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シリア難民について子供に伝える▼人権TODAY(2018年3月31日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で、8:20頃に放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

難民について学ぶ春休みイベント

今回は、内戦がいまだ続くシリアで生きる人たちや、避難先のトルコで難民として暮らす人たちのことを学ぶ、小学生向けのイベントの様子をお伝えします。

シリアの様子を学ぶ小学生

終わらない内戦

シリアの内戦は2011年に始まり、7年たった今も終わる気配はありません。過激派組織「イスラム国」(IS)の勢力はだいぶ弱まったという報道もありますが、シリア政府軍と反体制派勢力、そしてISの3つのグループの戦いで破壊されてしまった街がたくさんあります。シリアから逃れた難民の数はなお増え続けていて、国連の機関のまとめでは今月の時点で560万人に上るということです。シリアの人口は2200万人ですので、4人に1人がトルコなどの隣国に避難したことになります。

今回のイベントは、世界の難民を助ける活動をしているNPO法人「AAR Japan」が、3月28日(水)に都内で開いたもので、春休みで集まった日本の子供たちにAARのシリア人職員、ラガド・アドリーさんが現地の様子を説明しました。

ラガドさんは、シリアの大学で日本語を専攻して、2年前に来日。日本の会社で働いていたこともあり、日本語が話せる方なんです。

子どもたちに説明するラガドさん

ラガドさんは最初に、シリア北部のアレッポの子どもたちの1日の様子を紹介しました。
6時に起きて、みんなで集合して7時半に学校に行き、お昼の2時に学校が終わって家に帰り、お昼ごはん。その後、宿題をやり、夕方はサッカーなどで遊んで、夜8時くらいに晩ごはんを食べ、9時半には寝るということです。

シリアでは、お昼ごはんは学校ではなく、学校が終わって家に帰ってからで、一番しっかりと食べる食事なんだそうです。逆に晩ごはんは、パンにチーズなど軽めのメニューだということです。
しかし、そんな日常生活が変わってしまうことが起きます。

ラガドさん

ある日突然「戦争が起こった」ってニュースで流れて、みんなが毎日このような
音を聞き始めました。(銃声、爆発音)それで毎日毎日爆撃が続いて、兵士たちが戦っててすごい恐いんですよ。で、外に出たら、もう全体に破壊されていました。

こうしたラガドさんの話を聞いて、参加した子供たちは「自分が難民になったらどうやって生活していくか」をグループに分かれて考えました。

難民としてどう生きるか考える

参加者の声

「楽しかった」「ニュースの画面だけですので参加してみないとわからなかった。親子で勉強になりました。いい機会でした」「きのう図書館に行って、シリアの本と難民の本と借りてきました」「初めて来ました。こういう体験をしたことがなかったので面白かったです」

シリアのニュースが減ると関心も減ってしまうと危惧

日本で報道されるシリアの内戦のニュースは、一時期に比べたら減りました。ラガドさんは、報道されないと関心も減り、難民への支援も減ってしまうと心配しています。

ラガドさん

残念ですけど、内戦が終わっているわけではないし、状況も少しずつ良くなっているわけでもないんですけど、こういうイベントを通して、まだ内戦は続いていることを言いたいですね。日本とシリアはすごい離れているので、大人にも子供にも想像できないことなので、自分がもし難民になったらどうするかを、ちょっとだけ考えてもらったら、たぶん国際問題を少しだけ理解してくれると思います。

ラガドさんの出身地・シリアのダマスカス郊外では、春になると桜にとてもよく似たアンズの花が咲くそうです。日本でお花見をするように、シリアの人もお花見しに行くといいます。東京の桜は満開の時期を過ぎましたが、お花見の時に少しだけシリアの人が大変な思いで生活していることを思い出してほしい、ということでした。

(担当:進藤誠人)

■AAR Japan「難民を助ける会」
http://www.aarjapan.gr.jp/

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