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「海外のDJが選曲した80年代和物ディスコを聴いてみよう!」

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる音楽コラム「海外のDJが選曲した和物ディスコ」特集

「海外のDJが選曲した和物ディスコ」特集http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20180126112345

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

※以下、番組内容書き起こし by みやーん(文字起こし職人)

【高橋芳朗】
今週はこんなテーマでお送りしたいと思います。「海外のDJが選曲した80年代和物ディスコを聴いてみよう!」。アメリカで非常に興味深いコンピレーションアルバムがリリースされました。『Tokyo Nights: Female J-Pop Boogie Funk 1981 to 1988』。1980年代の日本の女性シンガーによるディスコソング集ですね。いわゆる80年代和物ディスコ。

【ジェーン・スー】
うんうん。

【高橋芳朗】
選曲はニューヨークを拠点に活動するDJのイーライ・コーエンさん。去年の3月にもこのコーナーでイギリス人DJが選曲した和物コンピレーション『Lovin’ Mighty Fire: Nippon Funk, Soul & Disco 1973-1983』を取り上げましたけど、言ってみればこれはその80年代女性シンガー編ですね。というわけで、今回はこの『Tokyo Nights』から2曲聴いてもらいましょう。海外のDJが選曲したことを踏まえて聴くと味わい深いものがあるんじゃないかと思います。

【ジェーン・スー】
はい。

【高橋芳朗】
1曲目は、大橋純子さんの「Sensual Night」。1983年リリースのアルバム、ニューヨークでレコーディングして現地のミュージシャンも参加している『Point Zero』の収録曲です。さっき触れた『Lovin’ Mighty Fire』にも同じ大橋純子さんの『Point Zero』から「Dancin’」が収録されていたから、大橋さんの作品は海外コレクターのあいだですでに一定の評価を得ているのかもしれないですね。途中にはラップも入っています。

M1 Sensual Night / 大橋純子

【高橋芳朗】
いやー、かっこいい! もはや大橋純子さんの曲がこういうコンピレーションに入ってくるのは納得といえば納得なんですけど、今回の『Tokyo Nights』の最大の注目ポイントとしては菊池桃子さん関連の楽曲が2曲も収録されているんですよ。

【ジェーン・スー】
へー!

【高橋芳朗】
ひとつは1986年のアルバム『Adventure』から「Mystical Composer」。もうひとつは、菊池さんがフュージョンバンドのプリズムの一員として活動していた松浦義和さんと結成した「ラ・ムー」のデビューシングル、1988年発表の「愛は心の仕事です」。ラ・ムー、覚えてます?

【ジェーン・スー】
私はラ・ムーを黒歴史とは言いたくないです。

【堀井美香】
ラ・ムー、青いスパッツが素敵でしたよね。

【高橋芳朗】
そんな菊池桃子さん関連の2曲のうち、やはりここはラ・ムーでいきたいと思います。

【ジェーン・スー】
もちろんですよ!

【高橋芳朗】
「愛は心の仕事です」、今回の海外リリースにあたって勝手に「Love Is a Work of Mind」という英語タイトルがついてます。この曲は作詞を売野雅勇さんが手掛けているんですけど、昨年2月にリリースされた売野さん作品のカバー集『真夏のイノセンス〜作詞家・売野雅勇 Hits Covers』で一十三十一さんがカバーしていました。

【ジェーン・スー】
また小洒落たことを!

【高橋芳朗】
そんなところからもわかると思うんですけど、いま聴くと普通にかっこいいエレクトロファンクなんですよ。じゃあ、さっそく聴いてみましょうか。ジェーン・ス桃子さん、曲紹介お願いします!

【ジェーン・スー】
(菊池桃子のモノマネで)こんばんは、ジェーン・ス桃子です。それでは聴いてください、ラ・ムーで「愛は心の仕事です」。

M2 愛は心の仕事です / ラ・ムー

【高橋芳朗】
さっきの黒歴史じゃないけど、当時は迷走している印象があったんだけどね。いま聴くとぜんぜんかっこいい!

【ジェーン・スー】
菊池桃子はアイドルとして純真無垢な存在で、ある意味拙さで売っていたようなところもあったんだけど、年齢を重ねてもうそのモードでは受け取ってもらえなくなってきたところで始めたのがラ・ムーなんだよね。確かに、当時はいまヨシくんが言ったみたいに大人へのイメージチェンジを狙った結果として迷走してしまったような感じがあったんだけど、いまジャケットを見るとすごいね。2040年ぐらいの未来都市をバックに空飛ぶノアの箱舟のような乗り物が浮かんでいて、そこに邪馬台国みたいな格好をしたラ・ムーのメンバーが立ち乗りしてるという……これ、完全に確信犯です!

【高橋芳朗】
アハハハハ!

【ジェーン・スー】
これは迷走じゃなくて「菊池桃子を使ってなんかやってやろう!」的な思惑があったんだと思う。推測だけど、レコード会社にはたっぷりお金があって、事務所は菊池桃子をいままでとは違ったかたちで売り出したい。そんななかでクリエイターたちが集まって確信犯的に始めたのがラ・ムーなんじゃない?

【高橋芳朗】
あー、なるほどね!

【ジェーン・スー】
あと、いまひさしぶりにラ・ムーを聴いて改めて思ったんだけど、実はこれって歌唱力のある人が歌い上げちゃったらピンとこないよね。

【高橋芳朗】
確かに、ブリブリのエレクトロファンクに菊池桃子さんのウィスパリングボイスというミスマッチ具合が魅力になっているところは確実にある。もしかしたらジャネット・ジャクソンの『Control』あたりをモチーフにしていたのかもしれないですね。というわけでジェーン・ス桃子さん、ありがとうございました!

【ジェーン・スー】
(菊池桃子のモノマネで)ありがとうございました!

【高橋芳朗】
今回紹介した『Tokyo Nights: Female J-Pop Boogie Funk: 1981 to 1988』ですが、大橋純子さんや菊池桃子さんのほか、当山ひとみさん、小山水城さん、秋元薫さん、利根麻里子さんなど、なかなかマニアックなところを計12曲収録しています。タワーレコードやアマゾンなどで簡単に入手できると思うのでぜひチェックしてみてください!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア(稀にかかる邦楽はディレクター選曲)。最新1週間のリストは以下です。

1/22(月)

(11:03) Snow Queen  / The Association
(11:15) Cold Morning Light / Todd Rundgren
(11:43) It’s Going to Take Some Time / Carpenters
(12:19) Peaceful / Georgie Fame
(12:51) Out In The Country / Paul Williams

1/23(火)

(11:06) Light My Fire / Stevie Wonder
(12:16) The Composer / Diana Ross & The Supremes
(12:50) Martha Reeves & The Vandellas – Honey Love

1/24(水)

(11:06) Batucada / Marcos Valle
(11:16) The Old Piano Roll Blues / Quarteto Em Cy
(11:44) On My Mind / Astrud Gilberto
(12:16) Bim-Bom / Sergio Mendes & Brasil ’66

1/25(木)

(11:04) Jackie Wilson Said / Dexy’s Midnight Runners
(11:15) Shut Up / Madness
(11:17) Temptation / Elvis Costello & The Attractions
(12:23) Hey, Little Rich Girl / The Specials
(12:50) Another Nail in My Heart / Squeeze

1/26(金)

(11:02) I Feel For You / Prince
(11:15) Some Love / Chaka Khan
(12:50) I Shoulda Loved Ya / Narada Michael Walden