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進化するニセモノにどう立ち向かうか。企業の取り組みと消費者の対策

森本毅郎 スタンバイ!

近年増えている偽ブランド品。その現状と、私たちが気をつけるべき点について、1月15日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

財務省によると、2016年の1年間で、輸入品を監視する税関で発見された偽ブランド品は62万2665点。去年の1月~9月の間だけでも約40万点もの数に上ります。まずはこうした「模倣品」の現状について、ブランド開発をしているメーカーにお話を伺いました。名古屋にある株式会社MTGの知的財産部・ブランド保護課の林政克さんのお話です。

★模倣品対策に手を焼く企業

株式会社MTG 知的財産部・ブランド保護課 林政克さん
売れている商品が模倣される傾向にある。美容ローラー「ReFa(リファ)」や、トレーニング機器「SIX PAD(シックスパッド)」などが模倣されており、去年は1万2000点の模倣品を日本の税関で止めてもらった。 それでも全部が止められている訳ではないと思うので、個人的な感覚で言うと10分の1止められれば良い方ではないかと思う。

MTGの商品で主に模倣されるのは、人気の美容ローラー「ReFa(リファ)」や、「SIX PAD(シックスパッド)」というトレーニング機器です。この会社では、税関に申請して輸入を食い止めるよう協力を仰いだり、模倣品が作られている中国で、現地の調査会社や警察と連携して摘発を依頼・同行するなど、自社で様々な対策を取っています。さらに模倣品を売っているサイトのチェックを常に行い、9000を超えるサイトを削除した実績もあるそうです(2017年)。

★取説まで完全コピー!高度化する模倣品

ただ、去年税関で食い止めた1万2000点も、まだまだ氷山の一角だと林さんは仰います。なぜここまでしても止められないのか?再びMTGの林さんに聞きました。

株式会社MTG 知的財産部・ブランド保護課 林政克さん
最近は模倣品だから商品の値段を安くするという訳ではなく、我々が売ってる商品と同じような値段で売られている。模倣品も進化して、一見すると本物と見分けが付きにくい商品がある。また、本体だけでなく、付属品や取扱説明書もそのまま真似されているものもある。

一昔前は、名前は同じでも商品自体は粗悪品。その代わり価格を安くするという手口が多かったそうですが、最近ではより本物に近い品質で、価格も大幅には変えずに販売しているケースがあるそうです。

ちなみに本物の「ReFa」は、金属アレルギーの人でも使えるようにローラーが「プラチナコーティング」されていますが、ニセモノはこのコーティングがなく、本来の防水仕様も施されていません。実際に、お借りした「本物」と「模倣品」を見比べてみましょう。

森本毅郎スタンバイ!

(左)本物(右)模倣品/美容ローラー「ReFa」。箱は全く見分けが付きません。

森本毅郎スタンバイ!

(左)本物(右)模倣品/取り扱い説明書やカードもソックリ。

森本毅郎スタンバイ!

(左)本物(右)模倣品/商品自体も、形状・重さ共に完全に一致(のように見える)。ただし、ボールの部分をよく見ると、プラチナコーティングされている本物は少し黄色っぽいです。

次に、「SIX PAD」を見比べてみましょう。

森本毅郎スタンバイ!

(左)本物(右)模倣品/トレーニング機器「SIX PAD」。こちらも見た目はほぼ同じ。

森本毅郎スタンバイ!

(左)本物(右)模倣品/しかしパッドを裏返してみると、本物はツルツルした材質ですが、偽者はマットな質感で少し違います(と言っても写真だとよく分かりませんね…)。

特にニセモノの「SIX PAD」は、正規品の数倍も高い電圧が流れるなど、健康被害も及ぼしかねないので注意が必要です。

★消費者「ネットショッピングは注意深く検討」

こうした商品が正規品とほぼ変わらない価格で販売されているとなると、ネット購入の際はほぼ判別不能…。では、皆さんニセモノを買ってしまった経験はあるのか?ニセモノを買わないためにどんなことに気をつけているのか?街で聞いてみました。

●「グッチってあるじゃないですか。その柄をポンって載せたような帽子を、アメ横で1000円ぐらいで売られたが、結果ニセモノだったという悔しい思いをした。それで懲りたのでそれ以降はない。
●「ニセモノにあたったことはないですね。そんな高いものをネットでは買わない。信用のおける店で買うので。家電って、家電量販店で買うよりネットの方が人件費とか使わないから安く買えると思って探すんですが、口コミ見てもニセモノだったというのを見かけたりするので、そこでは買わないようにしたりしている。
●「ニセモノ?ネットが信用できないからそうことはない。正規店に行ってちゃんと物を見て買いたい派なので。その方が間違いないじゃないですか。
●「このサイト、日本語変だなとか思ったらもう買わない。同じ位の値段で売ってたりするんですか?そうなったらちょっと怖い。どうすればいいんですかね…。

皆さんニセモノに対する意識は高く持っていました。ただ、やはり特に正規品と同等の値段で売っている場合、見分け方が分からないという戸惑いも多くありました。

★模倣品から身を守るためのチェックポイント

最後に、何か対策はないのか、MTGの林さんに伺いました。

株式会社MTG 知的財産部・ブランド保護課 林政克さん
ネットで商品を購入する人も多いと思うが、商品を手にとって確認できるわけではなく、そうなると模倣品をつかまされる可能性が高くなる。メーカーとしては、模倣品として買われた物は保障対象外なので、正規販売サイトで購入されるのが一番良いと思います。

会社のホームページから正規品を買うのが、一番確実ということでした。

森本毅郎スタンバイ!

特許庁「ニセモノを買わないためのチェックポイント」

特許庁が案内している「ニセモノを買わないためのチェックポイント」を参考に、改めて注意して買い物したいものです。

■特許庁「ニセモノを買わないためのチェックポイント」
http://www.jpo.go.jp/mohouhin/29fy/campaign/download/pdf/educational_net.pdf

■特許庁「模倣品・海賊版撲滅キャンペーン」
http://www.jpo.go.jp/mohouhin/29fy/campaign/

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!