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「お・も・て・な・し」について一言

コシノジュンコ MASACA

今日はおもてなしについてお話をしたいと思います。

ある方にお会いして、京都のおもてなしについて目からうろこが落ちた経験をしたんですけど、江戸時代って本当に高度な遊び方をしていたみたいなんです。おもてなしってみなさん普通に言ってるけど、昔は身支度から環境から、とにかく全部が別格。「将棋大会をします、みなさん集まってください」と呼びかけて、鴨川に川床をひいたところで将棋をする。「そろそろおなか空いてきたね」といったところで、将棋の台をぽんっと開けると、中にお料理が揃っている。将棋の盤がふたになってて、お弁当箱になっているの! 感動するでしょ? ようするに、おもてなしとは「思っても見ないことを成し遂げる」という意味なんですって。びっくりさせというか、考えてもみないことを体験してもらうこと。

私は以前、「おもてなし=『表無し』」ということを書いたことがあるんです。たとえばお寿司屋さん。朝3時に起きて河岸に行って、旬のお魚を見つけて、きれいに捌いて、お店をオープンする。でも食べるのは一瞬でしょう。ほとんど裏の仕事じゃない? 食べるのはたったの1%、でも食べるところまでの裏の仕事はそうとうの努力がいる。ファッションでもなんでもそうですが、おもてなしはほとんどが裏の仕事。だから「表無し」かなって。

オリンピックでも「おもてなし」って言ってましたが、表面的なことだけじゃなくて裏をしっかりとする、そして海外から来た人に、思っても見ない経験をさせてあげる。そしたら、私たちみんなもビックリするんじゃないかなと思います。