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蚊も夏バテ?今年は蚊が少なかった!?

森本毅郎 スタンバイ!

今回は今年の【蚊】について。と言うのも、『今年は蚊に刺されなかった』という声が、あちこちで聞かれます。果たしてそれは本当なのでしょうか?

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!8月22日(水)は、『今年は蚊が少なかった?』というのは本当なのか、をテーマに近堂かおりが調べてきました。

★今年の夏は蚊に刺されてない?

まずは、実際にみなさん蚊に刺されていないのか?街の方に伺いました。

●「(母)全然刺されていないかも。
(娘)確かに刺されてないかも。いつもはすごい刺されまするけど、今年はあんまり刺されない。
(母)夜悩まされなかったもんね。たまに入ってきて、あの蚊の音ってすごい嫌じゃないですか。それを聞くと、パンってするまで寝れないというのは、今年なかったもんね。
(娘)存在を忘れていた。
(母)そうだね、忘れるくらいだったね。」
●「あまりくわれてませんね、お昼の時間は、外でも全然、くわれたことがなかったですけど。」
●「あまりくわれませんでした。去年は1回スプレーすると蚊が来ないよ、というのを使ってたんですが、今年は使いませんでしたね。」

存在を忘れるくらい、刺されてない!取材では、千葉の房総にお住いの方から『いつもどおり刺された』という声が聞かれましたが、ほとんどの方が『毎年刺されるのに、刺されなかった』『庭に出ても刺されなかった』ということでした。

夜もプ~ンと聞こえてこなかったし、虫除けも使わなかった・・・ということは蚊がいなかったのでしょうか??

★猛暑+少雨=蚊が少ない!

『蚊がいなかったのか?』蚊の専門家に聞きました。害虫防除技術研究所の白井良和さんのお話です。

白井良和さん
●「猛暑ですと、気温が高くて、降水量が少ない地域では、幼虫の発生源が少なくなって、蚊の成虫が少ないということが考えられます。蚊の幼虫は必ず水の中で生活するので、水の中で幼虫が育たないと成虫になれないので、水たまりに産卵するんですけど、干あがったら死んだものもあると思います。特に首都圏では7月8月上旬くらいまで雨が少なかったので、雨の少ない地域では、蚊も少なかったですね。」

猛暑+少雨、これで蚊が少なかったそうです。

蚊は、卵が孵化してボウフラになり、それが成長して蚊になります。その間、水たまりがないと成長できないのです。ところが、東京の7月、1ミリ以上の雨が降った日は、わずか7日!8月もここまで4日だけ。

雨が少ない!すると、水たまりができにくい、できても干上がる、その結果、卵が孵化しないで、卵のまま残ったり、孵化しても、蚊にまで成長できなかったりして、結果、蚊が少ない、ということでした。

★猛暑=吸血意欲が減退!?

ただ、蚊が少ないとはいえ、いることはいるのだから、少しは刺されるのではないか?と思うのですが、そこにはもう1つ、今年、蚊に刺されにくい理由がありました。アース製薬のマーケティング総合企画本部ブランドマーケティング部でブランドマネージャーの渡辺優一さんのお話です。

渡辺優一さん
「理由の一つとしては、35度以上になると蚊の活動が鈍る、吸血意欲がなくなってくるというのは事実としてありますので、この猛暑なので、その影響で蚊に刺されない、という方が出てきても正しいのかなと思います。商品はおそらく、みなさん購入されるときは、蚊を見たとか、刺されたとかいう時に買われるので、それを見なくなったと、少なくなったと感じているということは、購買意欲に影響があるので、事実、売り上げとして、昨年よりも下がっているというのはありますね。」

アース製薬のブランドマネージャー渡辺優一さんと

日本の蚊は、ヒトスジシマカが代表的ですが、35度を超えると夏バテ!食欲減退(笑)・・・

吸血意欲がなくなってしまう!活動が鈍る!ということでした。実際に、35度以上では、刺されにくくなる、という実験の結果もあるそうです。

ちなみに、血を吸うのは、メスの蚊が産卵のために吸うので、血を吸わないとなると、卵も減り、ますます蚊が減る、という循環になっていたようです。蚊に刺されない、見かけないから、虫除け商品も買わない・・・ということで売り上げも減ってしまっているのですね。

★でも9月は油断禁物です!

というわけで、アース製薬の渡辺さんにとっては、売り上げが減って大変。でも、私たちにとっては『この夏は、蚊に刺されなかった夏ということで、めでたしめでたしですか?』と思って、アース製薬の渡辺さんに聞いたところ、ちょっと違いました。

渡辺優一さん
「いえいえいえ!!むしろこれから、気温が下がってくるというか、25度から30度というのが、蚊が一番活動する気温なので、これから残暑もありますし、この夏、蚊が少なかったなと安心できると言うより、むしろこれからの時期、もっと気をつけなければいけないと思います。条件が整えば、わずか10日くらいで卵から成虫になってしまうので、これからも、油断しないで蚊の対策をすることをお勧めしたいと思います。」

売り上げ回復への願い、で言ってるわけではありませんよ!例年を見ても、9月いっぱいが、蚊のシーズンなのです。蚊にとっての快適な温度、元気になる温度、25度~30度の日がますますこれから増えてきますからね!油断せず、対策をしておいてください、ということでした。

★しかも9月の蚊は意気込みが違う!

9月は特に注意が必要なのですが、しかも今年は猛暑の後、というのがポイントになりそうだ、と害虫防除技術研究所の白井さんはおっしゃいます。

白井良和さん
「毎年9月が多くなりまして、涼しくなるのもありますし、雨が多くなるのもあります。考え過ぎかもしれないですけど、猛暑の時に卵のまま止まっていたものも、孵化するということもありますから、そういったもので、体感的にも多くなるということが考えられますね。それで、越冬卵を生むために、蚊も真剣に人に寄ってくるという印象もありまして、家の中に入ったり、車の中に入ることが多いのは9月ですね。7、8月に比べると9月はしつこくて、本当に、家の中によくくっつく、車に入るというのは、その意気込みを感じるところです。」

少雨で孵化し損ねて、卵のまま残っていたものが、孵化し始める可能性がある!そのため、場所によっては、このあと普段より多く出てくることも考えられるそうです。

それから【越冬卵】。冬を越す卵、と言っていましたが、ヒトスジシマカは、卵の状態で冬を越すので、冬を越して子孫を残すために、たくさん卵を産もうとして、これからは血を吸う意気込みが高まる、ということでした。

今年はこれからが、蚊のシーズン本番かもしれません。ご注意ください!!

「現場にアタック」近堂かおり

近堂かおりが「現場にアタック」で取材リポートしました。