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「KIRINJIニューアルバム発売記念~堀込高樹さん選曲のプレイリストを聴いてみよう!」(高橋芳朗の洋楽コラム)

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる音楽コラム

「KIRINJIニューアルバム発売記念~堀込高樹さん選曲のプレイリストを聴いてみよう!」

【早期購入特典あり】愛をあるだけ、すべて(初回限定盤)(DVD付)【特典:缶バッジ(アルバムVer.)】

【高橋芳朗】
本日の特集はこちら! 「KIRINJIニューアルバム発売記念~堀込高樹さん選曲のプレイリストを聴いてみよう!」。KIRINJIのニューアルバム『愛をあるだけ、すべて』の発売を記念して、現在SpotifyやApple Music、LINE MUSICなどのサブスクリプションサービス(音楽定額制サービス)でKIRINJIのメンバー5人によるリレープレイリストが公開されています。現時点では高樹さんと楠均さんの選曲がアップされていますね。

【ジェーン・スー】
そうそう。毎週更新されていくんだよね。

【高橋芳朗】
ユニバーサルミュージックのKIRINJIのホームページからアクセスできるので皆さんぜひチェックしてみてください。高樹さんは洋楽オンリーで11曲選んでいますね。

【堀込高樹】
そうですね。

【高橋芳朗】
スーさんはもう聴きました?

【ジェーン・スー】
はい、もちろんです。意外な選曲でしたね。

【高橋芳朗】
うん、僕も結構意外に思いました。ただ、このプレイリストを聴いたあとにKIRINJIのニューアルバムを聴くと合点がいくところも多いというか。

【堀込高樹】
あ、そうですか。

【高橋芳朗】
この選曲にあたってはなにかテーマみたいなものはあったのでしょうか?

【堀込高樹】
単に最近聴きたい曲みたいな、それだけですね。ただ、ドナルド・フェイゲンだとかネッド・ドヒニーだとかを入れても「ああそうですか」って感じじゃないですか。

【高橋芳朗】
確かに、あまり面白みはないかもしれません。

【堀込高樹】
なのでそういうものはちょっと避けて、いま自分がいいと思う感じを盛り込んでみたぐらいなんですけどね。

【高橋芳朗】
今回のニューアルバムの気分がこの選曲にも多少は反映されているのでしょうか?

【堀込高樹】
どうなんですかね? まあでもこういう気分だからこういうアルバムができたってことでもありますからね、きっと。

【ジェーン・スー】
そう、だからこのプレイリストを聴いて「ああ、高樹さんはいまこういうモードなんだな」と思って。そういうのがわかるからプレイリストはおもしろいよね。

【高橋芳朗】
うんうん。意外だったのは音楽的なところもそうだんったんですけど、ほぼ全曲が去年から今年にかけてリリースされた比較的新しいもので統一されているんですよね。新譜は割とマメにチェックされているんですか?

【堀込高樹】
そんなにすごい情報を探ってるわけではないんですけど、息子がApple Musicに登録しているんですよ。それで四六時中なにかしら聴いてるんです。そのなかでいいなと思ったものをチェックしたり、ラジオから流れてくる曲をShazamしたりって感じですね。だから結構ぼんやりしてるんですよ。

【ジェーン・スー】
体系的にというよりは、そのときの感覚、フィーリングに合うものってことですね。

【高橋芳朗】
ということは、このプレイリストには息子さんを通じて知った曲も含まれているわけですね。

【堀込高樹】
カシミア・キャットの「Trust Nobody」なんかはそうですね。

【高橋芳朗】
では早速、そのカシミア・キャット「Trust Nobody」からお話をうかがいましょうか。彼はノルウェー出身のプロデューサーで、カニエ・ウェストやアリアナ・グランデの作品も手掛けている売れっ子プロデューサーです。

【堀込高樹】
これは単純にコード感、あとシンプルなリズムのようでいていろいろな音が鳴っているんですよね。パッと聴きシンプルに聴こえるけど、何度が繰り返していると複雑というか結構つくりこんでることがわかってくるのがおもしろくて。意外と聴きごたえあるんですよ。

【高橋芳朗】
特に現行のヒップホップやR&Bを積極的に聴いていたりするわけではないんですか?

【堀込高樹】
そういう感じでもないんですよ。

【高橋芳朗】
というのも、先ほど番組でオンエアしたニューアルバムの収録曲、「silver girl」からはドレイクの影響がうかがえたんです。

【堀込高樹】
そう、あれはドレイクの「Passionfruit」が死ぬほど好きで。

【ジェーン・スー】
へー!

【堀込高樹】
始めは四つ打ちの曲をつくっていたんですね。でもちょっとぼんやりしてるなぁと思って。それで試しに「Passionfruit」のリフのパターンに当てはめて歌ってみたら「あ、ハマる!」と思って。あれはまんま影響を受けてますね。

M1 Trust Nobody ft. Selena Gomez, Tory Lanez / Cashmere Cat

9 [Explicit]

【高橋芳朗】
続いても高樹さん選曲のプレイリストから、ヴルフペックの「Running Away」をご紹介したいと思います。彼らはロサンゼルスに拠点を置くファンクバンドですね。

【堀込高樹】
これはYouTubeで見つけたんです。このバンドはYouTubeにたくさん動画を上げていて、それを次々見ていくのがおもしろくて。これは彼らにしてはメロウな曲なんですけど、デヴィッド・T・ウォーカー(ギター)とジェームズ・ギャドソン(ドラム)といった往年のスタープレーヤーが参加していて。そのへんの感じがすごくマッチしているんだけど、曲自体は古い感じでも演奏やミックスはなんだかいまっぽいんです。アナログっぽい音なんだけどいまっぽいのが不思議だなって思いながら聴いていました。

【高橋芳朗】
まさに70年代のソウルやニューソウル、具体的にはマーヴィン・ゲイの70年代の作品をいまの感覚で再現しているような感覚がありますよね。KIRINJIのニューアルバムでいうと、冒頭の「明日こそは/It’s not over yet」に通じるところがあると思いました。

【堀込高樹】
そうですね。あの曲は60年代後半から70年代頭ぐらいのモータウンをイメージして。それにもうちょっと現代的な音圧を加えてつくった感じですね。

【高橋芳朗】
今回の新作はぐっとブラックミュージック方向に振れた印象を受けました。

【堀込高樹】
なんでですかね? なんとなくとしか言いようがないんですけど……ただ、どうしても生演奏でいままでやってきたような曲をやるといつも同じようになってしまう気がして。「いまの音楽」として聴かれるためには思い切ってそっちに寄っていかないとダメなのかな?って思ったり。あとはもうちょっと低域の感じを出したほうが響くのかな?とか、いろいろそんなことを考えながらつくりました。

M2 Running Away feat. Joey Dosik, David T. Walker & James Gadson / Vulfpeck

Running Away (feat. Joey Dosik, David T. Walker & James Gadson)
【高橋芳朗】
最後の曲はこちら、これも高樹さんのプレイリストからジ・インターネット「Roll (Burbank Funk)」を聴いてみたいと思います。彼らもロサンゼルスのファンクバンドなわけですが、今回のニューアルバムはブラックミュージックに寄りつつも特にディスコ/ファンク色が強いですよね。

【堀込高樹】
そうですね。前作の『ネオ』をつくってからそういうグルーヴで聴かせる音楽に気持ちが傾いていて。

【高橋芳朗】
プレイリストでは他にフランスのエレクトロアーティスト、ユクセックの「Break My Heart」も選んでいました。あの曲もディスコサウンドですが、ジ・インターネットも含めて体温低めですよね。ファンク/ディスコといっても暑苦しくはなくてあくまでクールな感じ。

【堀込高樹】
ああ、かもしれないですね。単にクラブで盛り上がるための音楽というよりも、リスニングに特化しているというか。ちゃんとダンスミュージックな音像ではあるんだけど、リスニングとしてもしっかり機能するというか。そのへんをカバーしたかったんです。

M3 Roll (Burbank Funk) / The Internet

Roll (Burbank Funk)
【高橋芳朗】
このへんのサウンドに通じる新作のディスコ/ファンク色の強い曲がライブでどう表現されるか、非常に楽しみなところですよね。

【ジェーン・スー】
そうなのよ! KIRINJIは6月13日発売のニューアルバム『愛をあるだけ、すべて』に合わせて『KIRINJI TOUR 2018』を行うんですって。今回は原点回帰の意味を含めてすべてライブハウス公演。7月14日(土)の福岡を皮切りに、大阪、名古屋、東京と続いていくそうですが、残念ながら東京公演はすでに売り切れとなっております。詳細はKIRINJIのホームページなどをチェックしてみてください!

【高橋芳朗】
というわけでKIRINJIのリレープレイリスト、ニューアルバムを楽しむにあたって非常に示唆に富んだ選曲になっていると思うので新作ともどもぜひチェックしてみてください!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア。最新1週間のリストは以下です。

6/4(月)

(11:07)  Work It Out  /  Breakwater
(11:22)  You’re Young / Mackey Feary Band
(11:34)  All I’ve Got to Give  / Lemuria
(12:09)  Seasons  / Kalapana
(12:24)  Living Without Your Love / The Imperials
(12:49) あこがれのSundow / 桑名晴子

6/5(火)

(11:04) Happy / The Housemartins
(11:19) Spend Spend Spend / The Bible
(11:39) I Saw The Light / Mood Six
(12:09) Rosemary / Max Eider

6/6(水)

(11:07) I Get the Blues When It Rains / Sue Raney
(11:22) Let’s Take a Walk Around The Block / Jackie & Roy
(11:36) You’re The Dangerous Type / Bob Dorough
(12:16) Give Him The Ooh-La-La / Blossom Dearie
(12:49) セブンティーン / 雪村いづみ

6/7(木)

(11:04) Wedding Bell Blues / The 5th Dimension
(11:23) I’ve Got You On My Mind / White Plains
(11:36) Me Without You / The Monkees
(11:40) And She’s Mine / Spanky & Our Gang
(12:16) The Funniest Thing / The Classics IV
(12:50) わるいくせ / 安井かずみ

6/8(金)

※KIRINJI・堀込高樹さんがゲスト出演のため、
6月13日 ON SALE!! 13th Album『愛をあるだけ、すべて』より選曲
(11:02) 時間がない / KIRINJI
(11:26) 非ゼロ和ゲーム / KIRINJI
(11:39) After the Party / KIRINJI
(12:13) silver girl / KIRINJI