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野菜の高騰でトマトソース缶が過去最高の売上げ!なぜ?

森本毅郎 スタンバイ!

この冬、野菜の高騰で”あるもの”の人気が上がっているといいます。野菜の値段はひと頃より落ち着いたという話もありますが、実際どうなのでしょうか。そして、”あるもの”はなぜ売れているのでしょうか。

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!2月27日(火)は、レポーター近堂かおりが『野菜の高騰でトマトソース缶が過去最高の売上げ!なぜ?』をテーマに取材してきました。

★いま、売り場はどうなってる?

実際、現状の野菜の値段はどうなっているのでしょうか。まずはスーパーにお話を伺いました。都内のあるスーパーの店長さんのお話です。

スーパーの店長さん
「1月よりはレタス、ホウレン草、ブロッコリー、長ネギ、そのへんが少し下がったかと思いますけど、まだまだ例年よりは2~3割ぐらいは高いです。青果売り場はスーパーではだいたい入口にあるので厳しい状況です。私も自分で買い物をして帰ろうと思ったときに、ためらうことがありますよ。比較的値段が安定しているモヤシやすでに加工してあるカットサラダ、切り干し大根などの乾燥野菜、冷凍のホウレン草、白菜の漬け物といったものを目立つような売り場にして、対応しています。」

1月は大雪の影響で野菜が値段がピーク。スーパーのチラシに野菜を全然載せられなかったそうです。2月の中旬以降少し下がってきて、このところやっとチラシに野菜の値段を入れられるようになったとおっしゃっていました。ただそれでも、白菜、レタス、ホウレン草といった葉もの野菜はまだ高い。(そのせいか、農家では白菜が大量に盗難される被害が続います)キャベツは依然として400円前後と高いままだそうです。売り手側のお話では、一時の高値はやはりちょっと落ち着いたという印象ですが、それでは、消費者側は果たしてどうなのか。

★消費者の肌感覚ではどう?

都内のスーパーで買い物帰りの方や子連れの方に伺いました。野菜、安くなったと感じますか?

30代主婦
「いやあ全然、高いと思います。大根と白菜。大変困ります。いま鍋の季節なので。いまはお刺身を買ったときのツマを入れたりします。」
20代学生
「レタスとか高い。鍋でしゃぶしゃぶみたいにして、肉で包んで食べるのをよく定番でやっていたんですけど、1玉で200~300円とかするので。」
30代OL
「まだ高いなと感じます。葉ものは高いです。でも野菜食べたいなとは思うので、ちょっとカレーの頻度を増やしたり。カレーにニンジンとかジャガイモとか玉ねぎとか、ある程度安定したお値段のものが入っているじゃないですか。」
40代母
「野菜ねえ…。ちょっと安くなったかな、キュウリとか。でも、やっぱり野菜をちょっと買わなくなって、あんまりそっちのコーナーに行かなくなりました。エリンギとかモヤシでカサ増ししてちょっとごまかしたり。(息子さん)しょっちゅうモヤシを入れている、最近いろいろな鍋をやるんですけど。(母)いいでしょ、モヤシで。」

消費者側はまだ高いと思って、いろいろ対処してますね。ダイコンを買わずに刺身のツマを鍋に入れたり、モヤシをフル稼働したり。私もきのう都内のスーパーで野菜を買いました。

白菜1/4、大根1本、ブロッコリー1房、キャベツ、レタス、カットサラダ。これで以前なら700~800円だと思うんですが、いまは税込み1935円!

レシートを見てびっくり。少し落ち着いたとはいえ、やっぱりまだ高い(いまや高級食材?!)。ですから、何種類かの野菜をカットして小分けにまとめた”カット野菜”は、丸ごと買うより安いということで、みなさん結構買っているようでした。

また、安い海外産の冷凍野菜も国内野菜の高騰を受けて売れています。1年間に輸入した冷凍野菜の量が2017年は急増して、初めて100万トンを突破。

★カゴメの『基本のトマトソース』が好調!

そんな中で、ある缶詰が過去最高の売れ行きだというのでお話を聞きました。カゴメ株式会社の広報グループ 北川和正さんのお話です。

北川和正さん
「カゴメの『基本のトマトソース』という商品の売上げが好調です。当商品は2002年に発売しているんですが、2017年は過去最高を更新しました。『基本のトマトソース』はトマトと炒めた玉ねぎ、ニンニクをあらかじめじっくり煮込んだソースですので、できるだけ時間をかけずに手早く料理を準備したいというニーズをお持ちのお客様からご支持をいただいています。また、生鮮野菜の値段が高騰してなかなかお野菜を買いづらいときに、野菜摂取の手段のひとつとしてこの商品のような野菜の加工品を使う方が増えているというのも理由として挙げられます。」

カゴメの『基本のトマトソース』178円。

カゴメはこの商品を使ったレシピなども紹介して右肩上がりで人気が出てきた。それが、2017年の売上高は、10億4千万円で、2002年の発売以来、過去最高。今年1月の売上も前年同期比157%。2月もこれを維持する勢いだそうです。

★葉物野菜は時短料理の味方でもあるから!

でもちょっと待ってください。いま高騰しているのは白菜やキャベツ。その代用としてトマトソースを買うというのは、ちょっと腑に落ちない…。そう思って街で取材を続けたところ、こんなお声がありました。

●「やっぱり帰りが遅くなってしまって急いでいるときは早くごはんを作りたいので、家にあるものをばっと入れて鍋を作る。そのとき白菜は刻んでさっと入れられるので。ジャガイモとかは火が通りにくいし。」

つまり、いま高騰している野菜は葉ものが中心で、これ、実はみんな、刻んで鍋に放り込めばできてしまう”時短料理”のお助け野菜なんです。だから、皮むきとか調理に時間がかかるジャガイモとかゴボウとか、根菜類を使うレシピより、さっと調理できるトマトソースに手が伸びるのでしょう。このトマトソースを使ったレシピなら、10分でできあがり!というものも多いですからね!!葉もの野菜の高騰は、忙しい主婦にとって”時短”の面でも影響が大きいということです。これから春を迎えて、徐々に野菜も増えて、価格が安定するといいんですが…。

「現場にアタック」近堂かおり

近堂かおりが
「現場にアタック」で取材リポートしました。