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  • コラム

東京や大阪で活躍した電車、全国で「第二の人生」送ってます

乗りものニュース1155
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京阪や東急、西武の車両が「第二の人生」を送る富山地方鉄道(15.3.14撮影 中滑川)

東京圏や大阪圏にお住まいの方で、地方を旅行した時に「この電車懐かしいな」と感じたことはあるでしょうか?地方の中小私鉄では、かつて大都市圏で使用されていた車両が活躍しています。特に東急電鉄と京王電鉄(京王帝都電鉄)の車両は全国各地で見ることができます。

1962年に登場した日本初のオールステンレス電車である東急7000系(現在の7000系とは違う車両)は、一部は東急多摩川線・池上線で改造の上(7700系に改番)で現在も使用されていますが、1988年頃から地方私鉄への譲渡も行われています。2018年8月現在、弘南鉄道(青森県)、福島交通(福島県)、北陸鉄道石川線(石川県)、水間鉄道(大阪府)で活躍しています。福島交通の車両は同じく東急から移籍した1000系によって近く置き換わる予定ですが、新たに来年から7700系が養老鉄道(三重県・岐阜県)で運用されるそうです。

その東急1000系は車歴25~30年程度と比較的新しく1両18mでコンパクトな車両なため、地方の鉄道からは重宝されています。福島交通の他、上田電鉄(長野県)、伊賀鉄道(三重県)、一畑電車(島根県)で使用されています。伊賀鉄道は元の近鉄伊賀線で、近鉄大阪線との接続駅である伊賀神戸では近鉄と東急の車両が並ぶ姿が見られます。その他にも東急からは8500系や8090系などが各地で活躍しています。

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一畑電車2100系「楯縫」(右)は元京王5000系、左は現在は廃車された元南海ズームカー(15.7.24撮影 一畑口)

1960年代、京王帝都電鉄の近代化に貢献した京王線用の5000系(現在の5000系とは違う車両)、井の頭線用の3000系も全国各地で元気に走っています。5000系は富士急行(山梨県)、一畑電車、高松琴平電鉄(香川県)、伊予鉄道(愛媛県)、そして伊予鉄道から移籍して銚子電鉄(千葉県)でも見ることができます。また3000系は上毛電鉄(群馬県)、アルピコ交通(長野県)、岳南鉄道(静岡県)、北陸鉄道、伊予鉄道で活躍中です。5000系については各社廃車となった編成も出てきいますが、まだしばらくは見ることができるでしょう。伊予鉄道については3000系の導入によって、一部の5000系(同社での形式名は700系)を置き換えています。

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伊予鉄道の元京王コンビ。2015年から「IYOTETSUチャレンジプロジェクト」の一環としてオレンジ一色への車体塗装変更が行われていて、写真の塗色は数を減らしている(14.11.16撮影 大手町駅)

SLが走っていることで有名な静岡県の大井川鐵道は、SLだけでなく電車も昭和の名車が集まる博物館のような存在です。現在は近畿日本鉄道(近鉄)の特急車両16000系、南海電気鉄道のズームカー21000系、十和田観光電鉄の廃止に伴って同社より移籍した東急7200系が運用されています。既に廃車されていますが、元京阪のテレビカー3000系や小田急ロマンスカー3000形(SSE)なども在籍していました。

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左が東武スカイツリーラインで活躍する東武20050型(18.3.23撮影 新越谷)

鉄道会社を変えずに「第二の人生」を送る車両もあります。9月に運用を開始する東武鉄道「20400型」は東武宇都宮線と南栗橋以北の東武日光線で使用されますが、同車は現在も東武スカイツリーラインで使用されている東京メトロ日比谷線直通用の20000系(20050型・20070型を含む)の改造車です。8両編成から4両編成に減車されて、内外装をリニューアル。個別ドアの開閉ボタンが設置されました。20000系は1988年にデビュー、同時期に誕生した営団03系、東急1000系と共に日比谷線車内の冷房化を実現した車両でした。2017年、東武と東京メトロではホームドア設置を見据えた共通仕様の新型車両をそれぞれデビューさせます。それに伴って20000系が順次運用を外れているのですが、製造から20~30年程度と車齢も若く、一部の車両がリニューアルの上で「第二の人生」を送ることになったということです。


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