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サヨナラ日劇!85年の歴史に幕

森本毅郎 スタンバイ!

今日は、昨日で85年の歴史に幕を閉じたTOHOシネマズ日劇について、について、2月5日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

日劇(前身は日本劇場)は、1933年に有楽町にオープンして以降、建物の建て替えや名称を変更しながらも「日劇」の名前を残しつつ営業を続けてきましたが、来月オープンするTOHOシネマズ日比谷の営業に合わせ85年の歴史に幕を閉じました。

そうした中、日劇では「さよなら日劇ラストショウ」と題した特別上映をしていたので、先週金曜日に閉館を前に日劇に来ている方々にお話しを伺いました。

★映画、それぞれの思い出

●「マリオンになってから来ている。終わりに名画をやっていたので何回か見に来ています。今回は4回目。
●「マリオンになってからですが、他と違ってゴージャスな感じで同じ料金ならマリオン。『タイタニック』は日を変えて3回足を運んだ。
●「よく通っていたけど寂しいですよね。新宿のミラノ座などでっかい映画館が無くなるのが寂しい。
●「今回は『マルサの女』を見た。フィルム上映で当時の映画を見れた。これだけの設備があるのにもったいないですね。
森本毅郎スタンバイ!

スクリーン1は全948席。日本最多の座席数でした。

森本毅郎スタンバイ!

スクリーン1。大勢で観る映画というのは、独特の雰囲気がありますね。

取材に伺った先週金曜には、比較的新しい映画のほか、『浮雲』(1955年)や『乱れ雲』(67)、『アンタッチャブル』(87)、『トップガン』(86)などの懐かしの名画も上映されていて、1日で2本の映画を梯子する人もいました。

ただ、私自身が日劇で映画を見た事が無かったので、金曜日の夜に上映されていた『トップガン』を実際に観てみました!500人以上が入るスクリーン3は、ほぼ満席。エンドロールが終わったあとには、自然と館内で拍手が湧き上がり、名残惜しむ観客の様子を実感することができました。

★日劇がきっかけで、映画好きになった学生さんの話

また、今回のさよなら上映は、比較的年配のお客さんが多かったのですが、そうした中『乱れ雲』を見に来ていた若い女性にも話を聞くことが出来ました。

●「1、2回くらいしか来た事ないが最後なので記念に来ました。学校で映画を勉強してて、閉館と聞いて結構無くなるのは寂しいなと。成瀬巳喜男の映画が見たいなと思って時間が合うのでこれにした。
●「初めて見たのが日劇。幼稚園か小学生の時に親と来た。親もずっと日劇で若い時から見てたみたいで無くなるのは寂しい。映画の楽しさを知ってそれから映画を沢山見るようになった。親はビックリして実感がわいてないみたいです。

『乱れ雲』を見に来ていた若い年代は、見た限りこの女性2人のみ。2人目の女性は、日劇でハリーポッターを見た事で映画の楽しさに目覚めたそうで、彼女の映画好きは日劇あってのもの。感慨深げに話してくれました。

森本毅郎スタンバイ!

日劇は多くのゴジラ映画を上映し、ゴジラの聖地ともされています。場内に展示されているゴジラのモニュメントにシャッターを切る方もたくさんいらっしゃいました。

★建て替え前の日劇はショーが中心だった

さらに、他のお客さんからはこんな話も聞くことが出来ました。

●「建て替え前はミュージックホールがあった。知らない?アンジェラ浅丘って踊り子がいてね。寂しいね。70年代中盤位にコンサートでマリオンの前の日劇に来た。その頃は歌でマリオンが出来てからはゴジラは毎年見に来ていた。有楽町のシンボルだったので寂しい。
●「オープンした時、最初の上映作から見ている。これ以前の日劇でも見てきて、今回は2度目の閉館。昔は、日劇はショーが中心だった。時代の流れだが日劇って名前は残せなかったのかなぁ…

85年の歴史があるため、有楽町マリオンにある今の日劇の思い出だけでなく、昔の日劇の思い出を話してくれる人もいたことに、長い歴史を感じました。

★あえて「日劇」の名前は残さなかった

ただ、皆さんにお話を聞いていて多く出てきたのは「なんとか日劇の名前だけでも残せなかったのか」と言う意見です。そこで、日劇の名前を残す事が出来なかったのか?日劇の最後の支配人となった佐藤希さんに、話を伺ってみました。

日劇支配人 佐藤希さん
映画館のあり方が変わって、今はシネコンが主流となっています。かつては大劇場が主流でしたが、その役割を終えていくと言う事で閉館します。日劇の名前が無くなるのは寂しいと言う要望はかなり頂いていましたが、日劇は有楽町にあるからこそ日劇。日比谷に関しては、東宝の創業地。『日比谷映画』と呼ばれるエリアなので、今回、日劇の名前は敢えて残さずに劇場をオープンします。
森本毅郎スタンバイ!

日劇最後の支配人、佐藤希さん。

日劇は、有楽町にあるからこそ日劇。3月に開業予定のTOHOシネマズ日比谷には敢えて名前を残さず、新たな文化拠点として生まれ変わるということです。

最後の上映後、400人を超えるお客さんに見守られる中、佐藤支配人から挨拶があったのですが、その目には涙が浮かんでいるように見えました。支配人と社員の方々が深くお辞儀をした際、鳴り止まない拍手が印象的でした。

日劇の跡地は、イベントホールやプラネタリウムを中心とした複合型映像体験施設が開設されるということです。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!