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未発表アルバムリリース記念! ジャズ界のカリスマ、ジョン・コルトレーンと彼のスピリットを継ぐ者たち(高橋芳朗の洋楽コラム)

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる音楽コラム

未発表アルバムリリース記念! ジャズ界のカリスマ、ジョン・コルトレーンと彼のスピリットを継ぐ者たち

ザ・ロスト・アルバム(通常盤)(SHM-CD仕様)

【高橋芳朗】
本日はこんなテーマでお送りします。「未発表アルバムリリース記念! ジャズ界のカリスマ、ジョン・コルトレーンと彼のスピリットを継ぐ者たち」。「奇跡の発掘!」みたいな感じでテレビでもニュースにもなっていましたね。ジャズミュージシャン、サックス奏者のジョン・コルトレーン。ちなみにコルトレーンは1967年に40歳で亡くなっています。

【ジェーン・スー】
40歳かー。若い!

【高橋芳朗】
そのコルトレーンの完全未発表アルバムが先週リリースになりました。タイトルは『Both Directions at Once: The Lost Album』。これが日本で人気の高い名盤『Ballads』がリリースされた1963年のレコーディング、しかもいわゆる黄金のカルテットーージョン・コルトレーン:サックス、ジミー・ギャリソン:ベース、エルビン・ジョーンズ:ドラム、マッコイ・タイナー:ピアノーーの未発表音源ということで、非常に大きな注目を集めています。

【ジェーン・スー】
はい。

【高橋芳朗】
今日はその『The Lost Album』のリリースを記念して、コルトレーンと彼の影響下にあるジャズサックスプレイヤーの作品を聴いていきたいと思います。まずはコルトレーンの未発表アルバムから1曲、「Vilia (Take 3)」を紹介しましょう。この未発表アルバムのタイトルはさっきも言った通り『Both Directions at Once』。直訳すると「両方の方向性を同時に」みたいな意味になりますが、このタイトル通りアルバムには比較的オーソドックスなコルトレーンとアバンギャルドな方向に傾倒していくコルトレーン、その両方を聴くことができます。これから聴いてもらう「Vilia (Take 3)」は、どちらかというと前者のコルトレーンですね。

M1 Vilia (Take 3) / John Coltrane
ザ・ロスト・アルバム(通常盤)(SHM-CD仕様)

【高橋芳朗】
ここからはコルトレーンに影響を受けたサックス奏者を紹介していきましょう。最初はファラオ・サンダース。1940年生まれ、現在77歳ですね。曲は「Oh Lord, Let Me Do No Wrong」、1987年の作品です。ファラオ・サンダースは1965年にコルトレーンのバンドに加入することで脚光を浴びた、まさにコルトレーンの愛弟子、後継者として知られるサックスプレイヤーです。

【ジェーン・スー】
ふーん!

【高橋芳朗】
この「Oh Lord, Let Me Do No Wrong」はレオン・トーマスというシンガーが参加している歌入りの曲で、レゲエのリズムを取り入れた夏聴きにばっちりな曲ですね。ファラオ・サンダースがコルトレーンと活動を共にしていたころの録音は、よく「静のコルトレーン」に対して「動のファラオ・サンダース」なんて言われていたんですけど、ここでもうなりをあげるようなファラオ・サンダースの演奏が圧巻です。

M2 Oh Lord, Let Me Do No Wrong / Pharoah Sanders

Oh Lord Let Me Do No Wrong [12 inch Analog]
【高橋芳朗】
コルトレーンの影響を受けたサックス奏者、続いては新しい世代のアーティストです。カマシ・ワシントン、1981年生まれの37歳。彼の「Testify」を聴いてみましょう。これは2週間ほど前にリリースされたニューアルバム『Heaven and Earth』の収録曲になります。カマシ・ワシントンはコルトレーンやファラオ・サンダースを引き合いに出して語られることが多くて、実際彼らの影響を強く受けていることはまちがいないんですけど、ジャズに限らずもっといろいろな音楽の要素を感じさせるアーティストですね。ヒップホップだったり、ソウルミュージックだったり、アフリカ音楽だったり。

【ジェーン・スー】
はい。

【高橋芳朗】
これから聴いていただく「Testify」にしてもパトリス・クインという女性シンガーが参加した歌入りの曲で、マーヴィン・ゲイの「What’s Going On」に通じる崇高さ、壮大さがある曲ですね。もう本当に素晴らしい曲で、ディレクターの金井くんも思わず涙したという。

【ジェーン・スー】
そう、言ってた言ってた。

【高橋芳朗】
特に2分半すぎからのカマシ・ワシントンのソロの美しさは感動的です。

M3 Testify / Kamasi Washington

Testify
【高橋芳朗】
はい、予定を変更してちょっと長めに聴いてもらいました。

【ジェーン・スー】
思わず聴いてしまったね。張り上げるわけでもなく派手な展開があるわけでもないんだけど、でも確実に感情を揺さぶってくるタイプの名曲ですね。確かに「What’s Going On」を彷彿とさせるものがありました。

【高橋芳朗】
カマシ・ワシントンは8月に来日して『SUMMER SONIC』に出演するほか、東京/大阪の『Billboard Live』のステージにも立つので興味のある方はぜひ。

【ジェーン・スー】
そうなんだ。へー。

【高橋芳朗】
というわけで、本日「はジョン・コルトレーンと彼のスピリットを継ぐ者たち」として3曲紹介しました!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア。最新1週間のリストは以下です。

7/2(月)

(11:06)  You Are  / Niteflyte
(11:19)   Don’t Cha Love Me / Crackin’
(11:34)   To Prove My Love / Ned Doheny
(12:13)   The Price of a Dream / Average White Band
(12:23)   Let’s Get Crazy Tonight / Rupert Holmes
(12:49)    Summer Blue / ブレッド&バター

7/3(火)

(11:06) Hot Fun in the Summertime / Sly & The Family Stone
(11:32) Grazing in the Grass / The Friends of Distinction
(11:39) Working On a Groovy Thing / The 5th Dimesion
(12:12) Girls It Ain’t Easy / Honey Cone
(12:23) Band of Gold / Freda Payne

7/4(水)

(11:05) Summer, Highland Falls〜 夏、ハイランド・フォールズにて〜 / Billy Joel
(11:35) Deirdre / Bruce Johnston
(12:16) Feel Your Groove / Ben Sidran
(12:51) 天気雨 / 荒井由実

7/5(木)

(11:04) Here Comes Summer / Jerry Keller
(11:25) Kissing Time / Bobby Rydell
(11:40) Wear My Ring Around Your Neck / Elvis Presley
(12:13) Everybody’s Somebody’s Fool / Connie Francis
(12:24) Now That Summer is Here / The Videls
(12:50) Queen of the Beach / Carole King

7/6(金)

(11:05)    Never Too Much / Luther Vandross
(11:39) Mistakes / The B.B. & Q. Band
(12:11)    If You Really Want Me / Sister Sledge