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レジェンドアナウンサー鈴木治彦さん「楽しく生きる秘訣は、嫌なことはやらないこと」

久米宏 ラジオなんですけど

TBSラジオで毎週土曜日、午後1時から放送している「久米宏 ラジオなんですけど」。
3月17日(土)放送は前週に続いて久米さんがお休み。今週の代役は久米さんの3期先輩にあたる元TBSアナウンサー・桝井論平(ますい・ろんぺい)さん。入社試験で久米さんの面接官を務めたのが論平さんという因縁浅からぬ仲なのです。ゲストコーナー「今週のスポットライト」では、論平さんと久米さんにとってTBSの大先輩アナ、鈴木治彦さんをお迎えしました。

鈴木治彦さん

論平さんは新人時代、「いちばん売れている先輩に着いて行こう」と決めて、かばん持ちのように鈴木さんの仕事現場にくっついて行ったそうです。何年ぶりか、何十年ぶりか、とにかくずいぶん久しぶりにお会いするということで論平さんは大感激でした。

スタジオ風景

鈴木治彦さんは生まれも育ちも神奈川県・茅ヶ崎。そして慶応ボーイ。88歳(1929年生まれ)の今も相変わらずダンディです。小さい頃から父親に連れられて歌舞伎と宝塚を観劇し、またラジオの大相撲中継も大好きだった鈴木さんは、アナウンサーという職業を早くから意識していたそうです(昔はラジオの舞台中継もたくさんあったのです)。慶応義塾中等部のときに相撲の実況アナを志望して、放送研究会を創立。慶応の高等部と大学でも放送研究会を作り、大学卒業後、1955年にラジオ東京(現在のTBS)に入社しました。論平さんの9期、久米さんの12期先輩ということですね。

桝井論平さん

入社してからは相撲中継、歌舞伎や宝塚の舞台中継、落語番組などを担当。好きなことが仕事とつながって「公私混同」の楽しい日々だったそうです。40代からはテレビでも活躍。1971年にワイドショー『モーニングジャンボ』の司会となり、翌1972年に『モーニングジャンボ 奥様8時半です』へのリニューアルを経て1984年までの13年間朝の顔を務め、人気アナウンサーとなりました。

スタジオ風景

『奥様8時半です』は実に多彩で豪華なゲストが登場しました。時の大女優、歌舞伎の大御所、相撲の大横綱、国民的歌手、売り出し中のアイドル、芸術家…。これらの多くは鈴木さんの人脈でもありました。スタジオにお持ちいただいたアルバムには、各界の大御所や大スタア(いまの「スター」よりもはるかにオーラがある)たちとのスナップショットの数々。いまこれだけの人たちを集めて特別番組を作ろうとしたら予算がいくらになるかというくらい豪華な顔ぶれ。多方面にわたる芸能について造詣が深い鈴木さんは、局アナという枠を超えて、文化人として幅広い交流を持っていたのです。

鈴木さんはラジオからスタートして、テレビでも成功した最初のアナウンサーです。それまで局アナでそういう人はいませんでした。あの久米さんも『ザ・ベストテン』や『ぴったしカン・カン』といった高視聴率番組をやる以前はいくつも打ち切りを経験して「番組つぶしの久米」と言われていたそうで、「アナウンサーは当時、ラジオでは成功してもテレビではみんな失敗したんです。テレビで成功したのは鈴木治彦さんくらいだったかな」と語っています。鈴木さんはTBSの看板というより、民放全体の看板アナウンサーの一人だったのです。

スタジオ風景

鈴木さんは88歳の今も現役。歌舞伎関係の催しで司会やコメンテイターとして活躍しています。そのほかにハワイアン、ジャズ、食べ歩きと趣味も多く(しかもいずれも趣味のレベルをはるかに超えています)、活動的でお忙しい毎日を送っています。どうしたらいつまでも好奇心を失わず前向きに過ごせるのか、その秘訣をお聞きすると、「嫌なことはやらない!」と穏やかに笑う鈴木さんでした。

鈴木治彦さん、桝井論平さん、小島一慶さん

スタジオには前週代役で登場した小島一慶さんも駆けつけて、貴重なスリーショット。一慶さんにとって2人はとてもお世話になった先輩なんです。一慶さんは久米さんと同じ年にTBSの入社試験を受けたのですが残念ながら不採用となり(久米さんは採用されて1967年に入社)、1年間浪人してTBSのテレビでアルバイト。それが鈴木治彦さんの番組のADでした。当時、鈴木さんから「アナウンサーは声が大きいほうがいいよ」とアドバイスされたので、いまでも一慶さんの声は大きいんです。そして入社してから一慶さんが追いかけたのが論平さんで、憧れの先輩だったそうです。大先輩の鈴木さんの前では、78歳の論平さんも73歳の一慶さんも青年アナのようでした。

鈴木治彦さんのご感想

鈴木治彦さん

生放送のマイクの前でしゃべったのはうんと久しぶりです。TBSでしゃべるのもずいぶん久しぶり。会社を辞めてからテレビは日本テレビ、フジテレビ、ラジオではニッポン放送に文化放送でも出していただきましたけど、TBSはなかなか使ってくれませんから(笑)。

ですから今日はスタジオに入るまで落ち着かなかったですね。特にアナウンサーというのは人に話を聞くことが仕事ですから、話を聞かれることはないですから。

だから今日は何を聞かれるか警戒していたんだけれども、ロンペーちゃんはドキドキするようなことは聞かないでくれたから、やり取りしているうちにだんだん楽しくなりました。しゃべっていて嬉しかったです。ロンペーちゃん、また呼んでくださいよ、何でもしゃべりますから。今日はありがとうございました。

次回のゲストは、長野県短期大学准教授・瀬畑源さん

3月31日の「今週のスポットライト」には、公文書管理の問題に詳しい長野県短期大学多文化コミュニケーション学科准教授の瀬畑源さんをお迎えします。専門は象徴天皇制という近現代史の研究者ですが、日本の公文書の問題点を歴史学の観点から考察した『公文書問題 日本の「闇」の核心』、『国家と秘密 隠される公文書』などの著書があります。

2018年3月31日(土)放送「久米宏 ラジオなんですけど」http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20180331140000

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)