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芸術の秋・第1段。この連休に観たい美術展ベスト3

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評論家・山田五郎さんのコラムコーナー。10月4日(木)のテーマは

芸術の秋・第1段。この連休に観たい美術展ベスト3

▼芸術の秋です。この秋も東京では面白い展示が多く催されるので、きょうは「芸術の秋・第1段」として、この3連休にオススメの美術展をご紹介しました。

【3位】「ピエール・ボナール展」国立新美術館(~12/7)

9世紀末にフランスで活躍した画家、ピエール・ボナールの展示です。近年ヨーロッパで人気のボナール。2015年のオルセー美術館での展示は51万人を集客。これは2014年のゴッホ展に続き、オルセー史上2位の記録です。ボナールは浮世絵や屏風絵に影響を受けた、知る人ぞ知る日本かぶれで、初期には屏風絵のような作品もあります。観ればあなたも、きっと好きになるはず!

【2位】「マルセル・デュシャンと日本美術」東京国立博物館(~12/9)

伝統的な西洋芸術の価値観を壊したマルセル・デュシャン。既成の物をそのままか、若干手を加えオブジェとして提示した「レディ・メイド」で知られ、コンセプチュアル・アート(前衛芸術運動)の父と呼ばれています。代表作は、男性用小便器に「R.Mutt」という架空の人物の署名と年号を書いた「Fountain」でしょう。また、今回の展示はトーハクならではで「コンセプチュアル・アートなら日本は500年前からやっていたぞ!」という企画になっています。それが千利休。そこに生えている竹を持ってきて花器にし「侘び」とした利休。それはまさにレディ・メイドであったというお話。日本でしか出来ないデュシャン展になっています。

【1位】都内で開催中の3つの仏像展をまとめて1位に

<その1> 「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」東京国立博物館(~12/9)

鎌倉時代初期に開創された京都の古刹「大報恩時」。今回の展示は大報恩寺の秘仏本尊など、鎌倉彫刻の名作が数多く来ています。秘仏も見ものですが、一番の注目は快慶作の「十大弟子立像」でしょう。釈迦の弟子のなかでも、とりわけ優れた人物を10人とりあげて「十大弟子」と呼びますが、十体が完存する遺品として、とても貴重なものです。一見の価値あり!

<その2> 「京都・醍醐寺-真言密教の宇宙」サントリー美術館(~11/11)

874年に開かれた京都の醍醐寺には、本尊となる絵画や彫刻など本格的な密教美術の数々が伝えられています。注目は、五大明王の仏画である国宝「五大尊像」と、重要文化財の「五大明王」の仏像の彫刻でしょう。仏画と彫刻、2Dと3Dで観られるのが魅力です。

<その3> 「仏像の姿 ~微笑む・飾る・踊る~」三井記念美術館(~11/25)

仏像の装飾「荘厳(しょうごん)」について解説されていて、薄い金箔を幾重にも張り合わせる「截金(きりかね)」など、仏像を飾り立てる技術の発展が良く分かる展示となっています。また、東京芸大で文化財保存や修復を専門に行う籔内佐斗司教授の生徒たちが、国宝の修復を行っているのですが、その修復の過程も知る事が出来ます。仏像には一本の大木から仏像を彫る「一木造り」と、ふたつ以上の木材を組み立てて完成させる「寄木造り」がありますが、特に寄木のメカニズムなどが詳しく解るので、面白い展示です。

山田五郎さんのボイスは「TBSラジオクラウド」でお聴き頂けます。