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別れの品を博物館で展示しませんか?【愛犬の首輪】【母からの着物】

ジェーン・スー 生活は踊る

「モノより思い出」と言ったら、コマーシャルで耳にするキャッチコピーですが、今日紹介するお話のキャッチコピーは「モノには思い出」です。
捨てられない別れの品々、今なら博物館に寄付ができます!それが3月31日から4月14日までの2週間開催される「別れの博物館」。ある人との別れを思い出される「何か」が集まる、という博物館なんです。まずは、この博物館が誕生するまでの「物語」を、まずは紹介してみましょう。

【元カップルが思い出の品を展示】
発祥は日本ものではなく、クロアチアの首都ザグレブでした。ザグレブで4年間恋愛関係にあったカップル、オリンカさんとドラジェンさん。この二人が別れることになったんですが、二人の「思い出の品物とお話」を展示してみてはどうだろう、と考えたのだそうです。で、小さなコンテナで博物館を開いたのが2006年のことでした。そして、首都・ザグレブでスタートしたコンテナの博物館は、評判となり、その後、世界中を巡回することになります。これまでに訪れた国は29カ国、45都市。それが今回初めて日本に上陸、という物語を背負っていたんです。

【世界で約30万人を動員してきた「別れの博物館」】
今回の日本開催では約80点を展示予定ですが、そのうちの40点は日本で収集したものを展示するということです。そこで、今、その「思い出の品」を募集しています。ただ「別れ」といっても色々ありますので、実際にどんなものが対象なのか聞いてみたところ、彼女、家族、友人など「他者」との別れはもちろんですが、「過去の自分との別れ」や、人だけではなく「文化」だったり「社会」や「国」など、あらゆる「別れ」に関するものを受け付けているということです。実際に「過去の自分との別れ」に該当するようなものにアルコールを断ち、その別れの象徴として、「お酒の瓶」を寄贈した方もいるのだそうです。

とはいっても、身の回りに捨てたくても捨てれない別れの品はあるのか、番組スタッフの周辺で探してみましたのでご紹介します。

「母からの着物」
15年に亡くなった母からもらった着物。私は18歳で就職して横浜で働いていて、そのため成人式には出られず、晴れ着を着る機会もありませんでした。そこを心配した母が、せめて着物を着てもらいたいということで手づくりの着物を送ってきてくれました。その気持ちはありがたかったのですが、この着物、デザインが田舎っぽく(つまりダサい)、さらに、年の離れた中学生の妹が正月に初めて袖を通して出かけていたのです。私のために作ってくれたものなのに…という思いがあり、「こんなのいるか!」っと激怒した記憶が残っています。それでも母が手作りで作ってくれたものだから、今も捨てれずに持っています。私も歳が歳なので、そろそろ手放してもいいのかな…

「トムの首輪」
小学校の同級生だった山崎君の家で飼っていた柴犬のロミ。ある日、ロミの小屋の金網が破れていました。でもロミはいなくなっていませんでした。しばらくしてロミのお腹が大きくなり、可愛い子犬が4匹生まれました。山崎くんと仲良しだった私は、そのうちの一匹のオスを譲り受けて、トムと名付けました。トムは十五年生き、私が24才の時、死にました。最後にしていた首輪とお別れできないまま、30年が過ぎていました。トムとの思い出の首輪を外してみることにしました。

「初めてのデジカメ」
10年ほど前のハタチの頃に上京して就職。その年、初めての社員旅行用にデジカメを購入しました。その日は初めてのデジカメにテンションが上がり、意味なく部屋の天井を写してみたりしたのを覚えています。それから数年間、社員旅行や花火大会、忘年会や懇親会など、たくさんの思い出を共にしてきました。しかし時代はスマホ時代に。デジカメを使う機会は次第になくなり、クローゼットの中から取り出すこともなくなっていました。お別れするいいタイミングだと思います。さようならデジカメ時代。

集められた品物は、あなたの物語と共に展示される可能性があります。その後は「別れの博物館」で保管され、世界各国で開催される巡回展でも展示される可能性があるそうです。品物の募集は2月15日(木)まで。別れの博物館のHPからお申込みができます。また、送った品物は返却されませんので、その点はご注意ください。