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養護施設を舞台にした映画「バケツと僕」▼人権TODAY(2018年3月3日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で、8:20頃に放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

映画「バケツと僕」

今回は3月3日より全国で順次公開される映画『バケツと僕』を紹介します。この作品のタイトルにある『僕』というのは、この映画の主人公、24歳の男性・神島大悟(かみしま だいご)。神島は会社を辞めて、児童の養護施設で働くことになり、担当することになった児童の1人が、この映画のもう1人の主人公、中学3年生のバケツこと、里谷和人(さとや かずと)。軽度の知的障害と盗み癖があって、養護学校の職員や周囲の児童からは何かと煙たがられている様子。父親が全員違う兄弟の中で、母親に虐待されながら育ち、捨てられた時に着替えの入ったバケツだけを持たされていたことから、“バケツ”というあだ名になったのです。
そんなバケツとの出会いに戸惑う神島でしたが、コンビニのおにぎりが何よりの好物というバケツに、財布を盗まれたりしながらも、「神様先生」と呼ばれて慕われるようになります。

「神島」役は、シンガーソングライターの紘毅(ひろき)さん。お父さんが、歌手の前川清さん。「バケツ」役は、演歌歌手で山田洋次監督の『家族はつらいよ』シリーズにも出演している徳永ゆうきさん。

神島はある日バケツが、養護施設の厳しい女性職員から「しつけ」と称して体罰を受けていることを知ります。それを庇ったりしている内に、神島とバケツは兄弟のような絆で結ばれていきます。そして遂には、中学を出て養護施設に居られなくなったバケツの面倒を見るため、施設を辞めることになります。

この『バケツと僕』の原作小説である『バケツ』を書き、映画の脚本にも参加している北島行徳(きたじま ゆきのり)さんは、自らは健常者なんですが、1991年に障害者プロレス団体「ドッグレッグス」を旗揚げし、98年に処女作の「無敵のハンディキャップ」で講談社ノンフィクション賞を受賞したという経歴の持ち主。この『バケツと僕』の物語を、どんな思いで紡いだか伺っています。

北島行徳さん

「普段障害者と触れ合ったことがない人というのは、割とこうだっていうふうに決めつけがち思いがちじゃないですか。実際その一緒になって色々やってみると、まあそうでもないってことがわかってきてー。で、それがわかってくるとまた付き合い方とか見え方が、色々変わってくるんですよね。で、やっぱりそういうことを知らないでやっぱり一面的にまあ、こうだああだ、まあ障害者は「清く正しく美しい」みたいな「聖人君子だ」みたいなイメージで、やっぱり見てしまうと、どうしてもなかなか関係がこう、まあ息苦しくなってしまうんで。まあそうじゃない、ホントに色々な人が居るんだみたいな」

そんな北島さんの「障害者プロレス団体」などでの経験がベースになって、映画の中には障害者の劇団が登場します。こちらは神島の先輩である黒田凛子が主宰するという設定で、
施設を飛び出した神島とバケツは、劇団の一角に居候させてもらうことになります。劇団員の役は、実際にハンディキャップがある方々が演じています。

あべけん太さん

「撮影の現場は、ずっと緊張していました。難しいところはあの~ジャンプのするシーンとか、ちょっと最初はちょっと吃驚しました。まあダウン症とか障害者とか、みんなに知ってもらうために、観ていただきたいなと思っています」

あべさんはダウン症なんですが、その理解を深めるためにも、今後も映画などに出演していきたいと語られていました。この劇団のシーンは短いながらも、この映画の作り手の精神を
表しているような印象もありました。

さて養護施設を飛び出した神島とバケツの2人の行く手には、一体何が待ち受けているのでしょうか?そう簡単にはいかないことは想像がつきましたが、かなり意外な展開があって、私は吃驚しました。それは実際に映画館で観ていただくとして、観客にはどんな風に受け止めて欲しいか?改めて原作&脚本の北島さんに伺っています。
    
北島行徳さん

「単純に感動したという形には多分、ならないと思うんですよ。複雑な思いみたいなものを、消化し切らない思いみたいなものを持って帰ってくれればいいなといい風に。わー泣けた~笑った~みたいな部分もあると思うんですけど、でもちょっとモヤモヤ残っちゃったみたいな。でもそのモヤモヤって何なんだろうな~っていう風なものを、何か持ち帰ってもらえればと」

主題歌「虹色のファンタジー」は映画の主役でプロの歌い手でもある2人、紘毅さんと徳永ゆうきさんのユニット“ゆうきひろき”が歌っています。さて映画『バケツと僕!』は、全国で順次公開となりますが、まずは3月3日日より、新宿のケイズ・シネマで公開となります。新宿ケイズ・シネマは、連日お昼の12時からの上映です。
お問い合わせの℡番号は、03-3352-2471 です

『バケツと僕』公式サイトは
http://baketsu.ayapro.ne.jp/

(担当:松崎まこと)