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放送中

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1月14日(日)窓ガラスが割れる?!群馬県中之条町の「鳥追い祭り」(にち10おでかけリサーチ)

安住紳一郎の日曜天国

TBSラジオキャスターの久保絵理紗です。

久保絵理紗
TBSラジオキャスター。食べるも嗅ぐもクサいモノが好き。どこでも踊ります。雨女が年々ひどくなっています。きょうは、雪。

放送を聴いてから出かけても間に合う!
オススメのスポットから生中継している「にち10 おでかけリサーチ」


きょうは、群馬県吾妻郡の中之条町におでかけしてきました。毎年、小正月の1月14日に行われる地元の神事「鳥追い祭り」をご紹介!田んぼや畑を荒らす鳥を追い払うために、山車に乗せた11台の和太鼓を打ち鳴らしながら商店街を練り歩き、一年の豊作・五穀豊穣を祈願するお祭り。

この辺りでは10ヶ所以上の町で、広く続く神事で、特にその中でも一番規模の大きなものが中之条町の「鳥追い祭り」。江戸時代から400年以上続いています。街の練り歩きは、午前11時から夜9時まで、なんと10時間以上も和太鼓が叩き続けられるんです!雨の日でも雪の日でも毎年行われています。ちなみに、きょうは雪がちらついていました。

詳しいお話を「鳥追い祭り」保存会 会長の剣持 千秋さんに伺いました。剣持さんは生まれも育ちも中之条!以前は、地元の小学校の校長先生を務められ、そして、およそ80年にわたって鳥追い祭りに関わってきたという「鳥追い祭り」の語り部です。

「鳥追い祭り」は、町を練り歩く前に地元の神社「伊勢宮」で、お祓いを行います。中継の時間帯はちょうど、町から太鼓が伊勢宮に移動してくる時間で、続々と11台の和太鼓が集まってきました。太鼓のサイズは、両手で抱えられるものから、直径1mを超える大きなものまで!11台すべてサイズの異なる太鼓が、ロシアのマトリョーシカのようにズラリと並んでいました。この太鼓は、群馬県の指定重要有形民俗文化財です。

神社に集まってくる人たちはみなさん、法被に股引姿の祭支度!中之条町内の8つの町が合同で行われるお祭りのため、法被の背中には「仲之町、田町、小川町…」とそれぞれの町名が背中に刻まれていてかっこいい!

200人以上が集まっていましたが、太鼓を叩くのはこのうちの44人。1台の太鼓を両側2人ずつ立って、4人で向き合って太鼓を叩きます。2尺の大きなバチを持って、両手を天高く振り上げて力いっぱい振り下ろします。その瞬間を納めるべく、いいカメラを持った人がその時を待ち構えていましたよ!

太鼓は、田畑を荒らす鳥を追い払うため、力の限り叩くスタイル。窓を閉め切っていると窓ガラスが割れたなんてこともあったそうです!今は、ガラスの性能がよくなったので割れることは減ったようですが、昔は太鼓のドーンという音と同時に、バリーン!と窓ガラスが割れる音が、商店街からよく聞こえてきたそうです。

実際、ものすごい迫力!太鼓の音でお腹が震え、ちょっと痛いくらい!中継では一番大きな1号サイズの太鼓をひとつ鳴らしてもらったのですが、その後、町内で11台が一斉に打ち鳴らされる様子を見たら、窓ガラスが割れるというのも納得の音圧でした。当時の名残からなのか、今も商店街では窓を開けている店が多かったです。

和太鼓は町を練り歩いている途中で、太鼓叩きの自由参加の時間があり、お子さんたちから、割烹着を来たままの奥様まで、幅広い層で楽しまれていました!わたしもちゃっかり体験。

太鼓の合間には、みんなで炊き出しをいただて一息休憩。山々を望ながら、美味しい空気と美味しいなめこ汁。肩を寄せ合いながら食べるとより美味しく感じました。

そして、太鼓と同じく、「鳥追い祭り」自体も群馬県の指定重要無形民俗文化財なんです。町長にお話を伺ったら、「将来的には国の重要文化財を目指しています」と力強く語ってくださいました。

きょうは、中之条町のみなさんと一緒になって楽しませていただき、つい童心に帰ってしまいました。町内会っていいな。日本の文化を感じにぜひ一度お越しください。