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おすすめラジオクラウド アトロク「チェアリング特集」

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こんにちは。文字起こし職人のみやーんです。僕が選んだラジオクラウドのおすすめコンテンツを紹介するコーナーの第31回目。
今回は『アフター6ジャンクション』より「チェアリング特集」です。

スズキナオさんとパリッコさんによる飲酒ユニット「酒の穴」。そのお二人が提唱する野外飲酒プレイ「チェアリング」について、宇多丸さん、熊崎風斗さんに紹介していました。

スタジオ内に設置されたアウトドア用のイスに深く腰掛けながら、パリッコさん、スズキナオさんのおすすめアルコールドリンクを飲みつつ、リラックスした雰囲気でトークは進んでいきます。まずは、「チェアリングとはなにか?」について。


宇多丸:「チェアリングとはなにか?」ということで。僕、最初は降霊術とか……「チャネリング」みたいなスピリチャルな感じかと思ったら。チャネリング、どういうことでしょうか?

パリッコ:これは端的に言うとアウトドア用のイスだけを持って外に行って。川辺や公園など、好きなところに置いて自分だけのスポットを作って……まあ僕らだったら酒を飲む。もしくは好きにすごす。

スズキナオ:そうですね。酒とは限らず。

宇多丸:ゆるくすごすという。よく考えたら、お二人とも飲酒がお好きだからお酒だけど、別に酒じゃなくても、思い思いの場所でイスを広げて好きなことをするという、そういうムーブメント。

パリッコ:まあ新しいアウトドア・アクティビティーというかですね、そういったものだとは思いますけども。

宇多丸:パリッコさんが長めの横文字を並べた時点でなにか後ろ暗さを感じるんですけども(笑)。

パリッコ・スズキ:フフフ(笑)。


スズキナオさんがアサダワタルさんの『表現のたね』というエッセイ集の中の文章に着想を受けて始めたというチェアリング。ホームセンターで1000円程度で買えるアウトドア用のイスで試してみたところ快適だったことからパリッコさんを誘い、このチェアリングというアウトドア・アクティビティーが誕生したようです。


宇多丸:実際にじゃあ、やってみようということでどこに行かれたんですか?

パリッコ:最初に行ったのはお台場の方ですね。

スズキナオ:お台場あたりって割とすでに娯楽があるというか。

宇多丸:商業施設があって。

パリッコ:我々みたいな場末の酒飲みは「お台場に飲みに行こうよ」っていうことはないんですよね。

宇多丸:飲ん兵衛でも「お台場に飲みに行こう!」っていうバカはいないですから(笑)。

パリッコ:で、じゃあ振り切ったところに行ってみようっていうことで行ったら、お台場がまあいいこと。

スズキナオ:砂浜があるじゃないですか。そこにイスを置いてみたら……冬だったのでまず人がいなくて。それで住んでいる方もいるので探せばスーパーもあるんです。そういうところでお酒とツマミを調達して行ってみたら、これはもう海が目の前にあってだんだんと日が暮れていって……。

宇多丸:パリッコさんがいま、遠い目してます(笑)。

パリッコ:あ、いま夕日を思い出してました(笑)。

宇多丸:普通に遠い目してるから(笑)。

スズキナオ:その時、すごい感動して。そんなに遠くないし。でも、要するに旅行とかとなんら遜色のない体験をしているし。あと、イスを置いて座ってみるまでは半信半疑なんですけど、座った瞬間の自分の場所ができた感。ちょっと、イスを持ってウロウロしている時は恥ずかしかったんですけど(笑)。

宇多丸:でも、公共の場で別にイスを置いて座るのも、人もそんなにいなかったりしたら問題ないはずですもんね。

パリッコ:そうですね。ピクニックとかをやっているような公園だったので、特に問題はないかと。

宇多丸:お台場で飲んでいる写真。このバックショット、なんかドラマを感じさせる。別になにも背負っていないのに(笑)。

パリッコ:あと、そん時はなにもしゃべってないです(笑)。

宇多丸:会話もいらないぐらい?

パリッコ:会話もいらないぐらいですね。

宇多丸:でも、たしかに大仰な、たとえば大自然の中に行ったりしなくても、普段の街とか割とそういう場所でも見え方が変わって結構フレッシュになるよっていう?

スズキナオ:そうなんです、そうなんです。きっかけとなった踏切とかでやるのは街の人の中には「嫌だな」っていう人がいるかもしれないのでやめた方がいいかなとも思うんですけど、近所の公園とかでやってみると……。

宇多丸:公園なんかはでも、ベンチがあるじゃないですか? なのに……っていうこと?

スズキナオ:ベンチとは違うんですよね。座っていただいた感じでこう、マイスペースができるというか。

宇多丸:たしかに。ベンチはケツも硬いし。なんか「まあ5分ね」みたいな。だけどこれはもう完全に……。

パリッコ:これは2時間ですよね(笑)。

宇多丸:あと、やっぱり「お前らはここに座りなさい」じゃないところに……。

パリッコ:それなんですよ、実は!

熊崎風斗:パリッコさん、今日イチの声が出ましたけども(笑)。

パリッコ:お台場に行った時に感動したのは、海辺にすごくいいベンチが並んでいるんですよね。それよりも前に出れるっていうこの喜び。

スズキナオ:キワキワに。「足が濡れちゃうよ!」っていう。

宇多丸:なるほどな。だから好きな位置につけられるし。

スズキナオ:「ちょっと日が沈んできたからこっちに行ってみよう」にイスを持っていけるんで。

宇多丸:たしかに普通のベンチとか、僕らが普通に立っている目線よりもかなり低いじゃないですか。だから、街をこの高さで見るっていうことはないからそれだけで色が変わるし。いまの街って、特にお台場なんかまさにそうですけど、どこもかしこも結構「こうやってすごしなさい」「ここでこれを買ってこのお店に行ってこの流れで……」って規格化されているけど、それを全く合法的に読み替えることができるというか。だからスケート(スケートボード)に乗っている人に近いというか。

パリッコ:ああ、よく比較されたりするんですよね。

宇多丸:スケートもあれも勝手に読み替えるっていう行為だと思っているんだけど。それにちょっと近いような痛快さも感じます。


チェアリングによって街の風景を読み替え、普段とは全く違う風景を自由に手に入れることができる! そんな魅力的なチェアリングですが、さまざまなルールもあるようです。まず鉄の掟、第一条「人様に迷惑をかけない」。


パリッコ:第一条は「人様に迷惑をかけない」。

宇多丸:人通りがめちゃめちゃあるとか。

パリッコ:騒音、ゴミ問題。

スズキナオ:お酒を飲んでいるから特に気をつけないと。

宇多丸:ああ、ついつい座って「ウェーイッ!」っていうのは。あと、たとえば人通りが多すぎるところとか。場所もそこは考えますか?

パリッコ:やっぱり我々、こういう仕事をしているものとしては酒とイスの地位を下げないようにって。

スズキナオ:「最近迷惑なのよ」って言われたらもうできなくなっちゃいますからね。

パリッコ:流行りすぎてなんか街中でイスを持ち出して飲んでいる輩が増えたな、なんて。子持ちのお母さんなんかに「嫌だな」って思わないように、なるべく人の目を気にしつつ、公園などで許容される場を探し、やるっていう。

宇多丸:ある意味、でもそういう意味では「ここだ!」ってスポットを見極めるのもセンスがいりますよね?

スズキナオ:あとは通っている人たちの顔色を見ながら、迷惑そうだったら立ち去るっていうことも。

熊崎風斗:まあ、それが簡単にできるのもチェアリングの良さですもんね。


続いて鉄の掟、第二条「市井の人々に威圧感を与えない」。


スズキナオ:第二条もかぶっているかもしれませんが。「市井の人々に威圧感を与えない」。

宇多丸:コンビニの前に若者たちが座ってたまっているとかあの類。あれはダメっていうことですね。

パリッコ:難しいんですけどね。本当に。

宇多丸:キャラクターにもよりますよね。パリッコさんもスズキナオさんのお二人とも非常に柔和な印象を。顔立ちがすごい柔和だからいいですけど、これね、タトゥーびっしりの……中身はいくら優しい人でもタトゥーびっしりの人がアゴひげドーン!っつって。こう来たらなかなか……ストロングゼロをググーッ!って。

パリッコ:「ちょっと……」っていうことになるじゃないですか。

スズキナオ:人数もあるんですよ。僕ら2人でやっていると「しんみり」っていう感じですけど、これが10人とかになったら……まあ、流行ることはうれしいんだけど、そこが難しいところで。

宇多丸:場所にもよるでしょうが。そうですね。やっぱり3人以上になるとちょっと、集団感が出ますよね。

パリッコ:だからピクニックとかお花見とかが普通に行われているような公園とかだったらいいと思うんですけど。そのラインは難しいところがありますね。

宇多丸:これはでも見極めが大事ですね。


続いて鉄の掟、第三条「装備を増やしすぎてキャンプにならないようにする」。


宇多丸:これ、僕はそれを想像しちゃったんですよね。すごく装備を盛っていって、横に荷物を並べて……って。それじゃダメだという?

パリッコ:まあ、違うものだと考えてます。バーベキューを始めちゃうと、炭火を起こしちゃうと次の場所に移動できないじゃないですか。

宇多丸:まず火はやめましょうっていう。

スズキナオ:機動性をすごく。で、サッと片付けて電車に乗って帰るぐらいの(笑)。

パリッコ:そう。「なんか寒くなってきたな」ってスッと居酒屋に行くみたいな。

熊崎風斗:チェアリングからの居酒屋っていうのもあるんですね(笑)。

宇多丸:でもチェアリングなら店も入れるからいいですよね。だから夕暮れ時から飲み始めて行けるみたいなね。

スズキナオ:はい。小雨が降ってきたらすぐ撤退、みたいな。

パリッコ:アウトドアに雨問題ってつきものですけど、「ああ、もう帰ろう」って帰れるという(笑)。

宇多丸:これ、線引きとして「これはありですか?」って聞きたいのは、クーラーボックス的なものはどうですか?

スズキナオ:たためる物ならOKとしましょう。そんなに大荷物にならず、それによって移動が邪魔されなければ。

宇多丸:氷ジャラジャラまではやりすぎだけど、僕は白ワインが好きなので。やっぱり冷えている方がいいじゃないですか。だから、瓶1本の保冷のやつで持ち運びできるやつとかだったら?

パリッコ:それはアリにしましょう。

宇多丸:保冷バッグOK。でもいいなー、それで白ワインで……ああ、いいな、ちょっと。普通にやりたいわ。


鉄の掟の紹介もこんな感じで終わり、続いてはチェアリングの実践編。実際にチェアリングをする際の具体的な内容について紹介していきます。まずはチェアリングに合うお酒、合わないお酒について。


宇多丸:ちなみに、今日最初にお酒を用意してもらいましたけど、ビールがないなと思って。これが意外だなと思って。要はチェアリングっていうものに……これはお二人が考えるっていうことでしょうけど。相性のいいお酒、悪いお酒っていうのがあるという?

パリッコ:そうですね。やっぱりビール、もちろん僕も好きなんですけど、野外なのでトイレが近くなる。度数は低い。やっぱりトイレの近くに場所を確保するというのは割とチェアリングの基本ではあるんですけど。それでも頻繁にトイレに行くのは面倒じゃないですか。

スズキナオ:あと実際にお酒を買い足しに行くのも大変なので、できるだけ長くチビチビと。だからビールとかよりはワインとか焼酎、ストロング系の……。

宇多丸:フハハハハハッ! 要は「強い酒」っていう(笑)。

スズキナオ:それを思い思いに割って、好きな度数で楽しむみたいな。

宇多丸:あと、僕がすごく思ったのはすぐ移動できるものじゃないと困るから、フタがキュッキュッて閉められて行けるものの方がうれしいなっていうのが。ワインでもそう。コルクを開けるんじゃなくていま多いキャップ式の方が。で、ビールは一旦開けちゃうと……っていうのがあるから。

スズキナオ:1杯目ならば……っていう感じでやっていますね。

宇多丸:だから昔のウイスキーのスキットルみたいな。ああいうのも別に。

パリッコ:ああ、いいですね。

宇多丸:これでスキットルで高級ウイスキーでも飲んだら、これ粋なもんじゃない? しかも寒い中で、これでスキットルに入ったのをちょっと飲んで体をあっためるみたいな。これ、よくない?

パリッコ:もう、やってみたい!(笑)。

スズキナオ:これからはまさにそういう楽しみ方もベストな形かもしれないですね。


続いては、チェアリングと相性のいい食べ物、おつまみを紹介していきます。


熊崎風斗:これ、飲み物に合わせるアテ、おつまみ系もこれは相性がいいとかってあるんですか?

スズキナオ:ありますね。僕らの中では最近、海苔巻きが定番になってきましたね。

宇多丸:なんで?(笑)。単にさ、「最近好きなんだよね」っていう話じゃなくて?

スズキナオ:だって、これは手でいけますよ。

宇多丸:やっぱり箸とかそういう器具を使う系は避けたくない?

スズキナオ:できるだけゴミを少なくしたいので。

宇多丸:これ、わかるわー。僕、汁が垂れたりするのも嫌だから。できるだけそこで完結したいわ。

熊崎風斗:ナッツとかそういうのも。

スズキナオ:ナッツ、最高ですよ。あとさけるチーズ。これもなるべく細く食っていればいくらでも持ちますから。

宇多丸:フハハハハハッ! 単にセコいだけじゃない?(笑)。

パリッコ:あと、えびみりん焼き。これ、僕が学生時代から食ってますけど。これ、5人の宴会で一晩持つんですよ!

宇多丸:フフフ、単にケチなだけじゃないの?(笑)。

熊崎風斗:おつまみカニカマ、からしマヨネーズで和えたってこれは手じゃいけないじゃないですか!

スズキナオ:これは……美味しそうだったので(笑)。

宇多丸:これ、ダメでしょう。いちばん手にあってないじゃない(笑)。これ、上がピピッと閉められるようなやつがよくない?

スズキナオ:あと、風で結構飛んでいくんですよね。バーッと濡れるものとかじゃない方がいいっていう。

宇多丸:汁っぽいものじゃない方がいいっていう。


続いては場所選びのコツについて。


宇多丸:場所選び、コツありますか?

スズキナオ:そうですね。さっきの繰り返しになりますけど、人気はなるだけなくて、コンビニやトイレが近い。あと、駅も近い方がいいですね。すぐに帰りたくなったら帰れる。

宇多丸:ちなみに、屋外に限られているわけじゃない?

スズキナオ:そうですね。ベランダとかも……。

宇多丸:たとえば、TBSのこの社屋内。いま、事実上社屋内でやっているわけですけど。上にコンビニもありますし、トイレもありますし。なんだけど、こんな風にイスに座って酒を飲む場所ではないっていう意味ではある意味チェアリングの……。

パリッコ:まさに、今日はそれをやりに来たと言っても過言ではない。

宇多丸:あとであそこのエレベーターホール前でも行ってみましょうか。今日、休み(祝日)だから。普段だと意外と警備員がすっ飛んできたりするんですけど。

スズキナオ:すごい思い出になりますね。

熊崎風斗:逆に、この場所はあまりよくなかったみたいなところはありますか? 失敗したな、みたいな。

パリッコ:うーん、あんまりないですよね。

宇多丸:怒られたこととかもないですか?

パリッコ:いまんところは。

スズキナオ:ないです。

パリッコ:ポイントとなるのは「水辺を探せ」っていうのがあるかもしれないですね。

宇多丸:水辺!?

パリッコ:だいたいやっているとしゃべることがなくなって。

スズキナオ:それで水の川面の見ているとか、雲を見ているとかっていう。

宇多丸:でも、たしかに自然のところで飲む良さってそれですよね。波とか見ていると飽きないのはあれ、なんでですかね?

パリッコ:あれ、たぶん癒やしの効果があると思うんですけど。

宇多丸:僕、三茶と下北の間のスタジオをいつもライムスターで使っているんですけど、その前にチョロチョロと川が流れているんですよ。あそこの川沿いとか結構草花とかいっぱいあって。あそこでチェアリングで酒飲みたいなって思って。今度、メンバーに提案してみようかな? 「レコーディングしろ!」っていう話なんだけど(笑)。

パリッコ・スズキ:フハハハハハッ!


さらにはおすすめのチェアリング用のイスやグッズについて紹介していきます。


宇多丸:あと、イスのチョイス。これはありますか?

パリッコ:いろいろとやりましたね。

スズキナオ:いま、いろんな種類があるんですよね。安いものとか1000円しないものもたくさんあるんですよね。

パリッコ:ただ、たどり着いたのはホームセンターで1000円で売っているこのいちばんオーソドックスなアウトドア用のイス。

宇多丸:普通にガバッとやって横にドリンクホルダーがついていて。あと、他に用意すべきグッズとかありますか?

パリッコ:たとえば、これ持ってきたんですけども。100均で売っているラック。台所とかで棚の中に入れて調味料やお皿を仕切るみたいなラックなんですけど。これを地面に置くのと置かないのとでは酒の近さが全然違うんですよ。

宇多丸:ああ、たしかに。

パリッコ:海苔巻きをここに置くと、地面に置くよりも全然……。

宇多丸:ああ、地面には置きたくないよね。あと、地面って結構デコボコしていて。安定しているとは限らないから。

パリッコ:こういったものがあると、だいぶいいですね。

宇多丸:これも折りたたみの台というか、そういう発想で。

パリッコ:こういうのがいくらでもあるので、「これが使えるんじゃないか?」ってディグっていくのも楽しいですね。

宇多丸:あとはもう、できるだけ身軽にいるっていうね。

ということで、いろいろと奥が深そうなチェアリング。いろいろと研究しがいもありそうで楽しそうです。アウトドア用のイスに深く腰掛けながらリラックスした雰囲気で進むトークはゆるくて最高ですよ! ぜひラジオクラウドでチェックしてみてください。

アフター6ジャンクション「チェアリング特集」

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