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人生100年時代!65歳以上に70歳以上と広がるシニア歓迎の職場づくり!

森本毅郎 スタンバイ!

「人生100年時代。神奈川県大和市で、70代を高齢者と呼ばない宣言をした」というニュースがありました。平均寿命も延びる中、“シニア歓迎”の職場も増えているようです。ただ、シニアならではの工夫も必要とか。4月30日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

まず、ドラッグストアーチェーンの「スギ薬局」が提供しているシニアの新しい働き方について。どんな取り組みか、スギホールディングス・人事部の本多直樹さんに伺いました。

★体調不良のときは帰ってOKな薬局

スギホールディングス・人事部 本多直樹さん
『シルバーアソシエイツ制度』というもので、65歳以上の方なら誰でも大丈夫です。出来高制で、今は商品を1つ並べたらいくらとなる。自分のペースで働けて、体調不良の時は仕事の途中でも帰って大丈夫。
森本毅郎スタンバイ!

シニアにマイペースな働き方を提供しているスギ薬局。好きな時に好きなだけ働いて、疲れたら途中で帰宅しても良いという働き方で、作業量で報酬が決まります

スギ薬局の「シルバーアソシエイツ制度」は3年ほど前から試験的に導入が始まり、去年11月から本格始動となりました。本社のある愛知県内の103店舗、それから物流センターの1つで、総勢430名の65歳以上の人が働いているそうですが、最高齢はなんと82歳!働き手の評判も良く、来年には関西や関東の店舗でも取り入れるということです。

★70歳以上大歓迎!近所で短時間な洗車業務

他にも、今年から”シニア歓迎”とする職場がありました。洗車の技術指導を行っている一般社団法人・日本洗車技術指導協会が、今年1月から、川崎国際生田緑地ゴルフ場で洗車スタッフを募集し活動を始めているということです。協会の代表理事・上谷光彦さんに、詳しいお話を伺いました。

(社)日本洗車技術指導協会・代表理事 上谷光彦さん
チラシには、『70歳でも大歓迎』と書いた。勤務時間は1日5時間で、時給1000円、1週間で2~3日の勤務条件。基本的には歩いて来られる範囲の方が対象です。この年齢になってくると電車に乗りたくなかったり、通勤を嫌がるので。チラシもこの辺に自分達でポスティングして、70歳の方に来て頂いた。
森本毅郎スタンバイ!

お話を伺った(社)日本洗車技術指導協会の上谷光彦さん

森本毅郎スタンバイ!

近所に配ったチラシ。「70歳以上大歓迎」の文字が目立ちます

チラシを配るとすぐに反応があり、2月から10人のスタッフが活動しているそうです。集まったのは、68歳~74歳の男性で、平均年齢は70歳!元金融マンや流通会社の管理職など、それぞれバラバラの経歴を持つ方々です。

★オリジナルの無水洗車剤で作業を軽減

ただ、ここで気になるのは、洗車は比較的体力が必要なので、シニアの方々に勤まるのかな?と心配になってしまいますが・・・。上谷さんたちは、あえて水を使わない「無水洗車」にする事で、この不安を解消していました。再び上谷さんのお話です。

(社)日本洗車技術指導協会・代表理事 上谷光彦さん
もともと無水洗車は世の中に存在していた。水を使わずに洗う洗剤もあったが、試しても満足のいくものでは無かった。そこで洗車剤を作ろうと知り合いに相談して完成しました。駐車場には水が無いので、大きいバケツで5リットルの水を持ち歩くのも大変。そういう意味で、簡単なポンプを1本持って行けば済む無水にこだわった。
森本毅郎スタンバイ!

作業量を軽減するため、「無水洗車」のオリジナル洗剤を開発。吹きかけて磨くだけ

先週の金曜、ゴルフ場の駐車場で行われていた作業の様子を見せていただきました。やはり皆さん身軽で、ホースや大きなバケツは見当たりません。持っているのは、洗車剤の入った霧吹きと、洗車に必要な道具を入れた小さなバケツ、柄の長いモップなどと、持ち運びに苦労するようなものはありませんでした。

★生活にメリハリが!運動もできて一石二鳥

そこで、実際に働いていた洗車スタッフに、働いてみた感想を伺いました。貞方義博さん(70)と、林世紀男(72)さんのお話です。

貞方義博さん(70)
ずっと散歩してて仕事出来たらなって感覚だったですけど、たまたまチラシを見て応募した。あとは健康のためで、あまりお金の執着はないですね。
林世紀男(72)さん
ジジイですから家でテレビをボーっと見てて閻魔様を待っているわけにはいかない。頭もドンドン劣化していて緊張感がないと。ここに来ても同じ世代の人達がいて、話すと勉強になる。ただ生きてきたわけじゃないからね、みんな。
森本毅郎スタンバイ!

全身を使って車を磨き上げる貞方義博さん。結構体力使いそう・・・

森本毅郎スタンバイ!

ホイールにこびりついた汚れを発見!根気よく丁寧に、汚れを落としていきます

お二人とも自ら応募して働いているので、とにかく元気で生き生きしていました。多い日だと1日10台洗車するそうなのですが、生活にメリハリが出たということで喜んでおられました。

★「シニア×洗車」は相性が良かった

また、色々とお話を伺っていると、この年代ならではの2人の感想が印象的でした。

貞方義博さん(70)
自分の車を洗う延長と思えばどうって事ない。ただお客さんの車だから丁寧さはある。少しは力仕事になるかもしれないが、たいした事ない。
林世紀男(72)さん
結局は私らの世代は、“モータリゼーション”って言葉が流行っていた時。それだけに、車に対しての違和感はない。1つのステータスが上のモノ。今の若い人は違うけど、車を買って洗うのは嬉しい事で、手を汚しても車をピカピカにして大事にする。違和感はないんですよね。

元々、車に慣れ親しんでいた世代なので、洗車自体にも抵抗はないようです。スギ薬局も洗車協会も、今後ともシニア世代の雇用を積極的に拡げていきたいということでした。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!