWN」を歌ったことがあるんですよ。「DOWN TOWN」というと『オレたちひょうきん族』のエンディングテーマで使われていたEPOさんのカバーが有名ですけど、2007年5月に放送された『SMAP×SMAP』のライブコーナーではEPOさんをゲストに迎えて「DOWN TOWN」を一緒に歌っているんです。そのへんを踏まえて聴くと、ファンの方はちょっとグッとくるものもあるんじゃないでしょうか。

M4 DOWN TOWN / シュガー・ベイブ

【ジェーン・スー】
いま、スタジオで3人で歌っちゃいましたね。

【高橋芳朗】
これはどうしたって歌っちゃうよね。

【堀井美香】
いい曲ですねー。なんだろう、悔しいなー。

【高橋芳朗】
というわけで、今日は新しい地図のシングル「72」を切り口にして連想ゲーム的にいろいろな曲を聴いてみました!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア(稀にかかる邦楽はディレクター選曲)。最新1週間のリストは以下です。

12/25(月)

(11:03) Last Christmas / Wham!
(11:42) Thanks for Christmas / The Three Wise Men
(12:16) Christmas Is the Time to Say “I Love You” / Billy Squier
(12:23) 2000 Miles / The Pretenders
(12:50) Christmas Wish / NRBQ

12/26(火)

(11:05) Everytime You Go Away / Paul Young
(12:17) Human / The Human League
(12:24) I KnewYou Were Waiting(邦題:「愛のおとずれ」)/ Aretha Franklin & George Mich
(12:51) Everything Your Heart Desir / Daryl Hall & John Oates

12/27(水)

(11:04) I Wonder / The Ronettes
(11:16) Stay a While / Dusty Springfield
(12:18) Cause I Love Him / Alder Ray
(12:51) My One and Only, Jimmy Boy / The Girlfriends

12/28(木)

(11:03) Oh, Babe What Would You Say / Hurricane Smith
(11:43) We’ll See / John Sebastian
(12:19) There Comes a Time / Ohio Knox
(12:51) She Came in Through the Bathroom Window / The Youngbloods

12/29(金)

(11:03) Run Away / The Salsoul Orchestra
(12:23) Everyman / Double Exposure
(12:50) Dreamin’ / Loleatta Holloway