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「ちょうどいい距離感」ご近所付き合いもアプリの時代

森本毅郎 スタンバイ!

新年度が始まって1ヶ月程が経ちますが、引越しや上京などで避けて通れないのが“ご近所付き合い”。そんなご近所付き合いの形が変わり始めているというお話について、レポーター田中ひとみが4月26日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

ご近所付き合いの形は、どのように変わってきているのか。株式会社マチマチ代表取締役の六人部生馬さんのお話です。

★ネット上のご近所付き合い「マチマチ」

株式会社マチマチ・代表取締役 六人部生馬さん
『マチマチ』は、‟地域限定のフェイスブック”、‟オンライン版の井戸端会議”といったところで、地域の住民同士でコミュニケーションが取れるサービスです。子育て世代を中心に、どこの保育園・幼稚園が良いか、また、飲食店や病院の情報交換などが行われています。利用者は20代後半~40代前半の子育て世代で、女性が6割ぐらい。意外とお父さんも使っています。利用料金は無料です。市町村ベースで、日本の半分の地域で利用されているサービスとなっていますね。
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ご近所SNS「マチマチ」

森本毅郎スタンバイ!

スマホで簡単に、ご近所さんに質問できます

「マチマチ」は、手軽にスマホで利用が出来る‟ご近所SNS”。一般的なSNSとは違い、自分のご近所さんだけ=狭い範囲のコミュニティに限定されているところが特徴です。主に飲食店や保育園、病院の情報など、ネットで検索するだけでは出てこない、その地域の人だからこそ分かる情報がやりとりされているそうです。

利用者は、子育て世代のママさんや、引越しなどで移り住んできて知り合いがいない方などに多いそう。「物理的に距離は近いのにネット上」というところが、これまでにない距離感かもしれません。

★マチマチと自治体がタッグを組み、回覧板を電子化!

更に、このサービスを利用したいのは、住民の方々だけではないそうです。再びマチマチの六人部さんのお話です。

株式会社マチマチ・代表取締役 六人部生馬さん
自治体と『マチマチ』とが、地域コミュニティーの活性化を目的とした協定を結んでいます。一つは、情報発信のお手伝い。これは自治体が、マチマチの中に公式アカウントを作って情報発信するものです。あとは、細かく情報を出す必要がある、防犯・防災情報の発信も行っています。また、自治会や町内会、PTAの方々にも使って頂いていて、回覧板を電子化しています。『電子回覧板』という機能があり、今すでにいくつかの地域で始まっていて、将来的には町内会費のようなものを集金する機能もつけて、オンライン決済で効率化する予定。
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マチマチ代表取締役 六人部生馬さん

‟ご近所SNS”という特徴を生かしたきめ細かい情報伝達が可能になるため、全国の自治体からも引き合いが多いようです(スマホひとつでできるので、若い世代へのアプローチも期待できる)。実際に、現在は9つの自治体と協定を結んでいて、年内に新たに50近くの自治体と協定を結ぶ計画もあるそうです。

★家や土地が無料で手に入る!?「ジモティー」

一方で、こんなご近所付き合いのサービスもありました。株式会社ジモティー代表取締役の片山翔さんのお話です。

株式会社ジモティー・代表取締役 片山翔さん
『ジモティー』とは、地域限定の掲示板サービスです。様々なカテゴリーがありますが、主に使っていただいているのが『売ります・あげます』カテゴリー。個人の人が引越しの時にでるソファーやベッド、冷蔵庫など、処分したら行政にお金がかかってしまうようなものをタダで出品するというのが特にお得で、3月~4月は多く出品されています。中には、ゼロ円の空き家とか土地、あとは船も出品されています。他にも、バイトや正社員の求人、不動産や中古車といったような、業者から個人の方に広告を無料で出せるようなサービスになっており、地域の掲示板がウェブにおき代わったというようなイメージを持って頂ければと思います。
森本毅郎スタンバイ!

地域の掲示板「ジモティー」

森本毅郎スタンバイ!

TBS放送センター(赤坂5丁目)で登録した場合、この緑の地域が「ご近所」として範囲指定されます

「ジモティー」は、地域限定の掲示板サービスで、月間900万人が利用しています。一番人気は「売ります・あげます」カテゴリー。いらなくなった家具や家電、子供用品など様々なものが格安で出品されていて、ゼロ円のものも多くあります。

特徴としては、あげる人ともらう人が、直接会って物品をやりとりする点。物品は郵送せず、ネットで全てが完結するわけではありません。また、趣味仲間の募集や会社の求人など、様々なカテゴリーの書き込みがされているようです。

★見知らぬ‟ご近所さん”に会いに行く

ジモティーの利用者の方に、どのような使い方をしているのか伺いました。

ジモティー利用者(30代・主婦)
今までで160人くらいの方と取引きさせていただいてます。私が実際に無料で譲っていただいたものは、電子レンジ、洗濯機、子供の雛人形なんかも譲ってもらいました。実際は駅前とかでお会いしたら「あっどうも」みたいな感じで、お互いに今日こんな洋服着てますとか紙袋持ってますとかは事前にお伝えしてるので、商品を渡して、「はい間違いないです、はい、では。」みたいな。基本はそんなに長居しないですね。最初抵抗はありましたね。本当に取引先に来てくれるのか、譲ってもらえるのかという不安はありましたけど、メールのやり取りである程度信頼できる方かはわかるので、2、3回取引きをしてしまえばそこは安心してできました。

30代の主婦の方なのですが、相当なヘビーユーザー!直接会う際には、事前にしっかりと約束事などを確認し、取引場所を公共の場所にしたりと、ある程度の注意すべき点はあるようです。

★「ちょうどいい距離感」が新しい

最後に、このようなご近所付き合いのサービスが馴染んできた理由について、マチマチの六人部さんはこう話していました。

株式会社マチマチ・代表取締役 六人部生馬さん
内閣府がアンケートを出していて、『近所に知り合いがいない方』が6割以上、一方で『近所に知り合いが欲しい方』は8割以上いました。また、ある調査によると、困った時は助け合いたいけど、普段はそんなに積極的に付き合いたくないというデータも出ていまして、そこをスマートフォンで『ちょうどいい距離感』で近所付き合いできます。自分で調節出来ると言ったところが、今の世代や社会に求められてるのではないかと我々は考えております。

キーワードは「ちょうどいい距離感」。ご近所付き合いが希薄になった現代でも、繋がりたいという欲求はあるようです。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!