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『バーフバリ』のS・S・ラージャマウリ監督との対談中、ライムスター宇多丸がまさかの生ラップを披露! その顛末は?

アフター6ジャンクション

実際の放送音声はこちらから↓

宇多丸:

TBSラジオをキーステーションにお送りしているカルチャーキュレーションプログラム、『アフター6ジャンクション』。

TBS山本匠晃アナウンサー:

いつもこの時間はカルチャー最新レポートの時間なんですけども、今日はお休みということで、ラジオ独占のスペシャルインタビューをお送りするということですね。

宇多丸:

ということでもうね、実はあちらのサブにスタンバイしていただいております。先ほど、ちょっとにこやかなお顔で、一瞬ガラス越しに挨拶をさせていただきましたが。インド生まれの傑作娯楽超大作『バーフバリ』二部作の生みの親、つまり「創造神」! SS・ラージャマウリ監督をお呼びしております。ということで、映画『バーフバリ』について簡単に紹介いたします。

インド国内の歴代興行成績を塗り替えたアクションエンターテイメント超大作。インドの架空の古代王国を舞台に、伝説の戦士バーフバリを巡る、三世代に渡る愛と復讐の物語を、壮大なスケールのアクションで描く。日本では、昨年4月に前編『バーフバリ 伝説誕生』、そして12月には後編の『バーフバリ 王の凱旋』が公開され、口コミを中心に評判となり、カルト的な大ヒットを記録。現在も、DVDソフトはすでに発売されているにもかかわらず、絶叫上映──声を出してワーッと一緒に「バーフバリ! バーフバリ!」って盛り上がる上映とか──オールナイト上映など、イベント上映をするたびに全ての回が完売してしまうという、驚異のロングラン作品となっております。

そして私、宇多丸は、今年の1月に、土曜の夜『ウィークエンド・シャッフル』でやっていたムービーウォッチメンで、後編の『王の凱旋』を評論させていただきました。もう最大級の絶賛でした。「世界中の誰がいつ見ても圧倒的に面白いと感じるに違いない、これぞ映画だ!という感じの、一大娯楽作」「日本映画にとっての『七人の侍』のように、インド映画にとっての『バーフバリ』、こういうような立ち位置になるんじゃないか」「映画における面白さとは何かを、本当に考えつくし、研究しつくし、工夫しつくし……映画の面白さの(真髄を見るかのような)仕掛け、アイデアが満載されている」「間違いなく、いま日本でやっているどの映画よりも面白いんだから、行きなさい!」などなど。シネマランキング2017年の(一位のさらに上の)「チャンピオン」!という風に語らせていただきました。

一応ね、私ごときのあれですけども、その評論以降、観客動員がV字回復したなんていう話もね、聞きますんでね。

山本:

おおーっ! いや、見ればみなさんハマりますから。絶対に。

宇多丸:

ということで、ついにその『バーフバリ』、日本での熱狂的人気を受けてラージャマウリ監督が来日をされているということで、さっそくインタビューを申し込み、本日このスタジオにお越しいただくことになりました。それでは入っていただきましょうか。どうぞ! いらっしゃいませー! どうも、ナマスカール。

山本:

ナマスカール。こんにちは。よろしくお願いします。

宇多丸:

Nice to meet you.

SS・ラージャマウリ監督:

Very nice to meet you.

宇多丸:

My name is Utamaru. よろしくお願いいたします。

山本:

My name is Takaki.

宇多丸:

ありがとうございます。いらっしゃいませ。よろしくお願いします。ということで、早速インタビューを始めさせていただきたいと思います。まず『バーフバリ』、本当に素晴らしかったです。もう本当に素晴らしい作品、ありがとうございます! ダンニャバード!……これ、合ってますか?

ラージャマウリ監督:

パーフェクトです。

宇多丸:

ありがとうございます。本当に素晴らしい作品だと思います。で、『バーフバリ』。この作品が日本で熱狂的に支持されているという話を最初に聞いた時、率直にどう思われましたか? 日本で人気っていう話は?

ラージャマウリ監督:

そうですね。そのニュースを聞いた時はまさにシュールな、信じられないというのが正直なところです。まず一週目。それが四週、五週と週を重ねて、もう100日超えでロングラン上映をしているということ。そしてビデオで絶叫上映の様子も見ました。で、ファンアート……みなさんが似顔絵などを描いてくださっている。それもとても信じられない。加えて、文化的にとても異なるところでこれだけ映画が愛され、みなさんの本当に愛情をビシビシと感じる。その映画愛というものが見てとれました。

宇多丸:

実際に日本に来られて、『バーフバリ』を見ている日本の観客の様子などもご覧になられたと思いますけども。いかがでしたか?

ラージャマウリ監督:

みなさん、本当にコスプレをして、インドの国旗を持って、テルグ語のプラカードを掲げて、本当に愛情を体いっぱいに示してくださったんですね。私、今回のプロデューサー、そして私たち2人の家族と一緒に来日をしていまして、本当にみんな涙が出てきました。

宇多丸:

いやいや、こちらもそのお言葉自体がありがたいことですけども。インド本国でももちろん人気の作品ですし、他国……他の国の観客の反応との違いってあるんでしょうか? たとえばインド本国と日本の観客との熱狂の仕方の差というものはあるんでしょうか?

ラージャマウリ監督:

もちろんインド国内でもおかげさまで映画は人気を博しています。それ以外にもアメリカ、イギリス、中東、シンガポール、マレーシア、オーストラリア……こういった国々でも公開されて人気なんですけども、それはやはりインド人人口がかなりいる地域であって、そういった人口に頼るところが大きいと思うんですね。はじめて、本当に地元のインド人人口に頼らずに人気を集めたというのが日本ですね。ですから、そういった文化的に離れた人たち、日本のみなさんにアピールできたということはとても誇らしく思います。

宇多丸:

日本の観客の様子をご覧になってわかったと思いますけども、女性のファンも非常に多くて。それはおそらく、『バーフバリ』というこの作品の中での、女性キャラクターの力強さ。キャラクターの現代性というか、現代の女性も共感できる部分。これが大きく影響をしているんじゃないかという風に僕は思うんですけども。特にデーヴァセーナ姫ですね。国家や家族制度の抑圧とかに対して、個人の尊厳を貫いて戦ったこのデーヴァセーナ姫とかに、日本の女性も感情移入をできたがゆえに熱狂をしているんじゃないかと思うんですが。そういう風に、『バーフバリ』の中の女性キャラクターの描き方について留意されたことなど、ありますでしょうか?

ラージャマウリ監督:

私がドラマに何を求めるか。ドラマとして成り立つ際、私にアピールするのは強いキャラクターですね。それは男女を問わずです。特に今回は主役の男性、バーフバリが非常に強いキャラクターを持っていますよね。であったら、女性も同じく、あるいはそれを上回る強さがないと釣り合わない。話として成立しないというところがあります。そして「強い」と言った場合、それは身体的な強さではなくて、心理的な強さが特に重要ですね。アマレンドラがデーヴァセーナに母の命で「捕虜として国に連れてくるように」と言われたあの場面。そこで彼女、デーヴァセーナが答えるセリフ。このセリフの精神というか核となるところは、「あなたは私の……」。

宇多丸:

すいません、いったんここでCMに行かなければならないので。後編、またこのお答えから質問に移らせていただきたいと思います。申し訳ございません。ラージャマウリ監督インタビュー、引き続きお送りさせてください。私、めちゃめちゃ緊張しております。申し訳ございません。

CM

宇多丸:

TBSラジオをキーステーションにお送りしているカルチャーキュレーションプログラム『アフター6ジャンクション』。

山本:

金曜日のこの時間は宇多丸さんの映画評をお送りしていますが、今夜は特別企画につきお休みなんです。

宇多丸:

本日はインド生まれの傑作娯楽超大作『バーフバリ』の生みの親、SS・ラージャマウリ監督をお招きし、スタジオ生インタビューをお送りしております。先ほど、一旦ちょっと中断してしまいました。申し訳ございません。監督、失礼いたしました。よろしくお願いします。ということで、先ほどの質問。『バーフバリ』の女性キャラクターが非常に力強く、それが女性ファンの心も掴んでいるのではないか? という質問へのお答えをいただいている途中でした。ということで、ちょっと若干巻き戻しになりますが、よろしくお願いします。

ラージャマウリ監督:

なぜ、強い女性キャラクターが必要かというと、それはバーフバリがとても強いキャラクターを持っていますよね。ですから、この映画にとって、彼に相当する、あるいはそれよりも強いキャラクターでないと、話として成り立たないという、ドラマ的な理由があります。そして身体的ではなく、心理的に強いこと。(国母シヴァガミの命令で)「捕虜として国に連れて行く」という風に言われたデーヴァセーナは言います。「あなたは私の心を勝ち取ったけども、私はあなたのために死ぬ用意はできているけども、あなたのために生きるつもりはない」と言います。つまり、「私は自分の主体性や考えを曲げてまで、あなたについていくことはしない」と。これを聞いてバーフバリはひれ伏すわけですね。本当にこんな自分よりも優れた人がいたということで。という、ドラマ的に盛り上げる、そういう要素があって、女性はこのような描かれ方をされているんです。

宇多丸:

はい。女性ファンを狙ってというわけでなく、ということですね。で、ですね、これは僕、『バーフバリ』というこの作品に本当に感服する部分は、『バーフバリ』のみならず監督の過去の作品……『マッキー』であるとか、あと、これは日本語タイトル『あなたがいてこそ』というタイトルになっておりますが、過去の作品も拝見していると全て、アクションとストーリーやテーマ、あるいはその場面の空間設計。その場面にどういう空間があるのかみたいな……アクションとストーリー、テーマ、そしてその空間設計が全部見事に一致していて、それが観客により大きな、映画を見ている楽しさ、映画的カタルシスを与える、という作りになっているところが、僕は本当に素晴らしいと思うんですが。『バーフバリ』の中にも様々なアクションシーンがいっぱいありますけども、こういうシーンごとのアイデアはどのように思いつかれ、考えられていくのでしょうか?

ラージャマウリ監督:

アクション映画がもう大好きなんです。子供の頃からブルース・リーの映画が好きでした。他にも作品でいうと『ベン・ハー』『ブレイブハート』。こういった作品を見て本当にワクワクしていた子供時代だったんです。ただ、こういった作品に直接影響を受けたというよりは、やはりどれだけ感情がそのアクションに伴っているか?っていうことが大事ですね。あとは見せる、芸術的な見せ方ということに興味があります。バーフバリとデーヴァセーナが2人で矢を放つシーンがありますよね。これはすごく複雑なシーンなんです。なぜかというと、国が攻められて危機に瀕していますね。それがひとつ。先ほどまで愚鈍だと思っていた人がいきなり3本の弓矢を放って、彼女に(放ち方を)教えだした。そして同時に恋にも落ちている。そして、迫り来る敵をどんどん矢で射っていかなければならない。それをダンスのように舞いながら行うということ。そういった重層的な、多面的なシーンにわざわざして、自分の生き方を面倒くさくしているんですね、私は(笑)。と、同時にいろいろとクルーにも面倒をかけているんです。

宇多丸:

フフフ、複雑な……「レイヤー」とおっしゃっていましたけども、いろんな意味が重なっているというあたりで。まさにでも、僕はいまおっしゃったシーンが『バーフバリ』という映画がどれだけ面白いのかを人に説明する時に、これだけ重層的な意味が重なっている場面なんだというのを説明する時に、まさに使っている場面を(例として)挙げられたので。僕的には2本の親指が立った状態でございます。他にも、場面ごとのアクションシーン……たとえば格闘をするにもしても、雪山で格闘をする時はこういう場面っていう、アイデアがものすごく豊富ですよね。同じような場面、アクションが1個もないという。それはやはり、場面ごとにこういう新たな工夫をこらそうというのは、いつも考えられているわけですね?

ラージャマウリ監督:

おっしゃる通りですね。いまの観客はみなさん、娯楽における選択肢にはいろいろなものがありますよね。だから、ある意味いろいろな側面を用意しないと。もう360度方位で考えなければいけないわけですね。注目を集めてもらうためには何が必要か? そのためにはやはり、複雑なこういったレイヤーというものを要するということですね。

宇多丸:

なるほど。あと、『バーフバリ』を見ていて「うわっ、これは面白い!」と思うのはですね、前後編。12を通じて、たとえば場面と場面。前にあった場面と場面。あるいは前にある登場人物がした動きと動きが呼応しあう。リフレインのように響き合って、構成がものすごく巧みにできている。映画的な伏線の張り方がものすごく巧みにできている、というところだと思うんですけど。こういう映画の構成、前に起こったことを後ろでもう1回リフレインする。動きもリフレインする。こういう構成に関してはものすごく考えられて作り上げられていくんでしょうか?

ラージャマウリ監督:

その複雑さ、多様性、多面的な面というのはデザインにあるんですね。このキャラクターをどういう風に造形したのか? たとえばバーフバリに関して言うと、彼が245才の頃がだいたいフィーチャーされていますね。ただ、実際には彼が生まれてから子供時代、なにが好き/嫌いだったか。どんなカレーを食べたのか。どんな哲学を持っているのか。そういったことも実は全部用意して書いてあるんです。そして、Q&Aセッションというのを行いました。演じる役者各人にそのキャラクターに関する500ぐらいの質問を浴びせて、それを知っておいてもらう。そうすることによって平面的ではない、肉付けされた人物というものができあがってきますよね。ですから、バックストーリーがあって、過去もあれば未来もあるんです。そういったことを作ったがゆえに、非常にキャラクターが生き生きとして見えていくるわけですね。

宇多丸:

なるほど。いやー、すごいですね! 500ものね、あれがあってね。では、ちょっと『バーフバリ』、ご覧になってすでにファンになっている方も聞いていると思うので、具体的な作品の中身についてもうかがいたいんですけども。老剣士カッタッパ。私と同じ髪型のカッタッパが(笑)、シブドゥとはじめて対面した時、あるいは、幼いバーフバリの足を自らの額に乗せる、非常に強烈に印象に残るポーズがありますよね? これ、日本人の観客からすると非常にインパクトがある仕草なんですけども。あれは、無知で申し訳ありませんが、インドの伝統的な敬意の示し方なのか、それとも監督の創作ポーズなのか?っていう……

ラージャマウリ監督:

非常に影響を受けていて、感銘を受けて……「ウッタッパ」と呼ばれていることも存じ上げております。

宇多丸:

いやいや(笑)。なんか一部のファンがそう呼んでいるようですけども。

ラージャマウリ監督:

足を額に頭に置くというのは、インドの伝統ではないんですね。ただ、私が何を示したかったかというと、カッタッパ。彼は非常に身分の低い出であり、奴隷として一生を送ってきました。いつも下に見られてきたんですね。ところが、デーヴァセーナが妊娠をしたということがわかった時に「私の赤ん坊を抱いてもらえますか?」、それはつまり王の父として、ということを言われて、いままでそんなに高い地位の人のような扱いを受けたことがないカッタッパは、心を動かされるわけですね。

宇多丸:

「名付け親になってくれ」っていうことでね。

ラージャマウリ監督:

そうして、その赤ん坊シブドゥが王になるということがわかった時、またこれも気持ちが高まって。「一生守ります」という意味で、赤ちゃんの足を自分の頭の上に置くわけです。しかしながら、その赤ん坊の父親を殺すということに至ったわけですけども。でも、もうすでにこの子供には「一生仕えます」という風に彼は決めましたよね。で、25年たってその子供が成長して戻ってきました。そこでさらに気持ちが高まって、そこでまた足を頭に思わず置いてしまう。本当に私もこのドラマチックな場面がとても好きで。自分でもとてもこのアクションは好きですね。

宇多丸:

自信のある場面という。またちょっとね、具体的な……時間が迫ってきてしまったんですけどね。これはちょっと、見てない人には若干ネタバレになる部分なんですけども。監督に直接お聞きする機会もなかなかないのであえて聞いてしまいますが。エンディング、シブドゥの戴冠式で、物語上ではかなりの悪役と言っていいビッジャラデーヴァさんが、わりとシレッと生き延びて参列していますよね? 悪役、他の人だったら殺されてもおかしくないぐらい悪い人なのに、普通に戴冠式にいるのがなかなかユーモラスでありつつ、不思議な気持ちもしたのですが。あれはなぜ、彼はいるのでしょうか?

ラージャマウリ監督:

なぜ彼がいるのかというと、最大の罰を彼に与えたいからですね。彼の人生……ビッジャラデーヴァは息子を王にするという、もう息子が全ての人生でしたよね。その愛する息子が、目の前で生きたまま焼かれるということを見た。その痛みですよね。ビッジャラデーヴァを殺すのはたやすいことです。ただ、これから生きていく瞬間が常に拷問であるように、ということです。

宇多丸:

なるほど。より強烈な、あれだったんですね。

山本:

あえて生かして、という。

宇多丸:

あの、「マハーバーラタ」の物語展開のオマージュじゃないか? というような論も読んだんですけども。

ラージャマウリ監督:

想像の源というか、大海のような、莫大な量の、全てのインスピレーションの源ですね、「マハーバーラタ」は。

宇多丸:

なるほど。あっという間に時間が来てしまいまして、まとめに入らなければいけないんですけども……

ラージャマウリ監督:

終わる前にラップを聞けると思っているんですけども。フフフ(笑)。

宇多丸:

ええ、そうですか(一瞬躊躇ったのち)……(ラップ)「数はともかく心は少数派 俺たちだけに聞こえる特殊な電波/よく見ときな 最後にはどちらの勝ちか 天の邪鬼たちの価値観/なにせ行く手はえらく遠距離 足跡からも学ぶぜ謙虚に/あえて時には手も汚そう 愛なき時代の最中にようこそ」……みたいな感じの歌を歌っています。

ラージャマウリ監督:

Thank you! Thank you! Thank you very much!

宇多丸:

「ウッタッパ」です!

ラージャマウリ監督:

アハハハハハッ!

宇多丸:

『バーフバリ 王の凱旋』のテルグ語完全版がこの度、日本でも公開されますけども。簡単にインターナショナルバージョンとどう違うのかというあたりだけ、最後にお聞かせください。

ラージャマウリ監督:

いままでみなさんがご覧になっていた『王の凱旋』インターナショナルバージョンは、まるでジェットコースターに乗っているように、とても早い展開でいろいろなことを経験してみるということなんですね。今度公開されるフルバージョンはそれぞれのシーンや感情が少し長く、余韻を残していて。浸って……それが笑いであれなんであれ、浸る時間を用意しました。

宇多丸:

より感情が長く、余韻がある……あの、ウッタッパならぬカッタッパさんが、ビッジャラデーヴァさんと、決戦の最中に2人の因縁の決着がつくあたりが、僕的にはこのテルグ語完全版でめちゃめちゃグッと来たあたりですね。

ラージャマウリ監督:

私もあそこはいちばん好きなシーンのひとつですね。

宇多丸:

ということで、監督が登壇する上映が明日、川崎チネチッタであるということで。チケットがまだほんの少しだけ残っているそうなので、監督の話、まだまだうかがいたいことがあるファンの方もいらっしゃるでしょうから。ぜひそちらに興味のある方は行ってください。さらに61日から『バーフバリ 王の凱旋』完全版が日本でも公開されるということでございます。はい、ということであっという間にお時間に……ちょっとまだ聞きたいことがいっぱいあったんですけどね。テルグ語撮影のいわゆるトリウッド映画と、メジャーな市場を持つ北インドのボリウッド映画との違いというか特徴とか、そんなお話とかもいろいろとうかがいたいこともあったんですが。

ラージャマウリ監督:

実は私、北と南でインド、文化的・言語的な違いはあるけども、内容的にはほとんど違いはないという風に感じています。

宇多丸:

なるほど。まあ「映画は映画だ」っていうことですよね。

ラージャマウリ監督:

その通りです。

宇多丸:

ということで本当に短い時間でしたが、忙しい来日のお時間を割いていただいて本当にありがとうございます。我々2人の下々の者から、この言葉を贈らせていただきます。

宇多丸・山本:

「王を称えよ!」

山本:

『バーフバリ』のSS・ラージャマウリ監督でした。ありがとうございました!

宇多丸:

ありがとうございました!

ラージャマウリ監督:

Thank you very much. Namaskar. コンバンワ。

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