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「札幌の地下街にインスピレーションを得てつくったってホント? ジャミロクワイの大ヒット曲『Virtual Insanity』特集!」(高橋芳朗の洋楽コラム)

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる音楽コラム

「札幌の地下街にインスピレーションを得てつくったってホント? ジャミロクワイの大ヒット曲『Virtual Insanity』特集!」

【高橋芳朗】
スペシャルウィークの特集はこちらです! 「札幌の地下街にインスピレーションを得てつくったってホント? ジャミロクワイの大ヒット曲『Virtual Insanity』特集!」。

【ジェーン・スー】
いまネットで大きな話題になっていますね。

【高橋芳朗】
そうなんですよ。床が動くミュージックビデオでおなじみ……厳密には壁が動くミュージックビデオでおなじみ、あとはカップヌードルやトヨタカローラのCMソングとしてもおなじみのジャミロクワイ「Virtual Insanity」。本日は日本でも非常に人気の高いジャミロクワイの1996年の大ヒット曲を特集します。なんでも「Virtual Insanity」が収録されているアルバム『Travelling Without Moving』は当時日本だけで140万枚売れたんだって。

【ジェーン・スー】
CDが売れてた時代だねー。

【高橋芳朗】
うん、1996年ですからね。

【ジェーン・スー】
あー、そりゃ売れてますわ。下手したらglobeも400万枚とか売れてる時代だからね。

【高橋芳朗】
フフフフフ、そういう勢いかもしれない。で、いまなぜ「Virtual Insanity」かと言いますと、2週間ほど前にこの曲がTwitterでちょっとした話題になったんですね。「Virtual Insanity」が札幌の地下街、札幌の大通り公園の下に広がる「さっぽろ地下街」にインスパイアされてつくられたらしい、という投稿が注目を集めました。ちょっと信じられないような話ではあるんですけど、これはほぼほぼ本当っぽいですね。いちおう「ぽい」というところを強調しておきますが。

【ジェーン・スー】
うん。

【高橋芳朗】
これ、実は『Travelling Without Moving』のライナーノーツでジャミロクワイのボーカルのジェイ・ケイが明言しているんですよ。彼いわく、真冬の札幌に訪れたときに街に出てみたもののあたり一面雪に覆われていて人っ子一人見当たらなかったと。で、しばらく歩いてようやく出会った年配の女性に「みんなどこに行ってしまったんですか?」と尋ねたら地下へと続く階段に案内をされて、降りていったらそこには巨大な地下都市が広がっていたという。要はそれが「さっぽろ地下街」。ジェイ・ケイはそのときの絵面に衝撃を受けて「Virtual Insanity」をつくったそうです。

【ジェーン・スー】
おおーっ!

【高橋芳朗】
「Virtual Insanity」のサビに出てくる「Now there is no sound / For we all live underground」(いまでは音も消えてしまった。僕らは地下で暮らしているのだから)という一節はこの体験が元になっているらしいです。ただ、この札幌での体験が反映されているのは『Travelling Without Moving』の別の曲だという説があったり、そもそも札幌ではなく仙台なんじゃないかって話もあるんですよ。ジェイ・ケイ自身も記憶があやふやになっているところもあるようなので、真相については改めて本人に確認をする必要があるかもしれません。

【ジェーン・スー】
はい。

【高橋芳朗】
でもタイトルの「Virtual Insanity」は直訳すると「仮想狂気」ですからね。テクノロジーの革新が急速に進む現代社会に警鐘を鳴らすメッセージソングだから、もし札幌の地下街にインスパイアされてつくられたのが事実だとしても札幌に住んでる皆さんにとってはそんなにうれしくないかもしれない(笑)。

【ジェーン・スー】
アハハハハハ。「ヴァーチャルな狂気」だ!

M1 Virtual Insanity / Jamiroquai
「トラベリング・ウィズアウト・ムーヴィング~ジャミロクワイと旅に出よう~」デビュー20周年記念エディション

【高橋芳朗】
オリジナルの「Virtual Insanity」を聴いていただいたところで、今度はJ-POPアーティストによる「Virtual Insanity」のカバーを2曲紹介しましょう。

【ジェーン・スー】
あ、結構あるんだ?

【高橋芳朗】
うん。90年代半ばにリリースされた曲としてはちょっとびっくりするぐらいJ-POPアーティスのカバーがある。

【ジェーン・スー】
なんで日本人の琴線に触れたんだろうね。

【高橋芳朗】
そこは掘り下げてみるとおもしろいかもしれないですね。では「Virtual Insanity」のJ-POPアーティストによるカバー、まずは三浦大知さんからいってみましょう。これは2012年に行われた『exTime Tour 2012』のライブレコーディング。できれば映像込みで堪能してほしいところですが、音源だけでも十分かっこいいです。

M2 Virtual Insanity (Live) / 三浦大知
DAICHI MIURA “exTime Tour 2012" (Blu-ray Disc+CD2枚組)

【高橋芳朗】
いやー、うまい!

【ジェーン・スー】
歌うまい! 踊りながら歌ってるのになぜピッチがズレないんだろうっていうね。

【高橋芳朗】
いやもうホントにすごいシンガーですよ、改めて。では2曲目、続いては平井堅さんによる「Virtual Insanity」のカバーです。平井堅さんのカバーアルバムシリーズの第3弾、2014年リリースの『Ken’s Bar III』収録。これがジャジーでめちゃくちゃおしゃれな仕上がりになっております。

M3 Virtual Insanity / 平井堅
Ken's BarIII(通常盤)

【高橋芳朗】
それでは最後、これは今日の目玉でございます。ぜひ今夜のお酒の席などでネタにしていただきたい。最後は欅坂46の「少女には戻れない」。正確には欅坂46内の五人囃子というユニットの曲になります。昨年リリースされたデビューアルバム『真っ白なものは汚したくなる』の収録曲ですね。きっといま皆さんの頭の中は疑問符でいっぱいになっていると思いますが(笑)。

【ジェーン・スー】
ん? どういうこと?

【高橋芳朗】
実はこの「少女には戻れない」、もろに「Virtual Insanity」をモチーフにしているんです。

【ジェーン・スー】
ほうほう。

【高橋芳朗】
この曲にはふたつ驚きがあって、まず曲が始まってすぐに「うわ、『Virtual Insanity』だ!」ってなるんですよ。あまりにも「Virtual Insanity」にそっくりなことに驚かされる。で、曲が進んでいくと今度は「これ、めちゃくちゃいい曲じゃん!」と。「Virtual Insanity」をモチーフにしながらも、それとはまた別の魅力を持った曲のクリエイティビティに衝撃を受けるという。

【ジェーン・スー】
ホントに? そこまで言っていい?

【高橋芳朗】
大丈夫大丈夫。言ってみれば『「Virtual Insanity」歌謡』の傑作です!

M4 少女には戻れない / 欅坂46(五人囃子)
真っ白なものは汚したくなる (TYPE-A)

【高橋芳朗】
どうでしょう? ちゃんと『「Virtual Insanity」歌謡』になってるでしょ?

【堀井美香】
フフフフフ、いい曲!

【ジェーン・スー】
もう「原曲には戻れない」って感じ。

【高橋芳朗】
アハハハハハ。うまい!

【ジェーン・スー】
もう札幌の地下街とかどうでもよくなったわ!

【堀井美香】
なんかあったよね、こういう曲。

【ジェーン・スー】
「Virtual Insanity」以外にあとなんか2~3曲乗っかってるような……でもこれ、いい曲だね。

【高橋芳朗】
そうなんですよー。ちょっとしたトリビアとしてぜひ皆さんご活用ください!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア。最新1週間のリストは以下です。

4/16(月)

(11:05)  Each Time You Pray / Ned Doheny
(11:17)   Lonely Boy / Andrew Gold
(11:35)   Movin’ Out / Billy Joel
(11:40)   Rich Girl / Daryl Hall & John Oates
(12:10)   Down for the Third / Bobby Caldwell
(12:22)  What a Fool Believes / Kenny Loggins
(12:50)  サンタモニカ・ハイウェイ /  竹内まりや

4/17(火)

(11:04) It’s a Shame / The Spinners
(11:22) ABC / The Jackson 5
(11:33) Signed, Sealed Delivered I’m Yours / Stevie Wonder
(11:40) I’m Still / Diana Ross
(12:15) I Love Every Little Thing About You / Syreeta
(12:51) レインボー・シー・ライン /吉田美奈子

4/18(水)

(11:06) Laughter in the Rain 〜雨に微笑みを〜 / Neil Sedaka
(11:22) Brother, Brother / Carole King
(11:36) Another Day / Paul McCartney
(12:18) Intuition / John Lennon

4/19(木)

(11:06) Do You Really Want to Hurt Me / Culture Club
(11:24) Red Red Wine / UB40
(11:40) Down Under / Men At Work
(12:10) Too Late for Goodbyes / Julian Lennon
(12:25) Love Is The Seventh Wave / Sting
(12:50) Flashback / 高橋幸宏

4/20(金)

(11:04) Le Freak / Chic
(11:23) Off The Wall / Michael Jackson
(11:38) Take That To The Ban / Shalamar
(12:11) I’ve Got Just What You Need / Cheryl Lynn