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飲食店の新しいかたち「ヤドカリ型」その魅力とは

森本毅郎 スタンバイ!

けさは、最近急増している新しいスタイルのお店についてです。いま、どんなスタイルのお店が増えているのか。1月11日(木)は、レポーター中矢邦子がTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で『急増するヤドカリ型店舗』について取材報告しました。

★行列の出来るヤドカリ型店舗のカレー屋さん

まずは、原宿にあるリコカレーの坂本真美子さんのお話です。

リコカレー 坂本真美子さん
夜、バーのオーナーさんに昼間、間借りして『ヤドカリ』。カレー屋さんをやっています。12時~14時半まで、平日だけ。バイクに全部積んで、バーで作ってるんじゃなくて作ったのを持ってきて売っています。

キーワードは「ヤドカリ型店舗」です。ヤドカリのように、お店の空いている時間を借りて、その空き時間にすぽっと入るお店お店は完全にバーなので、バーカウンターとボトルキープのお酒が並ぶ所にご飯の「お釜」と「カレー鍋」を置いて、使い捨てのプラスチック容器で販売してます。

持ち帰りだけではなく、店内でも食べることができますが、その場合はバーカウンターで食べます!ですが、お水などの飲み物は用意してないので、向かいのコンビニでお水を買ってきて、それを持ち込むというスタイル。

ここで売られているタイ風カレー、実際に食べましたがすごく美味しかったです。

坂本さんと。お店の前に常に人が並んでいるほど人気のお店でした!

★1杯50円コーヒーを提供するヤドカリ型店舗

こうした「ヤドカリ型店舗」は急増していまして、このお店の隣もバーをヤドカリした「うさぎおうどん」という関西風のおうどん屋さんや、渋谷でもバーをヤドカリした「ケニックカレー」目白では居酒屋をヤドカリした「ラーメン吉岡」など幅広いジャンルが出ています。

隣の「うさぎおうどん」も大盛況のようでした!

こうした中、さらに新ジャンルのヤドカリ型店舗が先月からオープンしました。いったい、どんなスタイルなのか。Spaceeの広報、林織奈さんのお話です。

Spaceeの広報 林織奈さん
夜だけ営業しているレストランのその空き時間を借りて『コーヒーショップ』として運営しています。『SPACEE COFFEE』は、ワイファイ・電源が使えて、コーヒーが『1杯50円』で飲めるというシンプルなサービスです。弊社が準備するのは、コーヒーマシンと紙コップだけ。本当に海外で夜だけ出る店舗のような、それの日本のカフェバージョンですね。

レストランをヤドカリしたコーヒーショップ・スペイシーコーヒーです。ワイファイや電源は、この会社がワイファイの機材とたこ足の延長コードを持参して、お店の電源を借りています。持込もOKで、基本は1時間に1杯飲んでもらうスタイルです。そのコーヒーも、無料の会員登録で、1杯50円に!

主に、ビジネスマンがここで長い時間をかけて50円で過ごしていました。この50円コーヒー、値段は安いですがカリフォルニアから輸入した豆を挽いているこだわりのもの!実際に飲みましたが深みのある味で美味しかったです。

★簡単に始められて辞められるメリット

では、なぜヤドカリ型店舗が増えてきたのか。背景にはこんな事情がありました。さきほどのカレー屋の坂本さんとコーヒー屋の林さんのお話です

リコカレー 坂本真美子さん
店舗も持ちましたが、お店経営することって本当リスクが高いと思います。以前、目の前にもお店があったんですけど辞めたし。私はこのスタイルですけどやっぱり、色々家賃も、水道光熱料も安く済みますね。普通に借りる3割で済むと思います。自分で借りてないので、経営が厳しかったり、良い店が見つかったら、辞めることも出来ます。
Spaceeの広報 林織奈さん
スペイシーコーヒーだと、1日1万円以下で、運営できてしまうので、そういうところを考えるとかなり費用対効果が良いです。

店舗を自分で構えるのは、チェーン店などの価格競争が激しいので、非常にリスクが高いということでした。それに比べてヤドカリなら費用も安いし、厳しいようであれば簡単に辞められる、というのが急増している理由でした。

★SNSと口コミで自分でお気に入りのお店を探す「特別感」

ここまでで、お店側の事情や急増する理由は見えてきました。 それでは、実際にお店を利用している人にも取材をしてみると、ほとんどのヤドカリ型店舗には常連さんが多いことがわかりました。なぜなのか聞いてみると、こんな現代ならではの利用方法が見えてきました。

●「ツイッターでチェックして、通りすがりに見かけて、入って決めてきました。」
●「常連で、ほぼ毎日来てます。ツイッター・フェイスブック見たり。週1回くらい、新しい所チェックしてる。ここは適度な混み具合なので良いです。まだ見つけられないんじゃないですかね、皆このサービス。口コミ重視です。」
●「スマホで調べました。秘密基地みたいな。看板もないですし、多分まだそんなに知られてないと思うので、良いなとおもってます。」
●「インスタとかで知ることが多い。発見がすごくあります。車でわざわざ来るほど。色んなチェーン店あるけど、そこじゃない。年寄りのくせに、自分でもツイッターとかフェイスブックとかがんがん見るね。もう先もないとさ、おいしいもん食べたいもんね、72歳です。」

実は、ヤドカリ型店舗は、どこもちゃんとしたホームページや看板もありません。

例えば、リコカレーは近づいてみるとパネルでメニューが出ているんですが、遠くから建物を見ると古風な一軒家でカレー屋さんには見えません。

スペイシーコーヒーもヤドカリしている元々のレストランの看板は出ているんですが、素ペイシーコーヒーの目印になるのは「コーヒー50円」という黄色いのぼり旗1本だけ。実際に行ったんですがかなり迷いました。

ヤドカリ型店舗を始めた理由は、さきほどもあった通りなるべく安く済ませたい!だから、みんな広告を出すお金もかけないお店が多く、ツイッターやフェイスブックで無料でつぶやき宣伝するお店が多いようです。 ですが、逆にこれが見つけた人には「自分で発見した秘密基地」として特別感があり、常連となります!

「現代のツールが進化した」ことと「チェーン店が多くなった」ことが、間借り=ヤドカリ店舗が流行する理由なのかもしれません。

中矢邦子

中矢邦子が「現場にアタック」でリポートしました!