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「ラテン音楽で暑さを吹き飛ばせ! 真夏のブーガルー特集」(高橋芳朗の洋楽コラム)

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる音楽コラム

「ラテン音楽で暑さを吹き飛ばせ! 真夏のブーガルー特集」

ここにコメントを入力してくださいhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20180810123533

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

【高橋芳朗】
本日のテーマはこちら! 「ラテン音楽で暑さを吹き飛ばせ! 真夏のブーガルー特集」。暑さには熱さで対抗しようということで、ラテン音楽で暑気払い。熱気あふれるラテン音楽の特集でございます。ただ、ひとくちにラテン音楽と言ってもいろいろなバリエーションがありますので、今回は日本の歌謡曲にも影響を与えたブーガルーにスポットを当ててみたいと思います。山形さんとスーさんはブーガルー、ご存知ですか?

【山形純菜】
知らないです。

【ジェーン・スー】
世代的にわかるにはわかるんですけど、じゃあどういう定義なのかと言われるとちょっと微妙かもしれない。

【高橋芳朗】

ものすごく簡単に説明すると、ブーガルーは1960年代中盤から後半にかけてニューヨークで流行したラテン音楽の一種。キューバやプエルトリコといったカリブ系の移民がソウルやロックに影響を受けて作り上げたダンスミュージックです。

【ジェーン・スー】
うんうん。

【高橋芳朗】
でもまあ、こうやって言われてもピンとこないと思うので、まずはブーガルーのリズムを理解してもらうのにうってつけの曲を用意しました。こちら、去年デビュー・アルバムをリリースした日本の民謡クルセイダーズ。日本の民謡とラテンやアフロといった世界各国のダンスミュージックとの融合を目指しているバンドになります。そんな彼らが夏祭りや盆踊りの定番、「炭坑節」をブーガルーにアレンジしてカバーしているんですよ。

【ジェーン・スー】
へー、聴いてみたい!

【高橋芳朗】
(手拍子をとりながら)山形さんは「炭坑節」ってわかります?
日本の盆踊り集
【ジェーン・スー】
ほら、台本に書いてあるよ!

【山形純菜】
えっ、どこ? 月が……出た出た……?

【高橋芳朗】
では僕が代わりに……「月が~出た出た~、月が~出た~♪」

【ジェーン・スー】
「ヨイヨイ♪」

【高橋芳朗】
これが「炭坑節」ですね。

【山形純菜】

わー、失礼しました! ごめんなさい!

【ジェーン・スー】
いやいやいや、わかんないって。大丈夫大丈夫!

【高橋芳朗】
うん、ぜんぜんオッケーです。民謡クルセイダーズはこの「炭坑節」をブーガルー調にアレンジして演奏しているのでさっそく聴いてみましょう。

M1 炭坑節 / 民謡クルセイダーズ

炭坑節
【ジェーン・スー】
かっこいいね!

【高橋芳朗】
うん。最初はちょっとびっくりするかもしれないけどめちゃくちゃかっこいい。

【ジェーン・スー】
うん、これはすごい。

【山形純菜】
知らなかったけど……かっこいいです!

【ジェーン・スー】
いいんだよいいんだよ。

【高橋芳朗】
いまの「炭坑節」でブーガルーの基本リズムがわかってもらえたと思うので、ここからは1960年代当時につくられたオリジナルのブーガルーを聴いてもらいましょう。まずはジョー・バターンの「Uptown」。1969年の作品です。ジョー・バターンは「キングオブラテンソウル」と呼ばれる、ニューヨークのラテンシーンの超重要人物ですね。

M2 Uptown / Joe Bataan

Uptown
【高橋芳朗】
まさに夏! これは開放感ありますねー。

【ジェーン・スー】
頭のなかの消火栓からもう水が噴いてるよ。

【高橋芳朗】
フフフフフ……脳内スパニッシュハーレムでね。

【ジェーン・スー】
そうそう、我がスパニッシュハーレム。

【高橋芳朗】
では、この調子で畳みかけていきましょう。続いてはオーケストラ・ハーローの「Freak Off」、1967年の作品。これはニューヨークラテン界の大御所ピアニスト、ラリー・ハーロー率いる楽団の代表曲ですね。ブーガルーのキラーチューンとして、クラブシーンでも非常に人気が高い曲です。

M3 Freak Off / Orchestra Harlow

El Exigente
【高橋芳朗】
最後は日本のアーティストの曲で締めましょう。日本でブーガルーのリズムの曲を積極的につくっているアーティストというと、やはり横山剣さん率いるクレイジーケンバンド。

【ジェーン・スー】
ミスターイーネですね。

【高橋芳朗】
クレイジーケンバンドには「○○ブーガルー」というタイトルの曲がたくさんあるんですけど。本日はそのなかでもわりと清涼感のある軽快な曲を聴いてみたいと思います。

M4 珈琲ブーガルー / クレイジーケンバンド

珈琲ブーガルー (Coffee Boogaloo)
【高橋芳朗】
アルバム『グランツーリズモ』のリリースからもう16年経ってるんですね。クレイジーケンバンドで「珈琲ブーガルー」。山形さん、いかがでしたか?

【山形純菜】
イーネッ!

【高橋芳朗】

アハハハハ、ありがとうございます!

【山形純菜】
アハハハハハッ!

【ジェーン・スー】
これ、念のため言っておきますけど山形さんは言わされてるだけですからね。

【山形純菜】
失礼しましたー。

【高橋芳朗】
というわけでブーガルー特集をお送りしてきましたが、いまアメリカのポップミュージックではラテンブームが巻き起こっていて。60年代のブーガルーのヒット曲をサンプリングしたラップが全米チャートで1位になっていたりするんですよ。ちょっとかけてもらいましょうか。

(Cardi B, Bad Bunny & J Balvin「I Like It」が流れる)
I Like It [Explicit]

【高橋芳朗】
これはいま大人気の女性ラッパー、カーディ・Bの「I Like It feat. Bad Bunny & J Balvin」。ピート・ロドリゲスの1967年のヒット曲「I Like It Like That」というブーガルーの曲をサンプリングしています。カーディ・Bはドミニカ共和国をルーツに持っているから、そのバックグラウンドに基づいた引用になるんですけどね。

【ジェーン・スー】
かっこいいですねー。

【高橋芳朗】
うん。で、実はブーガルーって60年代のほんのわずかな期間、すごく短命に終わったムーブメントなんですよ。

【ジェーン・スー】
へー、そうなんだ!

【高橋芳朗】
このあと、70年代に入るとラテン音楽の中心はサルサに移行していくことになります。なので、いずれ近いうちにブーガルーに続くラテン音楽の特集としてサルサを取り上げてみたいと思います!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア。最新1週間のリストは以下です。

8/6(月)

(11:06)   Jack Miraculous / Gino Vannelli
(11:21)   Life Is Anew / Santana
(11:33)    You Know It Doesn’t Matter Anymore / Daryl Hall & John Oates
(11:10)   Back in My Arms / Robert Palmer
(12:21)   Call On Me / Chicago
(12:49)   今日はなんだか  / シュガー・ベイブ

8/7(火)

(11:06) Summer Soft / Stevie Wonder
(11:20) When a Little Love Began to Die / The Friends of Distinction
(11:34) Magic in My Life / The 5th Dimension
(11:40) Have You Ever Tried It / The Main Ingredient
(12:14) When They Bring Down The Curtain / Average White Band
(12:24) Oops Here I Go Again / Edna Wright

8/8(水)

(11:06) Do I Love You? / The Ronettes
(11:23) Stumble and Fall / Darlene Love
(11:36) The Dum Dum Ditty / The Goodies
(12:14) Then I Kissed Her / The Beach Boys

8/9(木)

(11:06) Waiting On a Friend / The Rolling Stones
(11:24) Gypsy / Fleetwood Mac
(11:37) Influenza / Todd Rundgren
(12:13) Bluebird / Electric Light Orchestra
(12:23) Wake Up My Love / George Harrison
(12:48) アイム・イン・ブルー / 佐野元春

8/10(金)

(11:04) All on a Summer Night / Grace Jones
(11:23) I Remember Yesterday / Donna Summer
(12:12) Think I’m Gonna Fall in Love with You / The Dooleys