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こども食堂に続く江戸川区の取り組み「おうち食堂」と「ごはん便」▼人権TODAY(2018年8月25日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で8時15分頃から放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは…2018年8月25日放送「「おうち食堂」と「ごはん便」」

「こども食堂に続く取り組み「おうち食堂」と「ごはん便」

 

今回は「江戸川区」が実施している取り組み、“おうち食堂”と“ごはん便”について、お届けします。生活困窮家庭の子どもなどに、地域の方が無料または安い値段で食事を提供するのが“こども食堂”。では“おうち食堂”とはなにか?

おうち食堂のおしらせ

江戸川区 子ども家庭部 児童女性課 支援係 係長の上坂かおりさん

「江戸川区の子どもの、いわゆる貧困問題と言うのが問題になった時に、区内でもこういった子ども達が居るんじゃないかということで、調査しました。その際にやはり三食を充分に食べられていないとか、母親の疾患で十分な食事を取れていないという問題があることがわかりました。地域の“こども食堂”というのはあるんですが、そこに行けていないお子さん達というのが居るんじゃないかと思いまして、そういった子ども達に直接食事を届ける支援をしようということで始めたのが、この“おうち食堂”という支援事業です」

母子家庭・父子家庭で生活に困っていたり、或いは親が身体や精神的に病気を抱えていて、家事が出来ない状態になっている家庭に、食事支援ボランティアが訪ねて、買い物から調理、片付けまで行うのが、“おうち食堂”です。利用するには一定の審査がありますが、利用者の自己負担はなく、食材費も江戸川区が負担します。1年間で48回、大体週に1回ぐらいのペースで利用が可能です。ちょうど1年前にスタートし、今月上旬の時点で、27世帯の61人が利用しています。

江戸川区 子ども家庭部 児童女性課 支援係 係長の上坂かおりさん

「ほとんどの家庭が、地域とのつながりがない家庭というのが多い中で、やっぱりそういった地域のボランティアさんと繋がるきっかけが作れるというのは、非常に大きいと思ってますね。そういった家庭を地域に引き出していって、孤立感を解消させるというのは、大きな狙いの一つではあるのかなと思います」

「孤立感」を解消させるために

 

“子ども食堂”を利用していないということは、その家庭にそういった情報が入ってなかったり、或いはそこに出掛けると、「あいつのウチはお金がない」などと噂になったりするのを恐れてという場合が多いようです。いずれにしろ、そうした家庭は地域と接触がない場合が多いので、ボランティアがウチに入ることによって、つながりを作って孤立化を防ぎ、また実態の把握が可能になるというわけです。

実際に“おうち食堂”の食事支援ボランティアを務めている女性

「私が担当している1軒は、お母さんがずっと入院している間も、男の子が自分で洗濯をしたりご飯を炊いといたりとか、そういったことをずっとしている子で、あんまり良い子でものすごく心配していたんですが、私が行くようになったり、お母さんが少し動けるようになったりしてきたことで、その子もだいぶ気持ちが楽になって、外で遊んで帰って来るような感じになったりして。そうすると外で遊んできたことの話を、私にしてくれたりとかして、子どもと、子ども達と私たちの関係も長くなると、それだけ密になってきて、色んな話が出来るようになってきましたね」」

この方は長年主婦として親の介護などを行った経験があり、ヘルパーの資格などもお持ちで、現在食事支援ボランティアとして2つの家庭を受けもっています。訪問をして食事の準備をしながら、「来週は何が食べたい?」と聞いてみたり、時には子ども達と一緒に餃子などを作ったりもして、コミュニケーションを取っています。この“おうち食堂”は現在45名ほどのボランティアの方々に支えられていますが、「江戸川区」は更に募集中です。しかし・・・やっぱり、ウチに入られるのは嫌だと言う人もいます。

江戸川区の新たな一手「ごはん便」

 

そうしたことも考えて、「江戸川区」はもう一手打っています。それが“ごはん便”です。1年48回を上限に、食の支援が必要な家庭に、お弁当屋さんが手作りのお弁当を届ける事業です。住民税が非課税になっている、つまり収入が少ない家庭を対象に、470円のお弁当を、区の補助によって、利用者の自己負担は1個100円で配達します。このお弁当屋さんは元々、高齢者向けの食事の配達を手掛けていることもあって、安心安全で栄養のバランスなどよく考えたメニューになっています。

“ごはん便”を利用している、中学生と小学生のお子さんがいるシングルマザーの女性

「毎日仕事をしていたのでで、帰って来てからすぐ買い物行って、ご飯の用意して、子ども達に食事を出すというところまでやっていると、1日がそのサイクルだけで終わってしまいますので、ゆっくり子ども達と食事をする時間が、あまりないんですね。なので“ごはん便”が来てくれると、子ども達と一緒に食事を取ることが出来ます」

ごはん便のおしらせ

江戸川区によると、ウチに入らなくても、配達するお弁当屋さんと利用者のやり取りで、その家庭の状況の一端を把握することが出来るといいます。また“ごはん便”に馴染んでもらうことで、“おうち食堂”への移行も図っていきたいということです。逆に“おうち食堂”の利用で、家庭の状況が改善した場合、“ごはん便”に移行するというパターンも想定しています。この「江戸川区」の“おうち食堂”“ごはん便”の取り組みは、全国の自治体から問い合わせや見学なども殺到していますが、こうした取り組みを通じて、最終的にはこんなところを目指していきたいと考えているそうです。

江戸川区 子ども家庭部 児童女性課 支援係 係長の上坂かおりさん

「地域の人たちが、子どもを大切に、みんなで育てようという機運が高まっていって、皆で支える仕組みが出来れば、こういった行政がわざわざやらなくても、地域で支えられるのかなと思っています」

メニューの例

“おうち食堂”“ごはん便”の問合せ先は、
江戸川区 女性課 成長支援係
03-5662-5039 平日の朝8:30から夕方の5:15まで受け付けています

担当:松崎まこと