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異色の板橋区ガイド本「板橋マニア」が好評!

森本毅郎 スタンバイ!

東京都の中でも埼玉寄りに位置するベットタウン・板橋区が今、意外な形で脚光を浴びています!

5月15日(火)「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)「現場にアタック」で、レポーター真野淑實(まの よしみ)が『異色の板橋区ガイド本「板橋マニア」が好評!』をテーマに取材報告しました。

区界や団地…板橋区のマニアックな魅力を集めた一冊!

「板橋マニアー板橋好きが案内する板橋まちガイド」という本が3月末に発売され、発売から1か月半で初版の1000部がほぼ品切れ。新たに3000部を増刷したそうです。板橋マニア、一体どんな本なのか?板橋区役所・くらしと観光課の戸田海太(とだ・かいた)さんのお話です。

板橋区を一冊の本でPRしたいと考えた時に、今までは寺社仏閣とか公園とかテーマごとのパンフレットはたくさん作っている。そういったパンフレットを寄せ集めるのではなく、少しでもマニアックな内容で、今までのターゲットとは少し変わった、一線を画した本を作りたいという所で作ったのが板橋マニアですね。例えば特徴的なのは「区界」、区と区の境。板橋区は練馬区や豊島区と接してるので、その境目を取り上げてるんですけど、普段生活してて区と区の境を意識している人はいないと思う。実はそういった線と線の境には、ちょっとした面白い物があると分かるような、隠された魅力を知ってほしくて作りました。

板橋区役所・くらしと観光課の戸田さんと

区の境目・・・だいぶマニアックではありますが、この区界に関する記事を書いている人は、「協会境界」という団体を主催している方で、板橋区と豊島区の境目を示すマークがくっついて道路に埋め込まれている写真の掲載しています。また、団地マニアの方が、「団地の中でも一番好きなのは高島平団地!」といって高島平団地の建築物としての魅力を力説していたり、とにかくマニアックな一冊に仕上がっています

パラパラではなくしっとりの「板橋チャーハン」

他にも板橋グルメのページもありますがこちらもマニアックで、板橋のチャーハンに特化したページがあります。この記事を書いた、板橋区在住のグルメライター刈部山本さんにお話を伺ってきました。

「板橋チャーハン」というのは、別に板橋地区だけで町おこし的に盛り上げてる、特別な材料を使っているチャーハンとかって訳じゃなくて、ごく普通の町の中華屋さんに昔からあるようなチャーハンのことを指すんですね。じゃあなんでわざわざ板橋の地名を冠に掲げるのかというと、今街が再開発されてて、町の大衆的なお店はどんどん減っていく傾向にある。そんな中で板橋は、駅前の商店街が開発されないで奇跡的に残ってる。炊き立てのご飯で瑞々しいお米を使うので、しっとりしたチャーハンが食べられるエリアということで、今回板橋チャーハンというものを名づけさせてもらいました。

要するに、昔ながらの中華料理店が出すチャーハンのことなのです。実際に頂いてみましたが、冷凍ご飯から作るパラパラチャーハンではなくて、絶妙なしっとり具合でした。刈部山本さんは、元々は「キューポラのある街」埼玉県川口市のご出身。かつては川口にも、町の中華料理店が多くあったそうですが、工場の数がだんだん減っていくにつれて、工場で働く人たちが通った中華料理店も無くなっていってしまいました。ところが山本さんが縁あって引っ越してきた板橋区に昔ながらの中華のお店が沢山。おそらく、電車の急行があまり停まらないので意外と再開発が進んでいないのではないかと山本さんは分析していますが、そんな板橋チャーハンの魅力を伝えるべく自らミニコミ誌を作って発信し、今回板橋区からもお声がかかったということです。

緑道から素朴な蓋まで。板橋区の「三大暗渠」

板橋マニアにはグルメ以外にも、板橋の土地にまつわる、とてもマニアックなページが掲載されています。元々あった川の跡、暗渠に特化した記事です。この記事を書いた暗渠ハンター・髙山英男さんのお話です。

 板橋で川というと、石神井川とか新河岸川とかを思い浮かべると思うんですが、それはよそから来てよそへ行ってしまう川。ところが板橋生まれ板橋育ち、板橋で一生を終える川もたくさんある。それが今、町の近代化と引き換えに暗渠化が進んでいったと考えている。私は勝手に板橋3大暗渠と呼んでるものがあって、例えば前谷津川。高島平団地あたりだと何気なく散歩している緑道が実は川だった。緑道だけでなく川に単に蓋をかけただけの蓋暗渠。化粧っ気が少ない素朴な暗渠もある。元々川だったことを知ると、川自身の尊厳がまだあるような気がして。暗渠が愛おしくなってまるで自分の心の中を見ているような気持になりますね。

暗渠のことが大好きな髙山さん。 髙山さんの域に達するまでは大分訓練が必要そうですが、私も板橋マニアを片手に都営三田線の志村坂上から志村三丁目の間を歩いてみました。首都高速の池袋線の下がそのまんま、土で埋め立てた道が蛇行していて、そこが川だったことが初心者の私にも分かりました。髙山さんは、そんな暗渠を活用した町おこしの可能性についてもお話されていました。

暗渠、古道、境界…どこにでもあるものが観光資源に?

板橋区さんのように、暗渠ももしかしたら観光資源になるかもって気づかれたのは、もっと前は杉並区。暗渠、古道、境界…町のどこにでもあるような町の資源を取り上げて、杉並区を楽しんでもらおうという企画を進められてましたね。どこにでもあるものですから、おそらくどこの自治体・エリアでも、暗渠を使った町おこしは可能です。とてもマニアックな世界だと思われがちですが、実は暗渠って自分の町を見る魔法の眼鏡みたいなもので、存在に気付くといつもと違った景色がキラキラ現れてくる、それはどなたにも味わってもらえる可能性はあると思います。

最近では、町の暗渠を探しに行くツアーも行われ、10~20代の若い方も参加しているようです。自分の町にある資源を見つめなおしてみると、町おこしのヒントが見つかるかも?しれませんね。

真野淑實

真野淑實が「現場にアタック」でリポートしました!