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老いは人も犬も同じ。増える老犬ホーム、高まる需要と問題点・・・

森本毅郎 スタンバイ!

近年ペットの高齢化に伴って増えている「老犬ホーム」について、2月1日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

ペットが歳をとった際に利用できる施設として、老人ホームならぬ「老犬ホーム(老猫ホーム)」というものが、いま全国で増加してきているようです。そんな中、この2月からある団体が設立されるそうです。どんな協会なのか、まずは、「東京ペットホーム」代表の渡部帝さんにお話を伺いました。

★2月から立ち上がる「老犬ホーム協会」

「東京ペットホーム」代表 渡部帝さん
2月6日から老犬・老猫ホームの業界としては初めての協会となる『一般社団法人・老犬ホーム協会』を立ち上げます。役割としては大きく2つ。一番は、ペットの殺処分の減少に寄与することです。老犬ホーム・老猫ホームというサービスがあることを、世の中に広く知らせていきたい。そしてもう一つは、老犬ホーム・老猫ホームというサービスについてどこを選べばいいのか、どんなことをしてくれるのか、飼い主さんの要望にどこまで答えてくれるのか、現状そういったものがバラバラの状態です。業種としてはとても新しいサービスなので、飼い主さんが安心して選べる状況のためのルール作りがまだ出来ていない。老犬ホームというのは最低限こういったところなんだという“ルール作り”が、第二の役割となります。
森本毅郎スタンバイ!

「東京ペットホーム」代表 渡部帝さん

森本毅郎スタンバイ!

終身で預かっているダックスフントを抱くスタッフの方。こちらでは現在、犬6頭・猫20頭の動物をケアしています

「老犬ホーム」はここ3~4年で急拡大していて、現在は、全国に150施設以上あるそうです。ペットフードの改善や医療の進歩で、犬・猫の平均寿命が延びたことや、飼い主側の高齢化も進み「老老介護」が進んでします。このように世話をしきれない犬・猫が出てきたことで、需要が拡大しているということです。

しかし、業界内で明確なルールがないため、様々な様態の老犬ホームが乱立してしまっているのが現状…。今回その「ルール制定」と「認知度拡大」を目指し、老犬ホーム協会が設立されました。

★ルールの統一化を!協会を作った経緯とは

今回、協会が明確なルールを制定する背景には、別の要因も大きく関係しているようです。再び、東京ペットホームの渡部さんのお話です。

「東京ペットホーム」代表 渡部帝さん
『動物愛護法』の改正以前はなかったのですが、その法改正のときに『老犬ホーム・老猫ホーム』を対象とした取扱業=『譲受飼養業』が生まれたんです(一種の許認可)。ただ、実際にはハードルは低い。誰でもできる訳ではありませんが、動物の命がかかってる仕事の割には、老犬ホーム・老猫ホームを作るのは簡単だと思います。施設を作るにあたり、行政の方々の立ち入り検査がある訳ですが、高いハードルを設けているかというと全くそんなことはなく、要は“放任”に近い形だと思います。

2013年の「動物愛護法」改正で、老犬ホームには「譲受飼養業」という許認可が必要になりました。しかし、許認可取得のハードルは低く、もちろん開業の際に基本的な設備を作るための検査はありますが、その後の運営については簡単な立ち入り検査に留まるそうです。例えば、「施設のスタッフは足りているか」、「ドッグランの有無」、「個室の大きさ」などについては、国の最低限の基準すらない状態ということで、大きい施設から個人宅の一室で営む老夫婦など、様々な形のものが出ているようです。

★「ホームに入れるにはお金がかかる…」飼い主たちの本音

急激に増えている老犬ホームですが、実際に犬・猫を飼っている・もしくは飼っていた方々はこういった施設をどう考えているのか、聞いてみました。

●「入れるつもりはないですね。自分の家族の介護もあって犬の介護もしきれない状況だったらしょうがないかと思うんですけど。自分まだ若いですし、見きれるんだったら見るのが飼い主としての責任かなと思います。
●「私が飼ってた犬も結構長生きしたので、最後の方は散歩連れて行っても、もう歩けなかったりする。そういうところでサービスしてくれるところあったら頼みたいと思いますけどね。
●「私はアメリカンショートヘアーを飼ってたんですけど、亡くなったんですよ。でも最後まで自分のところで飼いましたよ。預けるなんてとんでもない!お医者さんに来てもらったりして、辛かったですけど。
●「まあそのね、それだけ余裕のある人はあれですけど、月10万もねえ、犬に…。まあ老犬っていっても年取っちゃえば何年もいきられないだろうけど…。

取材で聞いた中では、「最期まで自分で面倒をみたい」という方が多く、ホームの利用については消極的な傾向でした。また、老犬ホームの認知度については、ほとんどの方が知っている状況でした。

★まずは事前見学を。老犬ホーム選びのポイント

ただ、自分も元気なうちは良いですが、面倒を見たくても見られなくなる可能性もゼロではありません。最後に、ホームを利用することになった場合、良い老犬ホームを選ぶ際にはどうすればいいのか。注意点を、東京ペットホームの渡部さんに聞いてみました。

「東京ペットホーム」代表 渡部帝さん
そこで一番大事になるのが、事前見学です。私が東京ペットホームに相談に見える方には、うちだけじゃなく最低2~3箇所、老犬ホーム・老猫ホームの事前見学をおすすめしています。これは老犬ホーム協会としても同じで、後々トラブルにならないようにする為です。例えば安い費用だからと言ってそれだけで決めてしまって、劣悪な環境のところに預けてしまったら後悔を残してしまいます。そうならないよう、1番マッチするホームを選ぶことが基準だと思います。また、老犬ホームは費用はまちまちだと思いますが、だいたい郊外型のところで年間50万円くらいが相場。都市型だとかかっても100万円くらいだと思います。

まずは、事前見学でしっかり環境を見るのが大事ということでした。それから、渡部さん曰く、ある程度の“相場”を目安にして欲しいということで、相場よりもかなり安いところであれば立ち止まって考えることも大切。

これから益々、利用する方は増えていくかと思いますが、ルールはこれから決まっていく段階なので、注意が必要かもしれません。

森本毅郎スタンバイ!

老犬なこともあり、オムツをしています。元気に施設内を駆け回っていました

■東京ペットホーム
http://www.tokyo-cathome.com/elderlydog/

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!