お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • コラム
  • 音声あり

毎日5時間ゲームはやり込むスピードワゴン小沢、ドラクエ派・FF派問題を語る

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

■“寝落ち”じゃないと寝付けない。ゲームは睡眠導入剤代わり

「マイゲーム・マイライフ」のゲストにやってきたスピードワゴンの小沢一敬さん。あまりゲーマーキャラとして売っているイメージがなかったですが、蓋を開けてみたら相当の廃人系ゲーマーでございました。


小沢「ゲームは一日5時間が基本なんですが、それじゃ追い付かないんですよ。海外ドラマを見つつ、レベル上げは敵とぶつかってエンカウントしてガチャガチャやるだけだから、足でやる。足でドラクエ、手でモンハン、目は海外ドラマ」


宇多丸「ははははは(笑)。楽しいの!? それ!」

小沢「モンハンも採掘する素材集めくらいなら海外ドラマ見ながらできるので」

RPGではとにかくすべての職業レベルをカンストさせたい派の小沢さん。今レベル上げに邁進しているのはドラクエ10だそう。これ、私もやっているからこそよくわかるのですが、ドラクエ10ですべて職業のレベルをカンストさせようとするのは、相当膨大な時間がかかります。定期的に更新されるオンラインゲームなため、そのときのバージョンによってレベル上げに最適とされる“狩場”があるドラクエ10。ここ最近はずっと「ぶちスライム」というモンスターを延々と倒し続けるのが流行っています。弱くてすぐ倒せるわりに、経験値をたくさん持っていて、効率がいいのです。過去には「タコメット」狩りが流行ったこともあり、サーバー混雑時には、これらのモンスターが出る場所に大量のプレイヤーがひしめき合います。
小沢さんもきっと、お風呂の中で毎日ぶちスライムを倒し続けているのでしょう。つい最近、大型アップデートがあり、レベル上限100だったのが、105まで解放されました。ドラクエ10の職業は17種類。たとえ17種類すべてレベル100にしていた人でも、このアップデートにより、それぞれ5ずつ上げなければならないのです。これは大変な労力がかかります。しかし、基本的にすべてカンストさせたり、勲章をコンプリートしたりするまでやり込みたい派の小沢さんにとっては、途中でやめるわけにはいかないのです。ああ、わかるなぁ……。同じくコンプするまでやり込む私としては、終始頷くポイントばかりでした。

宇多丸「ゲームやりながら寝ちゃいません?」


小沢「むしろ、ゲームやらないと眠れないんですよ。明日早いから早くお布団に入っても、寝れないんですよ! ゲームやってドラマ見ながらじゃないと眠れないんです。だから、睡眠導入剤も兼ねているんですよ」

宇多丸「じゃあ、寝落ちは基本なんですね」

小沢「むしろ、寝落ち以外で寝付けるって、意味が分からないです! 眠くないのに寝るなんて、神に背いている! 眠くなるまでゲームやらないと!」

ドラクエ派、FF派の話にもなりました。この番組で、意外と掘り下げたことがなかったこの話題。それもそのはず、そもそもドラクエ派がゲストにやってくることが少なく、派閥としてのトークが盛り上がることもなかったんですよね。

宇多丸「ドラクエかFFかで言えばドラクエ派?」

小沢「ドラクエ派ですね」

宇多丸「意外とこの番組、ドラクエ派が少なくて」

小沢「ドラクエ派って言うと、巨人ファンって言ってるみたいでちょっとダサいかなって思うときがあるんです


宇多丸「でもこの番組で伺っている限り、明らかにFF派のほうが多数派ですよ」

小沢「そうなんですか? あー、それ、考えてみたら、たぶん、ドラクエが手塚治虫で、FFが藤子不二雄なんですよ。神様はドラクエ。でも、結局、評価とか売り上げとかはたぶん藤子不二雄のほうが上だもん」

宇多丸「ああー、なるほど。それは面白いですね。確かにね。そういうルーツというか、ドラクエはパイオニアではあるけれど、キャラ萌えとかで人気なのはFFなんですね」

それは確かにそうかもしれません。さらに言うと、ドラクエってたぶん、ファンサービスのゲームなんですよね。1からずっとやっていると、シリーズを愛して長くやっている人をとにかく大事にしていることがわかります。“ドラクエらしさ”がどのナンバリングでも必ずあり、筋が一本通っているのです。悪く言えば変わり映えしないのかもしれませんが、良く言えば、この“らしさ”こそが長年のファンを囲い込む大きな要素となっています。ドラクエ「あるある」を随所に散りばめたり、ゲーム全体の雰囲気や世界観をどのナンバリングでもある程度統一していたり。ファンからの評価がべらぼうによく、番組内で小沢さんも絶賛していたドラクエ11なんかもその最たるもの。もちろんそれ一本だけやっても面白いのですが、シリーズが好きな人には100倍も1000倍も刺さる作り方になっていました。そのため、ドラクエ10で初のオンライン化に踏み切ったのも、かなり冒険だったのではないでしょうか。オンライン慣れしていない古いファンは離れてしまうかもしれない、という葛藤があったことと思います。
一方でFFは、そのナンバリングごとに、新しいファンを獲得しようくらいの勢いで新作を出しています。そのため、ナンバリングでまったく雰囲気が違いますし、ファンが離れることを恐れていない分、大量の新規ファンも獲得しやすいのかもしれません。

きっと、商売としてはFFのほうが上手いのです。それでも、いつだって安定していて変わらない、圧倒的な安心感をくれるドラクエを、私は愛してやみません。

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

■今回のピックアップ・フレーズ

小沢「ゲームは今でも一日5時間は絶対やってます」

宇多丸「一日5時間!? えっ? 仕事して、ゲームして?」

小沢「あ、僕、基本仕事はあんまりしてないんです」

文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)

ピックアップ