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「最新技術で読字をサポートする『OTON GLASS(オトングラス)』▼人権TODAY(2018年6月23日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で、8:20頃に放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

OTON GLASS(オトングラス)はメガネ型の道具

今回紹介するオトングラスは、文字が読めない読字障害者や、視覚障害者、外国出身の人など、日本語が読めない人のバリアを取り除くことを目指して開発が進められている道具です。

オトングラスを実際にかけて、読みたい文字をみて、ボタンを押すと、日本語と英語を読むことと、翻訳することができます

株式会社オトングラス最高顧客責任者 高橋昌希さん

「元々は開発者の父親が脳梗塞で倒れて、その時に目の前に書いてある文字が読めないという障害になってしまいました。それを解決したいという思いで開発を始めたのがきっかけです。父親のそういう障害を克服したいという思いで作り始めたことと、音がなるという意味もかけて、「オトングラス」と名付けました。お父さんの文字が読めなくなる障害はリハビリの末ほぼ完治しましたが、他にも視覚障害者の方が強く求めているという声もたくさん聞きましたので、現在も開発を続けて、そういう必要とする人の手元に届けられるように、頑張っているところです」

オトングラスを求める声とは

例えば、病気や障害によって、文字の読み書きが困難な人、そのサポートをしている団体や言語聴覚士。また、英語の読み取りが正確にできるので、「語学の発音の勉強に使用したい。」という声もあります。

実際に、このオトングラスに触れられる体験会が全国各地で開催されています。先月、北越谷で開催された体験会に参加してきました。

体験会に参加した視覚障害者

「私には、網膜色素変性症という視野が狭い、暗かったり、眩しいと見えづらい特徴があるんですけど、本当に(オトングラスは)画期的ですね。私は本が大好きで、よく読んでいて、今は読めなくなったのが残念に思っています。これを使って小説を一番読んで見たいですね」
「まあ、楽しく使ってたけどねえ、ただ、高いのが玉にキズだねえ」

実売価格は30万円?誰もが手に入れるためには

実は、まだオトングラスは市販されていないので、販売価格は決まっていません。オトングラスの高橋さんによると、およそ30万円〜40万円になるそうです。
ただし、障害者の生活を補助する道具、例えば、拡大読書機、点字機、移動用リフト、T字状・棒状杖などと同じように、自治体から福祉機器として認定されると補助費の対象になり、1割負担で使用することができるので、認定を望む声が高まっています。

一方で課題もあるそうです。オトングラスでは、新聞や番組表などの、段組が複雑なものや、縦書き・横書きが混ざっているもの。字が小さく、印刷が潰れてしまっている文字は読みにくいんです。また、電車やバスの時刻表、通帳の額面のように数字がたくさん並んでいる物は、きちんと読んではくれますが、聞いている人からすると、どこをどう読んでいるのか、理解が追いつかない。という問題もあります。オトングラスは今後も改良を進めて、今年度もしくは来年頭の発売を目標にしています。

株式会社オトングラス最高顧客責任者 高橋昌希さん

「こういう機械を使っている人が、今後社会で増えていくかもしれないということを知ってもらう普及啓発も含めて、そういう工夫も今後できてくれば、社会全体で、誰もが文字を読める世界も実現に近づくのではと思っています」

オトングラスの体験会は不定期で開催される予定です。また、常設されている場所も都内に二箇所あります。高田馬場の日本点字図書館と、西早稲田の日本盲人会連合にあり、開館時間内であれば、いつでも体験することができます。詳しいお問い合わせに関しては、株式会社オトングラスまでメールでお願いします。

メールアドレスは、info@otonglass.jp

また、オトングラスのHPの問い合わせフォームも利用することができます。

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(担当:杉山亜美)