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「ドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナ・バンドと『サバンナ・バンド歌謡』」(高橋芳朗の洋楽コラム)

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる洋楽コラム

「トロピカルなポップスで残暑を吹き飛ばそう! ドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナ・バンドと『サバンナ・バンド歌謡』」

【高橋芳朗】
本日のテーマはこちらです。「トロピカルなポップスで残暑を吹き飛ばそう! ドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナ・バンドと『サバンナ・バンド歌謡』」。さっそくですがドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナ・バンドはご存知ですか?

【ジェーン・スー】
初めて聞きました。

【高橋芳朗】
そうですか。ドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナ・バンドは1970年代半ばにオーガスト・ダーネルというシンガー/プロデューサーによって結成されたブロンクス出身のバンドになります。当時流行していたディスコサウンドに1930年代~40年代のビッグバンドジャズ、キャバレーミュージック、カリブ音楽などをミックスした、ノスタルジックでトロピカルなポップスで人気を博しました。実質的な活動期間は3年ぐらいなんですけど、彼らが編み出したサウンドが日本の歌謡曲やJ-POPにめちゃくちゃ影響を与えているんですよ。

【ジェーン・スー】
ふーん!

【高橋芳朗】
今日はそんな暑気払いにぴったりなトロピカルムード満点のオリジナル・サバンナ・バンドのヒット曲と、彼らの音楽にインスパイアされた日本の「サバンナ・バンド歌謡」を紹介していきたいと思います。

【ジェーン・スー】

よろしくお願いします。

【高橋芳朗】
まずはドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナ・バンドの代表的なヒット曲を聴いてもらいましょう。これは1976年のデビューシングルです。

M1 I’ll Play the Fool / Dr. Buzzard’s Original Savannah Band

ドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナ・バンド
【ジェーン・スー】
なんかアレコード感ありません?

【高橋芳朗】
ノベルティソング的というか、ちょっと企画色が強いところはありますよね。で、このドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナ・バンドのスタイルを取り入れた日本のポップス、いわゆる「サバンナ・バンド歌謡」は主に70年代後半から80年代前半にかけてつくられているんですけど、これがまた総じて出来が良くて。

【ジェーン・スー】
おおーっ!

【高橋芳朗】
そして、そのサバンナ・バンド歌謡の重要な担い手のひとりだったのが加藤和彦さんです。実は竹内まりやさんが1978年にリリースしたデビューシングル「戻っておいで・私の時間」も加藤和彦さんが手がけたサバンナ・バンド歌謡だったりするんですよ。竹内まりやさんがまだ山下達郎さんと出会う前ですね。

M2 戻っておいで・私の時間 / 竹内まりや

戻っておいで・私の時間 [EPレコード 7inch]
【ジェーン・スー】
すごいね、これ。最初はさっきのサバンナ・バンドと同じ曲が流れたのかと思った(笑)。

【高橋芳朗】
こういうサバンナ・バンド歌謡がたくさんつくられてるんですよ。

【堀井美香】
竹内まりやさん、こういう曲も歌っていたんですねー。

【高橋芳朗】
加藤和彦さんが手掛けたサバンナ・バンド歌謡をもう一曲聴いてもらいましょうか。この方はトロピカル要素の強いサバンナ・バンド歌謡の最高の歌い手だと思います。1970年代後半に一世を風靡した元祖グラビアアイドル、ハワイ出身のアグネス・ラムさん。

【ジェーン・スー】
アグネス・ラム!

【高橋芳朗】
うん。彼女が1978年にリリースした「ムーンライト・ベイ」。この曲もさっきの竹内まりやさんの「戻っておいで・私の時間」と同じく作曲が加藤和彦さんで作詞が安井かずみさん。そして編曲を坂本龍一さんが担当しています。

M3 ムーンライト・ベイ / アグネス・ラム

ムーンライト・ベイ
【ジェーン・スー】
堀井さんもノリノリでしたねー。

【堀井美香】

もはやいままでの2曲とどう違うのかわからないです(笑)。

【高橋芳朗】

フフフフフ、これがサバンナ・バンド歌謡の世界でございますよ。先ほど話した通りアグネス・ラムさんの「ムーンライト・ベイ」の編曲は坂本龍一さんが手掛けているんですけど、そういえば竹内まりやさんの「戻っておいで・私の時間」は高橋幸宏さんがドラムを叩いていて。

【ジェーン・スー】
おー、イエロー・マジック・サバンナ・バンド?

【高橋芳朗】
それで思い出したんですけど、この1978年にはイエロー・マジック・オーケストラのファーストアルバム『Yellow Magic Orchestra』がリリースされていて。そこに収録されている「Simoon」はもろにサバンナ・バンドの影響を感じさせる曲ですね。そんな感じでサバンナ・バンド歌謡の最盛期は70年代後半から80年代前半なんですけど、実はいまもまだつくられているんですよ。そんな比較的最近のサバンナ・バンド歌謡として紹介したいのが、マイクロスターの「夕暮れガール」。2011年の作品です。マイクロスターは音楽プロデューサーの佐藤清喜さんと女性シンガーの飯泉裕子さんのユニット。この「夕暮れガール」はサバンナ・バンド歌謡に加えて、さらに松任谷由実さん要素を乗っけた感じでしょうか。これは名曲ですよ。

M4 夕暮れガール / マイクロマスター

夕暮れガール

【高橋芳朗】
サバンナ・バンド歌謡の世界は奥深くて、まだまだ良い曲がたくさんあるんですよ。きっとサバンナ・バンド歌謡を集めてるコレクターの方もいらっしゃるんじゃないかと。

【ジェーン・スー】
でもまずはドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナ・バンドを聴いてみることが大事だね。

【高橋芳朗】
そうですね。で、このドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナ・バンドを率いていたオーガスト・ダーネルは80年代に入るとキッド・クレオール&ザ・ココナッツを結成します。

【ジェーン・スー】
それはわかる! ある意味キッド・クレオール&ザ・ココナッツの前身バンドなんだね。

【高橋芳朗】
キッド・クレオール&ザ・ココナッツは米米CLUBに影響を与えたアーティストとしておなじみですね。当時日本のウィスキーのCMにも出演していました。

【ジェーン・スー】
なるほど、今日はいろいろと源流を知ることができて勉強になりました。

【高橋芳朗】
サバンナ・バンド歌謡、まだまだたくさんあるのでこの企画は毎年やりましょう!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア。最新1週間のリストは以下です。

9/3(月)

(11:05)  September / Earth Wind & Fire
(11:21)   Blame It On The Boogie / The Jacksons
(11:33)   Give My Love to You / Cheryl Lynn
(11:40)   My Love Is Forever / Prince
(12:15)   Dance (Do What You Wanna Do) / Sun
(12:27)   Sometimes You Win / Chic
(12:50)   恋の流星 / 佐藤奈々子

9/4(火)

(11:05) Each and Every One / Everything But The Girl
(11:20) Changing Every Day / Culture Club
(11:33) All Gone Away / The Style Council
(11:40) Something On My Mind / The Pale Fountains
(12:13) Wishful Thinking / China Crisis
(12:50) 水とあなたと太陽と /竹内まりや

9/5(水)

(11:05) I Say a Little Prayer 〜あなたに祈りをこめて〜 / Dionne Warwick
(11:22) Walk On By / Brenda & The Tabulations
(11:35) Do You Know The Way to San Jose / The Supremes & The Temptations
(12:15) Always Something There to Remind Me / R.B. Greaves
(12:48) I’ll Never Fall in Love Again / Ella Fitzgerald

9/6(木)

(11:13)  Spetember Gurls / Big Star
(11:37)  Cruisin Music / Raspberries
(12:14)  Rock an Roll Love Letter / Bay City Rollers
(12:24)  You’re My No. 1 / Pilot
(12:50)  Love of the Common Man / Todd Rundgren

9/7(金)

(11:04)  Amazon Queen / GaryCriss
(11:21)  The Joy of You / Paul Mauriat Plus
(11:39)  Renascendo em Mim / Don Beto
(12:14)  Valeu a Pena / Lady Zu