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特集『ブラック部活動』(山田五郎×内田良)~TBSラジオ 荒川強啓デイ・キャッチ!

荒川強啓 デイ・キャッチ!

TBSラジオ「荒川強啓 デイ・キャッチ!」(月~金15:30-17:46)。
「気になるニュースが話せるニュースになる!」をコンセプトに、様々なニュースをお届けしています。

ブラック部活動から子ども、そして先生を救う方法とは?

4月19日(木)は『ブラック部活動』の問題を特集しました。この「ブラック部活動」という言葉。皆さんは、耳にしたことはありますでしょうか? これは、学校の部活動をめぐり、長時間の厳しい練習に参加せざるを得ない生徒と、土日も返上で部活動の指導を行う先生の現状を「ブラック企業」に例えた言葉です。

文部科学省が定める「学習指導要領」には、部活動は「生徒の自主性、自発的な参加により行われる」と明記されています。しかし「自主的な活動」のはずなのに練習を休めない。それどころか、未だに、部活動への加入が強制となっている学校も多くあります。また、ハードな練習が続き、部活動と勉強の両立が図れない生徒もいると問題視されています。

一方、先生の立場からみても、毎日残業で、土日返上は当たり前。それなのに残業代はほとんど出ないという、過酷な状況です。長時間、部活動に関わることで、授業の準備に時間が割けなかったり、自分の家族と過ごす時間がとれないといった問題も生じています。

生徒と先生の双方から悲鳴が聞こえる中、ようやくスポーツ庁も是正に動きだしました。でも、長く続いてきた慣習を、良い方向に変えることはできるのでしょうか?今回はゲストに、ブラック化した部活動の実態を綴った本『ブラック部活動』の著者で、名古屋大学准教授の内田良さんをお迎えし、現状や解決策を探りました。

今日はリスナーの皆さんから、沢山のメールを頂戴しました。その一部を抜粋してご紹介させて頂きます。

▼現役の教員の方から

本当に、本当に苦悩しています。もうすぐゴールデンウィークですが、私の勤める学校では、連休中の4月にPTA総会、5月6日には受け持つ部活の大会があります。一体いつ休めばよいのでしょうか。家族と過ごす時間もなく、妻や子供には申し訳なく思っています。このままでは家庭が崩壊します。どうかこの現状をラジオを通じて皆様に知ってほしいです。助けて下さい。

▼教員経験者の40代女性から

私は、元高校の教員で、部活の顧問を7年勤めました。体育や美術などを除き、普通教科の教員が任される部活は、自分が得意なジャンルとは限りません。特に若手の場合は過酷な部を任されます。私も顧問を任されたのを機に、夜や休日に猛練習をして資格もとりました。しかし、人事異動の際、転任した学校では、その競技の顧問には選ばれず、軽いウツになりました。教員は真面目な人が多い分、自分がその競技を教えられない事が自らを責める元凶となります。これが、部活動問題で、私が一番恐れていることです。

▼30代男性から

私は中学2年の夏に、それまで入っていたバレー部をやめました。同級生に「一緒にバンドを組もう」と誘われたこともあって、大して上手くなかったバレーボールに見切りをつけたのです。一応、私の中学には「帰宅部」があり、そこに入部すれば大丈夫だと、簡単に考えていました。しかし、実際には「帰宅部」とは名ばかりで、作文を書かされたり、帰宅する道の清掃活動を命じられることもありました。また、先生から「なぜバレー部をやめたんだ」「非行に走るのか」と厳しい言葉も浴びせられました。あの時の軍隊のような空気は、いま思い出してもぞっとします。

▼福島県の女性から

息子は今年小学4年生になりますが、1年生の時から「吹奏楽部」に入部しています。毎年全国大会に出場する強豪校なので、練習は過酷で、朝から夕方まで、土日も練習というのが当たり前です。過酷な練習の成果もあり、2年生の時には、全国大会で金賞を取ることが出来ました。ところが翌年、ブラック部活の問題が取り上げられて練習時間が減り、その年の全国大会は「銀賞」に。「いっぱい練習したいのに」と怒る息子は、どこかで「福島県では、練習時間を厳しく守るように言われているが、他の県ではそうでもない」という話を聞いてきたようで、さらに憤慨。これが、もし本当なら、言われた通りに練習を減らした学校と、減らさない学校で格差が生まれてしまいます。顧問の先生の負担を減らさなくてはいけないのは当然ですが、ただ「通達」だけ行っても、格差が生まれるだけなのではと危惧しています。

▼滋賀県大津市の女性から

この春に入学した息子の中学校では、教員の働き方改革が進み、土日も含めて週休2日、あるいは月・水・金のみの
活動の部活動もあります。また、本気でスポーツに取り組み場合、スポーツジムや、クラブチームで活動する子どもたちが増えてきています。部活動のブラック化が改善されることは、息子にとっても、先生方にも余裕ができるので、私は賛成です。

▼男性から

私の子どもは中学校で吹奏楽部に入っていますが、昨年度までは、土日も含めほぼ毎日、部活がありました。今年度からは県の教育委員会により出された「教員の多忙化 解消プラン」に基づき、部活の時間が制限されて短くなったのです。これにより、土日は学校で練習が出来ず、父母会で施設を借りて「自主練」という形で活動することになりました。親は当番制で、楽器の運搬などをしています。指導は外部の講師が行うので、顧問の先生は休めますが、親の負担は増えました。施設を借りる費用などに充てるため、毎月の父母会費も値上げされています。

▼現役の教員の男性から

教員サイドの解決策は、スポーツ庁だけでなく、文部科学省や、現場である学校も一緒になって考えていかなければならないと思います。また賃金問題や、人員不足も解決するべきです。先生は、1人あたりの仕事が多すぎます。ただ、部活が心の救いになっている子供がいることも忘れないでほしいです。

▼湯布院市の方から

中学校の教員をしていた私の友人が、ある日、突然亡くなりました。修学旅行を引率して、帰宅した翌朝、横になったまま亡くなっていたそうです。40歳にもならない、元気な働き盛りの年齢でした。授業、進路相談、部活動、試合、遠征、修学旅行。なんでここまでする必要があるのでしょうか。部活動って何なのですか?

今回は、現役の教員の方から多数のメッセージを頂きました。お忙しい中、現状を伝えて頂きありがとうございました。番組では、引き続き「楽しく正しい部活動」が運営されるよう、注視していきたいと思います。メールをお寄せ下さった皆様、ありがとうございました。

放送の内容は「TBSラジオクラウド」でお聴き頂けます。