お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ

沖縄の若者が演じる「HIV」「ハンセン病」「共に生きること」を考える劇▼人権TODAY(2018年1月20日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で8時15分頃から放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは…2018年1月20日放送「沖縄の若者が演じる「HIV」「ハンセン病」「共に生きること」を考える劇」

担当:崎山敏也

HIV=エイズウイルスやハンセン病への理解を深め、様々な境遇の人たちと「共に生きる」ことを一緒に考えようという劇が2018年2月の3日と4日、東京都内で上演されます。「光りの扉を開けて」という劇で、2月3日が東京・渋谷、4日が東京・東村山市での公演です。「光りの扉を開けて」は、ハンセン病の回復者、つまり患者だった高齢の女性、沖縄では親しみを込めて「おばぁ」と呼びますが、「八重子おばあ」とHIV=エイズウイルスに感染した女子高校生「めぐ」を中心としたストーリーです。沖縄のNPO法人「HIV人権ネットワーク沖縄」が沖縄県内、県外で上演を続けています。

2月4日、東村山市の公演

2月4日、東村山市の公演

この劇は、2004年に「HIVやエイズについて考えよう」と高校生が企画するイベントで最初に上演されましたが、ハンセン病の回復者が登場するのは、沖縄本島にあるハンセン病療養所「沖縄愛楽園」に入所し、今は社会復帰している女性と、NPOの方たちとの交流があったからだそうです。脚本、演出を担当する神崎英敏さんに話を聞くと、「八重子おばぁのモデルでもあるんですけど、金城幸子さんという回復者、この方との出会いが大きくて、幸子さんが、「ハンセン病になった私が幸せ」という本を出すのに、サポートするんですよ。その流れで、ハンセンであったことが今またHIVでも起こっているというところで、ここで何か一緒に書けないかという。幸子さんが、いろんなハンセンの差別、偏見を乗り越えて前向きに生きていらっしゃるので、それをHIVのほうに持って来れないかな、というのがスタートですね」と話します。

 

「光りの扉を開けて」のあらすじですが、女子高校生の「めぐ」はある日、HIV=エイズウイルスに感染していることを告げられます。身近な人からの感染者への差別や偏見におびえる中、ハンセン病回復者である「八重子おばぁ」と出会います。「八重子おばぁ」はハンセン病患者として差別や偏見にさらされた過去をめぐたちに語ります。それは、若いめぐや同級生たちには想像もできないものでしたが、「めぐ」はそこで生きる勇気を得るきっかけをみつけていく、というものです。

高校生のイベントから上演が始まったということもあり、演じるのは、一般公募の、中学生、高校生など若い人たちが中心です。小学生の頃からNPOの活動に関わり、今回は、「めぐ」の友達を演じる大学三年生の平良優佳さんに話を聞きました。平良さんは「みんなと一緒に、二度と同じ過ちをくり返さない、その一心でやってます」と話します。そして、「当事者の方も劇を見に来ることがあるので、その人たちの前で演じるということは、難しく感じます。その方はHIVに感染して、すごく落ち込んでいて、私たちに出会って、ほんとに偶然、演劇を観に来てくれた方で、初めて、皆さんに会って、心から笑うことができたよ、とおっしゃってくれました」と話していました。

 

ハンセン病回復者で、劇に出演している方もいます。平良仁雄さんは療養所に入所していたことを長年隠していましたが、この「光の扉を開けて」を観たことがきっかけになり、いまは療養所のボランティアガイドとしてハンセン病の歴史や自らの体験を語っている。平良優佳さんも「回復者の方たちとの交流で学ぶことがたくさんあります」と話していた。

 

脚本、演出の神崎さんは「僕らとしては、基本的には生き方というところを観てほしいというのがあって、幸子さんとか仁雄さんとか、いろんなつらい過酷な過去を持っていながらも、ほんとに前向きに希望を持って生きていらっしゃるんですよ。描写としてはほんとに堕胎のシーンとか家族の別れとか、すごくほんとハンセンの方の過酷なシーンがあるんですけど、HIVやハンセン病がこれだけ苦しいんだよということではなくて、それを越えた人たちの生き方が伝わればなあ、と思ってやっています」と話します。

平良優佳さんにも東京公演に向けての、意気込みを聞くと、「沖縄ではやっぱり家族とかが観に来てくれるので、すごくアットホーム感があって、やりやすいんですけれど、東京はやっぱり劇を目的に来られる方がいらっしゃるので、違う部分でのプレッシャーがありますね。緊張するんですけど、声なき声を代弁するために、私たちも、エイズのこと、ハンセン病のこと、「共に生きる」ということを東京でも伝えてゆきたいな、と思います」と話していました。

2月3日、渋谷公演のポスター

2月3日、渋谷公演のポスター

演劇「光りの扉を開けて」の東京公演は

  • 2018年2月3日(土)はパネルディスカッションのあと、上演されます。

12:30開場・13:00開演・16:30終了予定

会場は渋谷区文化総合センター大和田の「さくらホール」。無料です。

問い合わせはハンセン病問題に関するシンポジウム事務局 03-6229-5487へ。

  • 2018年2月4日(日)は13:30開場・14:00開演

会場は東村山市立中央公民館ホール。

問い合わせはハンセン病問題に関するシンポジウム事務局 098‐886‐1415へ。