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今年はトイレ革命の年! 日本も中国もトイレが大進化!

森本毅郎 スタンバイ!

日本を代表するキレイな場所といえば・・・トイレ!そのトイレが今、世界的に進化しています。6月18日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で、レポーター田中ひとみが取材報告しました。

まずは、工事現場などで設置されている仮設トイレの、大きな変化について。仮設トイレをレンタルしている、日野興業株式会社の熊本好美さんのお話です。

★狭い・暗い・臭いはもう古い!進化する仮設トイレ

日野興業株式会社 熊本好美さん
最近の建設業への担い手不足の懸念もあり、国や民間がより良いトイレ環境を整えるために、国土交通省が2年ほど前に『快適トイレの指針』を決めました。これは、国交省の直轄現場では必ず良い設備のトイレをいれなさいというもの。
予算(補助)もつくのでこれが起爆剤となっていま建設現場で良い仮設トイレが広まっているという状況です。国が動くということは全国的にトイレが変わっていく。それにあった商品をメーカーが用意しているので、大きなことです。
森本毅郎スタンバイ!

男女ともに快適に使用することができる仮設トイレ「快適トイレ」の認証マーク。(日本トイレ研究所ホームページより)

国交省は2016年の10月から、建設現場の仮設トイレを「快適トイレ」と呼ばれるタイプのものを設置するよう、原則化しました。これは、水洗機能の付いた洋式トイレを設置すれば、1基あたり上限4万5000円を国が補助してくれるというものです。

国とメーカーが一体となった仮設トイレ改革ですが、元々仮設トイレは昭和40年代、日野興業が付き合いのあったゼネコン現場に頼まれて納品したのが始まりで、それから数十年大きな進歩はなくずっと同じものを使っていたそうです。今回、国が動き出したことでメーカーも新商品をどんどん出していて、ここ数年、仮設トイレが大きく進化しています。

★着替えスペースで女性も働きやすく

去年の8月からは、日本トイレ研究所が、国交省が定める基準を満たした仮設トイレに「認定マーク」を発行しています。では「快適トイレ」とは具体的にどんなものなのか、再び日野興業株式会社の熊本さんのお話です。

日野興業株式会社 熊本好美さん
これまでのトイレの2倍のスペースの商品があって、洋式、除菌クリーナー、手洗い器、着替え用のスペースもあります。あとは鏡がついていて、小物を置くスペースも多い。家のトイレより広くてとても快適だと思います。今後、ますますこれから世の中に広まっていって、イベント現場にも出回るので、花火大会とかで一般の方も使えるようになると思います。
森本毅郎スタンバイ!

日野興業のボックス型快適トイレ「フラワートイレWLXシリーズ」。(日野興業ホームページより)

森本毅郎スタンバイ!

中に備えられている手洗器は、手を洗うだけでなく、着替え等の際にも便利に使える。

日野興業の仮設トイレはとにかく広い!電源がなくても付く明るい照明や、鏡付きの洗面台などが備え付けられています。広いトイレを置くスペースが確保できない場合は、機能を限定して少し小さなものなど、多くの種類の仮設トイレが登場しています。

また、仮設トイレは、大半が建設現場で使われてますが、私たちの身近な場面ではイベント会場などでも使われます。すでに食べ物イベントや、マラソン大会で導入されていて、東京オリンピックではたくさんの人が仮設トイレを使うので、それまでにどんどん広まっていくようです。

★テレビや自動販売機も設置?!中国の「トイレ革命」

このように仮設トイレが歴史上初めて大きく進化している日本ですが、「日本より猛スピードでトイレが進化している」と言われているのが、中国です。中国の社会事情に詳しいジャーナリストの中島恵さんのお話です。

中国の社会事情に詳しいジャーナリスト 中島恵さん
街で見かけるショッピングセンターや公衆トイレがどんどんキレイになっているのは事実で、すごく進んできていると思います。特にここ一年で増えてきたのは、日本にもよくある温風で手を乾かす機械がどんどん設置されてきたことや、顔認証でトイレットペーパーを取ることができたり、トイレの入り口に有人か無人かが一目でわかるようになっていたり、IT・AIを使ったシステムも活用されています。場合によっては日本よりキレイになってます。
森本毅郎スタンバイ!

日本一キレイな場所といえば、トイレ。一方の中国では「トイレ革命」なるものが始まっていた・・・

現在中国で一番すごいと言われているトイレは、北京市内にある「第5空間」という公衆トイレ。各個室にテレビが付いていて、WiFiも完備。公衆トイレなのに、中に自動販売機やATM、光熱費を払う専用の端末もあります。もはやトイレなのかどうか分からなくなってきますが・・・、何事も極端な中国らしいトイレです。ちなみに、顔認証でペーパーが出てくるというのは、トイレットペーパーを盗んでしまう人が後を絶たないための措置だそう。

★日本のトイレに追いつけ追い越せ

でも、一体どうしてこんなに猛スピードで進化しているのか。そこにはこんな理由がありました。

中国の社会事情に詳しいジャーナリスト 中島恵さん
習近平国家主席が、2015年に『トイレ革命』をしましょうと、公衆トイレを新設したり改装して、農村部を含めて全国のトイレをキレイにしましょうと号令をかけたことが、鶴の一声で大きな理由だと思います。2015年の記事では、全国に5万7000箇所のトイレを新設・改装しようとなっていますが、実際は去年の年末にその数を大きく上回り、6万8000箇所にトイレが新設され、いま現在もトイレ革命を進めています。
あと、特に日本で爆買いに出た中国人が「日本のトイレはすごくキレイ」ということを自分で見て、自分たちの国のトイレももっとキレイにしなくちゃという意識が働いたというのも、良い触発になっていると思います。

中国の「トイレ革命」が進化の理由でした。習近平さんは地方視察の際にトイレの状況を直接農民にたずねたり、常にトイレを気にしているそうで、今年の1月にも、新たな「トイレ革命 3年計画」を打ち出したそうです。最新式のトイレは今後さらにスピードをあげて増えていくだろうと、中島さんは仰っていました。

そしてそのお手本は日本のトイレ。現在はTOTOなど、日本のトイレメーカーが中国に進出していて、日本のトイレの技術も中国で生かされています。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!