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障害者と健常者がまじりあうブラインドサッカー大会▼人権TODAY(2018年01月27日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で8時15分頃から放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは…2018年01月27日放送「障害者と健常者がまじりあうブラインドサッカー大会」です。

ブラインドサッカー、試合の様子

「ブラインドサッカー」を知っていますか

今日は障害者スポーツ、パラスポーツの話題です。ブラインドサッカーは、公式の規定では全盲もしくは「光覚」といって、光りを少し感じる程度の強度の視覚障害者が行うパラスポーツです。視覚に障害があるフィールドプレーヤー4人、弱視または「晴眼(せいがん=視覚に障害がない)ゴールキーパー1人、合計5人をひとつのチームとして、フットサルと同じ大きさのコートで、手を使わずにゴールを奪いあう球技です。試合用のボールを借りてきましたが、見えなくても分かるように、シャカシャカ音がします。
選手はこの音を頼りにボールを奪いあって、ゴールを狙います。ほかにもディフェンスの選手がボールを取りに行く時は「ヴォイ!ヴォイ!(Voy!)」と声を出したり、ゴール裏に「コーラー」と呼ばれる、選手に指示を出すガイド役がいたりと、独特のルールで行われます。

ゴール裏に立つ「コーラー」

視覚に障害が無い人も参加するマーブルカップとは

パラリンピックなどの国際公式試合ではゴールキーパー以外のプレーヤーは視覚障害者に限られますが、先週、都内で行われた日本ブラインドサッカー協会主催の「マープルカップ2018」は、晴眼の人もフィールドプレーヤーで参加できる珍しい大会でした。

日本ブラインドサッカー協会の小島優登さん
普段は視覚障害がある方がいないといけませんよ、というルールですが、「混ざり合う社会」を実現していこうというところで、今回は健常の方を2名以上入れてくださいというルールにしました。視覚障害がある方と健常がより混ざり合ってプレーできるような大会を目的としています。視覚障害がある方と一緒にプレーできる「ユニバーサルスポーツ」のような観点でやっています」

この大会では、チ−ムのフィールドプレーヤーとして見える選手が2人以上出場するルールで行われます。といっても、見える選手もアイパッチとアイマスクで完全に視界を覆って目が見えない状態でプレーします。健常者も全盲の選手と同じ条件で試合をするわけです。関東から5チーム、名古屋から1チーム、あわせて6チームが優勝を争いました。
パラリンピックなどを見ると様々なパラスポーツがありますが、介助、サポーターとして健常者が同じ競技に出場するものはあっても生涯者と健常者が同じフィールドで競技できるスポーツは多くありません。日本ブラインドサッカー協会はパラスポーツのなかでは先駆け的に障害者、健常者の混じり合った大会に取り組んできました。

ブラインドサッカーは健常者の競技者が多い!

年1回開催される「マーブルカップ」は今年で5回目。現在、ブラインドサッカー協会に登録されているチームは19あり、協会の把握では約400人の競技者がいるそうですが、実はブラインドサッカーは視覚障害者よりも、健常者の競技者のほうが多いという、独特の特徴があり「混ざり合った大会」が開きやすい状況もあります。

出場チームの多くは、ブラインドサッカーの日本代表選手がいる強豪でした。そうしたチームで練習している晴眼の選手は、アイパッチとマスクでまったく見えないにもかかわらず、すばやくドリブルできたり、コーラーの声を頼りに正確にシュートできたりします。選手同士の激しいコンタクトもあり、迫力ある試合が多く見られました。健常者がまったく見えない状態で素晴らしいプレーをするのには驚きました。

優勝したのはbuen cambio yokohama(ブエン・カンビオ横浜)、準優勝が埼玉T-Wings、どちらも国内屈指の強豪で、決勝戦も拮抗した試合でした。こうした出場チームの中に、ほぼ全員が初めて試合経験する新宿イグアイスがありました。残念ながら一勝もできなかったですが。新宿イグアイズはブラインドサッカーの大会運営をサポートするボランティアなどで結成され、サッカー未経験の方が多いチームです。日本代表の寺西一選手(全盲)がコーチ兼選手で参加していますが、あとは全員、目が見えます。

新宿イグアイス・結城俊輔キャプテン
ボランティアとして大会とか試合をお手伝いするにあたって、選手の気持ち、選手が見てる世界ってどういうものなんだろう、やらなきゃ分からないよね、ということで自分たちがやれるようになれば、回りにも「自分もやってみよう」という人が増えるんじゃないかと。でも自分がいざピッチに入ってみると、自分がどこにいるのかまったく分からなくて、誰の声を頼りにしていいかも分からないし、目以外の部分で感じなければならないのが痛感しましたね。こういう我々のようなチームが視覚障害がある方と晴眼者の接点になれればいいなと思います」

視覚障害者は、この取り組みをどう感じているのか

準優勝した埼玉T-Wings・日本代表の加藤健人選手
見えてる方が、アイマスクを付けてプレイするのは、まず恐怖心があるんじゃないかと思います。その恐怖心を乗り越える壁があると思いますね。ブラインドサッカーは視覚に障害のある方がやるスポーツ。視覚障害者の理解というのが一つはあると思うんですけど、ブラインドサッカーはコミュニケーションがないと、成り立たないスポーツだと思うので、どんな言葉を出せば伝わるか。その言葉の大切さはあると思います」
日本ブラインドサッカー協会・小島さん
2020年、もちろん代表選手たちやスタッフは金メダルを目指していると思うんですが、これをきっかけにブラインドサッカーを知ってもらったりとか、私たちのビジョンであるところの「混ざり合う社会」の実現に取組んでいけたらと思っております」


今年3月に東京でブラインドサッカーの国際大会「ワールドグランプリ2018」が行われ、世界からの強豪が集まります。ブラインドサッカーの世界ランキングで日本は今、8位ですが、「ワールドグランプリ」で活躍して2020年東京パラリンピックにつなげられれれば。多くの人に試合を応援して欲しいです。
    
ブラインドサッカーに関する情報は日本ブラインドサッカー協会のホームページをご覧下さい。

日本ブラインドサッカー協会ホームページ http://www.b-soccer.jp/

マーブルカップ集合写真

(担当:藤木TDC)