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伝統工芸×デザイン=プライド ~福島県 内堀知事

コシノジュンコ MASACA

2018年3月18日(日)放送

ゲスト:福島県知事 内堀雅雄さん(part 2)

内堀雅雄さん
1964年長野県生まれ。東京大学経済学部を卒業、総務省より福島県へ出向し、福島県生活環境部長、企画観光部長を経て、2006年12月に副知事に就任。2014年11月に知事に就任されました。

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JK:福島県は伝統工芸で有名なんです。歴史的にもね。何年か前に、一緒に何かしませんか、というお話をいただいたんですが、「福島の持つ技術は原発にも侵されていないので、もっとプライドを持ったほうがいいんじゃないですか」って言ったのが5年前。それで「ふくしまプライド」というのはピッタリだと思うんです。

内堀:そうですね。我々は「ふくしまプライド」という言葉を大切にしているんですが、デザインの力はそのど真ん中だと思っているんです。デザインってすごく幅の広い概念だと思うんですが、とくに伝統工芸品の中で、福島県の伝統的なものの力と、これから変えていこうという革新・イノベーション、これがミックスされたときにものすごい力になると思っています。

JK:私は福島県の生まれではないので、外から見たいいところだけを活かして、違ったマインドを。それがデザインだと思うんですね。この1年やりまして、みなさんすごく忙しくなった、というのが嬉しくて。やっぱり人間って動かなきゃ。働かなきゃだめですよ。それがまた、次につながるんです。今回またまた面白いものができて・・・これは和紙なんですよ!

出水:ランチョンマット? 白と黒の。こちらは実際にジュンコさんが試験制作したものなんです。

JK:そう、私が行ってやってきたんです。息子と(笑)面白くって面白くって、やめられなかった。

内堀:初めて見ました。和紙がこんなに素敵に生まれ変わるっていうことに、いまびっくりしています。

出水:福島の和紙って上質なんですね。

JK:ランチョンマットって簡単に使えますけど、和紙って何もしなくてもアートなんです。このまま額にいれてもいいし。

内堀:こうした伝統の力が、先生のデザインの力とコラボすることで、まったく新しいものに生まれ変わってますよね。

JK:デザインの力って「整理すること」なんですよね。和紙は先入観があってはダメ。先入観で、和紙は白でなきゃ、っていうんじゃなくて、色はいくらでもできる。何と何を組み合わせちゃダメっていうこともない。ただ、やらなきゃだめですよ。

内堀:そうですよね。やって実際に見てみないとこの魅力はわからないし、誰かに伝えようと思っても伝わらない。やはり、新しい挑戦を福島の方がやってほしいと思います。私も和紙作りはやったことがあるんですが、少なくともこういうパターンはないです。

JK:私の場合はデザインだから。デザインが面白いのは、異質なものを取り入れることで、新しいものが生まれる。同じことの繰り返しはみなさんできます。だけど、新しい考えたはどうしても長年やってきてるから、先入観を崩すというのはなかなか難しいんですね。

内堀:そうなんです。会津の漆器にしても、和紙にしても、伝統の張子にしても、先生の手が加わるとまったく別のものに生まれ変わるので。温故知新という言葉では足りないくらい、変わります!

JK:このガラスもね、漆。

出水:ガラスの器なんですよね。縁取りが漆。

内堀:ほお~。きれいですね! 今日、こうして目の前で見ているものの共通項が、日本国内でも評価されると思うんですが、世界でも通用するなって直観的に思いました。このデザインは世界で喜ばれると思います。

JK:だから、これをぜひ流通できるようなケースを作るべきだと思うんです。福島だけ、日本国内だけじゃなく、世界の人々に福島の存在感を見せるには、「新しい生き方」を見せる。実際に買ってもらう、使ってもらうっていうことが大切なんですよ。

内堀:でも先生、いま悔しいのが、FUKUSHIMAってローマ字が有名になってしまったんです。ネガティブなローマ字のFUKUSHIIMAを、ポジティブに変えていきたいと思っていて。その時、デザインを通した福島の伝統工芸品の新しい魅力を、新しいFUKUSHIMAとして世界に伝えていけるなと革新しました。

JK:これが福島?!って思いますよ。福島のイメージがぐんと変わると思います。

内堀:Cool Fukushimaでカッコいいですよね。

出水:内堀知事は震災後、初めてパリを訪れるんですよね。

内堀:そうなんです。今月の下旬に、EUに行って農産物や工芸品のトップセールスをやる予定なんですが、その時にぜひ、ジュンコ先生と福島県内の事業者とコラボ―レーションして商品開発した工芸品を、パリから世界に発信したいと考えています。

JK:本当はね、Premiere Vision Parisに出すと一番いいんですよね。世界のバイヤーが来るから。生活の新しいライフスタイルの提案。それをやるには、知事が実際に行って、知事が動かないと始まらないからね!

内堀:この製品だったら、間違いなくみなさんに伝えられると思います。
出水:ちなみに、内堀知事の福島県内の伝統工芸品のおすすめってありますか?

内堀:一番素敵だなと思うのが、張子。赤べことか起き上がりこぼしって、海外の方から見るとクールらしくて。すごく喜ばれるんですよ。

JK:普通はダルマさんですよね。でもダルマさんっていうと、なんか存在感があって、昔から変わらない日本っていう感じがする。それをガラッとかえてデザインにすると、オブジェになるんですよね。

内堀:海外の有名なホテルにも造作として置けるような、新しいオブジェが生まれてくるんじゃないかなと思います。

JK:日本は薄い・軽い。ヨーロッパは重い。なんかそんな存在感がある。日本の場合は、軽くて薄くて、さわやかだけど存在感がある。張子なんか典型的。これはニットなんですけどね・・・ニットのブランケット。裏と表、どちらも使える。

内堀:なるほど!これもオシャレですね~! 裏と表でまったく雰囲気が違いますね、別物です。

出水:これは牛の柄ですか?? 大理石のような・・・

内堀:まったく福島の伝統工芸品とは別物に生まれ変わってますよ!

JK:それがデザインの力。これはストール。この軽さ!軽くて、もってるかどうか忘れちゃうぐらい。メンズもいいでしょ。ちょっと巻いてみてください。3色織りなんですけど、色がグラデーションになってて。

出水:知事、ヨン様のようですよ(笑)

内堀:すごく暖かいんですよ!薄くて軽くて、暖かい。

JK:そこが売り。それをデザインの力で、コンテンポラリーにする。無地なら当然ありますけど、デザインっていうのはそこにプラスする、あるいはマイナスする。それによって、以下に洗練されたものになるか。これをパリで展示して、いろんな方に見せて、第一歩が始まると思います。

内堀:楽しみですね!

=OA楽曲=
M1. 花は咲く / 三宅由佳莉