お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • コラム
  • 音声あり

ゴスペラーズ・酒井雄二、紅白に出ていたせいで『どうぶつの森』のどうぶつたちとの年越しの約束を守れなかった

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

■据え置き機だって携帯すれば「携帯ゲーム機」になるんですよ!

先週に引き続き、「マイゲーム・マイライフ」のゲストはゴスペラーズ・酒井雄二さんです。先週の放送と同様、今回も最初から最後まで熱量たっぷりにゲームについて語る酒井さん。ある特定のゲームについて熱く語るゲストは今までにもたくさんいましたが、話を聞いていると酒井さんは、ゲームそのもの、「ゲームをするという行為」それ自体を愛している、というのが伝わってきます。

酒井「僕あの、旅ゲーマーでございまして。ゴスペラーズはずーっとツアーばっかりやっていて」

宇多丸「本当ずーっと、一年の半分以上やってますよね」

酒井「昔からまあ福岡行きます札幌行きますみたいな中で、でも! ゲームやりたい! と。皆さん想像してみて下さい、一週間とかの旅があるんですよ、5泊6日とかね? そういう旅の間、ね? 発売日直後のゲームを、あなたは! 置いていけますか? そんなの無理でしょう?」

宇多丸「どうしてるんですか?」

酒井「僕はもう、持ち歩くという。そういうスタイルで」

宇多丸「要はその、据え置き機を持ち歩く」

酒井「携帯ゲーム機かそうじゃないかは、携帯すれば携帯ゲーム機なんです!」



この、据え置き機を持ち歩くという行為、世間的にそうそうあることではないはずなんです。ただ、以前ゲストにやってきたオカダ・カズチカさんが同様にPSを持ち歩いていると言っていたことから、なんとなく“普通のことなのかな”と捉えてしまっている宇多丸さん。


宇多丸「確かに、運べない大きさじゃないですからね」

と妙に冷静な返答。いや、そういう問題じゃないからね!? 運べない大きさじゃなくても、普通は持ち運ばないからね? そもそも、そういう発想にならないってば!
ちなみに、今ほどあちこちに電源がなかった時代から持ち歩いていた酒井さんは、キャンプ用の電源を使ってゲームをしていたのだそう。

酒井「過去の一番どうかしている話で言いますと、旅行鞄の中に、初代PS本体を入れて、キャンプ用の100ボルトの電源を入れまして。7キロくらいあるんですけど。当時、新幹線に電源とかないですからね。それで、あらゆる移動中にゲームをやるという」

■紅白に出ていたせいで、森のどうぶつたちに嫌われた

さて、ゲームの中には、現実世界を侵食してくるタイプのものがありまして、酒井さんは『どうぶつの森』を挙げています。

酒井「ゲームの世界での約束に縛られる自分っていうのがありまして。『どうぶつの森』で年越しのカウントダウンパーティーがあるんですよ。年末年始は一緒にカウントダウンをやろうよって言われるんです。わかったわかった、って僕は森のどうぶつの仲間たちと約束したんです。でも、忘れてたのがその年は俺、紅白に出るって決まっていたんです(笑)」

宇多丸「ははははは」

酒井「紅白終わって、『おめでとうゴスペラーズ! 紅白出られてよかった!』ってレコード会社の皆さんと酒を酌み交わして、明け方に帰って、ゲームを立ち上げてみたら、みんな捨て台詞を書いた置き手紙を残して(笑)。ユウジくんが約束を破るだなんて本当に残念だったよ、みたいな手紙を置いて、みんな引っ越していったんですよ!」


宇多丸「引っ越しちゃった!」


酒井「森からいなくなっちゃった」

宇多丸「出てっちゃうの!? そんな! たった一回の約束で!?」

酒井「これちょっともう、すごいトラウマになっていて(笑)。それで、時間とか日にちとか、現実世界の何かを使うゲームデザインは本当に勘弁してくださいって。どうしても無理なときあるから! ぜひ、全国のゲームデザイナーの皆さん、こういうゲームデザインは勘弁してください(笑)」

実は、この放送後期を担当している私もかなりの『どうぶつの森』廃人でして。最新の「どうぶつの森 ポケットキャンプ」は、やることが3時間ごとにしか更新されないため、現実世界の時間はさほど奪われないのですが、シリーズの昔のものはそれはそれは困った仕様でございました。私も酒井さんと同じく、現実世界のにっちもさっちもいかない事情で、森のどうぶつたちとの約束を守れず、どうぶつたちに次々と嫌われ、初期の頃は途中でやめてしまった一人。
その後、最近になって3DS版の『とびだせ どうぶつの森』をやったときは、ゲーム内の時間を操作し、森に来てほしいどうぶつを呼び寄せることができるカード(amiibo+カード)を買い、スローライフというコンセプトはガン無視で、密度の濃いどうぶつの森ライフを楽しみました。「森に来てほしいどうぶつ」というのは、『どうぶつの森』シリーズで自分の森(街)にやってくるどうぶつは、見た目や性格などがピンキリ。とにかく数が多いため、お気に入りのあの子はなかなか自分の森に来てくれません。それが、最近ではamiibo+カードというのを買うことにより、お気に入りのどうぶつを好きなように呼び寄せることができるのです。
……おかげで、好きなどうぶつはすぐに集まり、ほしい家具もあっさりと揃えることができ、正味1か月ほどでやることがなくなったのですがね(時計を何度も手動で進めたため、ゲーム内の時間では2年ほどの月日がたっています)。
節度ある大人なゲーマーを目指す酒井さん、最近の『どうぶつの森』シリーズは時間のない大人にも親切な設計になっていますよ!

マイゲーム・マイライフ

■今回のピックアップ・フレーズ

(苗場にコンサートの下見に行ったときの話)

酒井「コンサート中のMCで、スキーも楽しいですよ、とか語るための下見だったと思うんですけど、ゲレンデ一切出ず、ゼルダやり遠しで」

宇多丸「うちにいろよ!(笑)」

酒井「メンバーにどうだった? と聞かれて、ゼルダずっとやってたって。『何それ面白いの?』と聞かれて俺は、『面白くて死ぬ!』って答えた」

文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)

ピックアップ