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おすすめラジオクラウド 相談は踊る「18歳の娘が妊娠しました(39歳女性)」

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こんにちは。文字起こし職人のみやーんです。僕が選んだラジオクラウドのおすすめコンテンツを紹介するコーナーの第32回目。
今回は『ジェーン・スー生活は踊る』のお悩み相談コーナー・相談は踊るより「18歳の娘が妊娠しました(39歳女性)」です。

自身も若くして妊娠・出産を経験したという39歳の女性の方からこのような悩み相談が届きました。


堀井美香:今日は通算1239件目のご相談です。匿名希望の39歳女性の方からのお悩みです。「スーさん、美香さん、こんにちは。早急に相談したいことがあり、メールしました。私は39歳。同じ歳の夫と18歳、14歳の2人の娘がおります。18歳の娘は短大の一回生。高校生から付き合っている同級生の彼氏とその友人との3人で短大から近いところでシェアして住んでいます。私はこのことをあまり良く思わなかったのですが、生活費などは自分でやりくりしていたので、仕方なく様子を見ていました。夫には『女友達と住んでいる』と伝えています。予感は的中するもので先日、大学の成績があまり良くなかったので、その理由を問うために娘を呼び出し話を聞きました。

そこで衝撃を受けました。彼との間に子供ができてしまった。普通であればとても喜ばしいことですが、娘も相手の彼も未成年。彼は親の援助を受け四年制大学に通っていて、アルバイトをしています。娘は保育士を目指し、子供に関する内容の授業も受けています。そこで命の大切さを感じており、『中絶をすることは考えたくない。大学も辞めて彼と育てる』と言っています。私も19歳で妊娠し結婚しました。ただ、その子供は娘ではなく結婚後、流産しました。そのことを踏まえて、授かった命は大切にしてほしいとも思っています。しかし、あの頃の私は学生ではなく、夫も若いながら公務員で収入もあり、生活に困ることなく暮らせました。娘達は学生です。この先何が待っているのか、いくつか想像ができます。

娘に『シングルマザーで生きていく覚悟はあるのか』と聞きました。『そのつもりがある』と答えましたが、世の中はそんなに甘くないと思います。彼氏の将来も変わってしまいます。もちろん、親として一緒に支えるつもりではありますが、もう一つ問題なのは家族です。娘は妊娠したことを私にだけ打ち明け、『夫には内緒にしてほしい』と言っています。夫は娘との仲もあまり良くなく、昭和な考え方の人なのでこのことを知ると勘当すると思います。事実を隠していた私にも負荷がかかるので、できれば早く伝えたいのですが、妊娠2ヶ月目なので体のことを考えて保留にしています。

夫も同じ経験上、話せば理解してもらえるとは思いますが……下の娘は来年、受験を控えており、子育てが一段落つき、家の購入も計画しており、第二の青春を迎える準備をしていてやっと家族の生活に余裕が出てきた状況で、突然のことで戸惑っています。蛙の子は蛙です。避妊をしなかった娘たちの過ちではありますが、授かった命は失いたくありません。しかし、生活力のない未成年。選択一つで人生が変わってしまいます。もちろん何かがあれば支えますが、娘の意思を見守るしかないのでしょうか? どうかご意見ください。よろしくお願いいたします」。


それに対してジェーン・スーさんと堀井美香さんが回答します。まずは最初のリアクションから。


ジェーン・スー:はい。これさ、すごくお母さんとしては心配で気持ちもキューッとなっちゃって、「どうしたらいいんだろう?」っていう気持ちがすごく伝わってくるんですけど……「おめでとう!」っていうお話だよね?

堀井美香:そうですよ。そうなんですよ。

ジェーン・スー:ねえ。だって、お母さんも19歳でお子さんを妊娠していた経験があって、いま39歳でお子さんが18歳っていうことは、その後少ししてまたすぐ妊娠されてお子さんを出産されているわけじゃないですか。って考えると、まあたしかにそれぐらい若い時期からの結婚ってなかなか難しいのはわかるけど、かっこいいよ。40歳でおばあちゃんだよ。

堀井美香:そうですよ。娘さんだってね、早々に子育て終わって若いママでね、またキャリアが積めたりとかしますから。

ジェーン・スー:たしかに学生の身分だから大変だっていうのはわかるんですけど、でもこのご時世、「じゃあいつ産めばいいのよ?」みたいなのもあるわけじゃん。本当に。だってさ、ひどいよ。10年前とか20年前よりもハードルが上がってるんだよ。「恋も、仕事も、ママも、妻も……」みたいな。谷亮子ぐらいからみんな、「ママでも金」ぐらいからずーっとみんな、全部できて当たり前みたいなことを言われているけど、そんなの無理に決まってるんですわ! それで追い追い大変になったりとか。まあ、子供をいつ持つのか? 持つか、持たないかも含めてその人の自由なんだけど、ここでお母さんがまだ若いうちに「えいやっ!」ってみんなで頑張って。子供は半年とか休学してさ。育休・産休みたいな感じで半年、1休学して。出来れば彼氏も大学を辞めない方がいいよね。

堀井美香:2人ともがんばって卒業はかならずしてほしいですよね。たぶん、いまの状況で将来的になんかちょっと大変じゃないかな?っていうことしかイメージできないかもしれないんだけど、実はいいことか楽しいこともきっといっぱいあって。そっちをイメージした方がいいかなって思うのと……。

ジェーン・スー:だって39歳のこの匿名希望の女性、ここで第一子っていう人もいま、たくさんいますからね。だから、○○学校みたいなのに行っても全然、「お母さんですか?」みたいな感じになれるわけでしょう?

堀井美香:そうですよ。で、ちょっとまだ彼氏のお母様とかお父様がどういう状況なのか、まだ内々で話してる段階だからそこまでは行ってないと思うけど、ちょっと向こうの方とも協力して。なんか、みんなでその命を育ていけると楽しく……喜び合って育ててあげられるといいなっていう風に思いますね。


まずは「おめでとう!」というところからスタートしているジェーン・スーさんと堀井美香さんの回答、すごく素敵だなと感じました。さらにお二人はこのように続けていきます。


ジェーン・スー:「『シングルマザーで生きていく覚悟はあるのか』と聞きました」って言っていてさ、まあ切羽詰まったらそうなったっていうか、なんて言うんだろう? この匿名希望の方も「ああ、自分の親がどんな気持ちだったかな、あの時」っていうのがわかったとは思うのよ。立場が逆になってさ。だけど、その時に言われて嬉しかったこととか、言われてありがたかったことを言ってあげればいいのにねって思って。自分がそうだった時に「あなた、この後自分がどうなるのか、わかっているの?」とか言われると「うるさいな」っていうか「不安にさせるなよ」って思ったんじゃないのかな?って思うんだけど。

堀井美香:なんか、昔は学生時代に子供ができたりすると隠して、ひっそり誰かのところで育てたりっていうのもあったかもしれないけど、いまはたぶんちょっと状況も変わってきてると思うんで。割と早い段階でみんなに公表して。友達もみんなで「ああ、そうなんだ!」って喜んでもらって、「あなたはみんなで育ててくれたんだよ」っていう感じでお子さんをみんなで迎えてあげるのもいいかもしれないですよね。

ジェーン・スー:「『いろんな選択肢がある』っていうことを次の世代に見せていく」っていうことが私たちのやるべきことだと私は思っていて。私のように結婚もしてない、子供もいない。けど、パートナーはいて。まあまあぼちぼち元気でやっております。そういう人が別に日陰に行ったりとか、「オールドミス」っていう風に後ろ指をさされたりしなくてもいい世の中なんだよっていうことを見せてあげることも私は自分の存在の理由のひとつかなとは思うわけですよ。だからいろんな女性の生き方があるっていうのを、もちろん周りのサポートなしでは無理ですけど。そんなさ、「自分たちだけでどこまでできるの?」って言うけど、ちょっと前までは家族みんなで育てたりとかしてたわけだから。

で、まあ同居になるかならないかはわからんけどさ。お子さんのお父さんになる人は、やっぱり大学を中退するのと四大をちゃんと卒業するのだと話が変わってくるから。そのもっと先の将来で、それこそ生涯賃金が変わってきたりとかっていうこともあるわけだから。ここはもう2つ、家族がタッグを組むしかないですよね。

堀井美香:どっちもちゃんと卒業してもらう。子供もしっかりみんなで育てる。おじいちゃま、おばあちゃまも含めて6人で。ねえ。

ジェーン・スー:と、思うけど。まあ、ご自身が結婚された時には「夫は若いながらも公務員で収入もあり生活に困ることなく……」って、まあそりゃそうですよ。そりゃ、その方がいいに決まってるんだけど……まあでも「大学に行く」っていう選択肢を娘さんに与えてあげたわけだから。自分ができなかったことだったわけじゃん。そしたらそれをね、サポートしながら卒業させてあげて。保育士になりたいんだったら「すでに子供、いますよ」っていう保育士さん。21とかにして。

堀井美香:かっこいいと思いますよ! ねえ。


子供を授かった若いカップルの今後のキャリアも見据えて、関係する家族がタッグを組んでサポートしていくべきという現実的なアドバイスをしつつも、さらにこんな風に回答は続きます。


堀井美香:あとね、やっぱりね、出てきたらかわいいですよ(笑)。

ジェーン・スー:そりゃそうですよ(笑)。もうみんなで「ああーっ!」ですよ。ねえ。なんかさ、物事、何に関してもそうだけど、暗い面とかネガティブな面を見ようと思ったら、どこまででも見れるんですよ。文脈って自分の読みたいようにどんどん読める、かいつまんでいけるんで。物事をネガティブに見ようと思ったら、どこまででもネガティブに見えるし。逆に言うとポジティブなところをかいつまんで見ようと思えば、そういうようなこともできるわけで。ここはね、もちろん第二の青春を迎える準備をしていて……っていう気持ちのところに子供か!ってなったかもしれないけど、でも自分もそうだったんだからいいじゃん(笑)。

堀井美香:あとなんか、またさ、1人育てられるってちょっと楽しいかもしれないですよ。落ち着いて。

ジェーン・スー:だから旦那さんもわかってくれると思うんだけどな。いまは娘さん、「怒られる!」って思っているかもしれないけど。

堀井美香:もし旦那さんが「勘当」とか言って、娘ともう口を聞かないみたいな状態になっても、お母様だけは娘の味方。完全に娘を守る。娘をちゃんと支援するっていう状況を娘にずっと伝え続けていれば、そのうちだんだんおじいちゃんも「なんだよ、孫かわいいな……」って結局なっちゃうんですよ。

ジェーン・スー:そうそう。って思うけど。だってご自分の娘さんがそうなったら、どうします?

堀井美香:私はやっぱりだからいま言ったように、もう産んでちゃんとみんなで育てよう。ああ、良かったじゃん!っていう風に。いま、大学3年生ですけど、いまでも言うかな。うん。まあ、ちょっと1回「なにやってんのよ?」って言いますけども。「これから就活でしょ?」とは言いますけども。でもその後は、ウェルカムかな? すごい楽しいと思いますね。

ジェーン・スー:そうだよ。だから、こんな新しい家族なかなかいないんだから。どんどんね、新しい家族の形っていうのを作ってかないと、本当に人がいなくなっちゃうよ。日本は。そう思うんだよね。だから、後ろ指差す人もいるかもしれないし、ゴニョゴニョ言う人もいるかもしれないけど、「えっ? 聞こえませんけど? 私、とっても幸せなんですけど!」っていう。そこでいいじゃんね。

堀井美香:そう言っていると、みんなからもうらやましく思われるかもしれないですし。結局ね、最後。

ジェーン・スー:全然大丈夫だと思います。あとは「娘の意思を見守るしかないのでしょうか」ってあるけど、お父さんを怒らせないように言うっていうところがいちばんデカいポイントですけど。そこは「まあ、私たちもこうだったし……」っていう伝家の宝刀で何とか乗り切っていただきたいと思います。


どうしてもネガティブな方、暗い方に向いてしまいがちな相談者さんに対して、よりポジティブな捉え方を提案するスーさんと堀井さんの真摯な回答、本当に素敵だと思いました。スーさんと堀井さんの思いやりに満ちたお悩み相談、ぜひぜひラジオクラウドの音声でチェックしてみてください!

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