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ゴールデンボンバー歌広場淳さんが、ゲームのガチ勢・エンジョイ勢問題を語る

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

■アラブ系の格ゲーキャラがアップデートで弱体化! 「これはオイルショックだ……!」

前回に引き続き、「マイゲーム・マイライフ」にゴールデンボンバーの歌広場淳さんが登場。トークのポイントをいくつかピックアップしていきたいと思います。

ちょうどこの番組の収録日だった4月4日。歌広場さんがヘビーにやり込んでいる格闘ゲームのアップデートが行われたようで、アップデートがいかに格闘ゲーマーの人生を狂わせるかという話題になりました。

歌広場「ちょっと前に、『ストリートファイター5』のバージョンアップですごく極端に強くなった、ラシードというキャラクターがいて、(見た目や出身地が)アラブ系のキャラクターなんですよ。それが、今回の(アップデートの)調整で、ラシードがめちゃくちゃ弱くなったんですよ。(今までが)強すぎたから。これ、オイルショック来たな、と。今たぶん、Twitter上はオイルショックだって荒れてますよ!(笑)」

宇多丸「いやー、面白いわ。その業界のコアな話、わからないけど面白くていいな~。お話伺うまでは、4月4日に事変が起きていたなんて思わなかったです(笑)」

歌広場「そうそう、事変ですよ!」

宇多丸「オイルショック(笑)」

歌広場「オイルショック、起きてます、完全に(笑)」

■ガチ勢かエンジョイ勢か。eスポーツに思うこと

格闘ゲームを熱く語るところから、テーマは“ガチ勢”か“エンジョイ勢”か、の話に。「eスポーツ」を引き合いに、歌広場さんが持論を語ります。

歌広場「ガチかエンジョイかというのも繊細な話ですからね。それこそ、eスポーツって言葉なんかも繊細なニュアンスをはらんでいるますよね」

宇多丸「これ、ぜひお伺いんですけど、僕も他の番組で軽く特集しましたけど、まあ、盛り上がるっていう意味ではいいじゃないですか。だけど、そんなに単純じゃない心情もコアプレイヤーの中にはあったりする……?」

歌広場「だと思いますね。『え? 俺、こういうことをやりたかったわけではなかったんだけど』っていうことが、もしかしたら今のeスポーツ界で起こっているのかもしれません」

宇多丸「『なんか当初と目的変わってない?』みたいな。ゲームをずっと愛されてきた方々の中にはあるかもしれない」

歌広場「俺がほしかったのは、eスポーツとかプロゲーマーとかじゃなくて、『最強』なんだよ、って。親父よりも強ければ、たとえ世界で2番目に弱くてもいいんだっていう。それを……、一言で言うとエゴ、うん、エゴと言っていいと思うんですよ、僕。なぜならば、業界自体がなくなってしまったら、キミが『最強』を発揮する場がなくなるよ、ってことなので。僕、格闘ゲームから学んだことはたくさんあるんですけど、どんなに最強な人がいても、誰かがゲーセンの反対側の台に行って100円玉を入れないと、ゲームにならないんですよね」

宇多丸「うんうんうん。ちゃんと新しい人材も入ってきてほしいし」

歌広場「だから、なんでもいいから盛り上がれって思っているところがあります」

宇多丸「これね、ラップ界に置き換えると、我が身のこととしてわかりますね。Jラップという言葉が生まれたとき、コアシーンはものすごく反発したんですよ。なんじゃそりゃ! ってね。要はそれって、CDショップの売り場用の言葉が必要なんだろうけどさ、ダッサ! みたいな。そういうのがあったんだけど、でも、全体として市場が活性化するためにはいいことじゃないか、と。裾野が広がって子どもたちも触れるようになってこそ、ヒップホップシーン全体の存続にも関わるし」

そのジャンルやそのゲームを、黎明期から好きであればあるほど、大衆化したときに、昔を思い出してつまらなさを感じたり、「コアファンを大切にしてくれていない」と不満に思ったりするもの。あらゆる趣味業界で、古参や新規、ガチやエンジョイ、という論争を見かけますが、新規参入によって業界が変わっていくことに対して湧き出てくる不満とはすなわち、「大好きな●●を好きなままでいさせてほしい!」という心の叫びでもあります。長年好きだった気持ちに対して、見返りを求めている、とも言えます。
二週連続で番組を聞いていて、歌広場さんは好きなゲームに対して一切見返りを求めていないのだと思いました。もちろん、にわかだから、とか、愛が薄いから、とかではありません。番組を聞いていると、歌広場さんはちゃんと、“ゲームが好き過ぎる側”の人です。そういう愛し方もできるのだな、と学びの多い回でございました。

マイゲーム・マイライフ

■今回のピックアップ・フレーズ

宇多丸「ゲームをやる時間ってどう作ってます?」

歌広場「基本的にゴールデンボンバーって、ボーカル以外は暇なバンドなんですよ」

宇多丸「ははははは」

歌広場「楽曲制作に携わってないので、いつレコーディングが行われているかも知らないですからね」

宇多丸「あはははは、そういう(笑)」

歌広場「こないだメンバー内で、『どうやら新曲が出るらしいぞ!』という会話が交わされて」

宇多丸「(爆笑)」

歌広場「『知ってた?』『知らない!』『タイトル知ってる!?』『知らない!』って」

文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)

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