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【予告編・前口上&音声配信】「平成スタイル~そしてみんなユニクロを着るようになった」2018年11月04日(日)25時〜TBSラジオで生放送【文化系トークラジオLife】

文化系トークラジオ Life ニュース版

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「平成スタイル~そしてみんなユニクロを着るようになった」予告編(39’36″)

11月04日(日)25時〜=11月05日(月)午前1時〜
「平成スタイル~そしてみんなユニクロを着るようになった」

出演予定:鈴木謙介(charlie)、速水健朗、永田夏来、倉本さおり、ひらりさ、塚越健司、宮崎智之、清田隆之、南馬越一義、斎藤哲也ほか

予告編の出演:鈴木謙介(charlie)、速水健朗、斎藤哲也、海猫沢めろん、宮崎智之、長谷川裕P(黒幕)

ラジコではインターネットで放送同様、音楽も聴けます。

※ツイキャスでも中継します→ http://twitcasting.tv/life954

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charlieです

いわゆる「量産型大学生」っていうんでしょうか、昨今の若い人の界隈で「上から下までまったく同じ服装」という事例が目につくようになったと言われています。言うほど昔はみんなバラバラだったという記憶もないのですが、服装の選択肢は以前より広がっているにも関わらず、むしろ選ばれるものは「定番」に近づいていくという流れがあるのだとしたら、それはどうしてなんだろうというわけで、色々と議論になっているようです。曰く、SNSの影響だとか人から浮くことを避ける若者のマインドだとか。

他方で流通の方に目を向けて見ると、2000年代の象徴でもあったファストファッションが市場に浸透した一方で、以前よりは存在感が薄れ、むしろ機能性肌着や体を締め付けないインナーなど、人に見せるというよりは自分が楽に着られるものが求められるようになったと思います。この辺は年代やジェンダーによっても変わるので、もう少し細かく考えないといけないのでしょうけれど、一般の、それほど服装に興味のない人でも「一番楽に選べるアイテム」として、そうした定番商品が普及したのではないかと感じています。ユニクロがこれほど着られるようになったのも、そうした理由からなのかもしれません。

考えてみれば、昭和の時代、経済的な豊かさを背景に求められたのは、ハイファッションを頂点とする、いわゆる「ブランドもの」でした。これが平成の30年間を経て「みんなが憧れるもの」から「友達の中で馴染むもの」「自分にとって楽に選べるもの」に変化していったのだとすれば、他のジャンルでも生じた「大きな物語の喪失と自己への関心の高まり」が、ここでも見られるのかなと思います。社会学の中では「コンサマトリー化」なんて言うこともありますけど、いまここで無理をせずに暮らすことのほうが、背伸びして「高級」なものを選ぶよりも優先されるようになっているのですね。

興味深いのは、1980年代にハイブランドに対するアンチテーゼとして登場した無印良品が、それ自体として「ブランド化」した一方で、まさにブランド性を感じさせない、着られるシーンに溶け込むような商品として定着したのがユニクロだったということですね。いまやユニクロはグローバルブランドではありますが、少なくとも日本においては、ワンランク上の商品というよりは、かつての大衆車のような「人並み」の選択肢として浸透している。そこには、「平成」が辿ってきた社会のひとつの風景を見ることができるように思うのです。

そういったわけで、今年のLifeで何度か言及してきた、平成を振り返るシリーズ。今回は「平成スタイル〜そしてみんなユニクロを着るようになった」と題して、ファッションと言うよりはより広い文脈での「スタイル」に注目して話していきます。スマホの普及で腕時計をしなくなったよね、とか、30年たってもスニーカーの定番って変わらないよね、とか、人によっても立場によっても着目点は変わりそうですが、Lifeなりの「平成史」を振り返られたらと思っています。

リスナーの皆様からも洋服などを買うとき、あなたが重視していることはなんですか? それは以前と変わりましたか?というテーマでメールを募集します。僕であれば、とにかく体型に合う服というものが市場に流通していないので、デザイン上想定されているシルエットを裏切らずに着られるものを選ぶというのが軸になっているんですけど、そうしたこだわりのある方も、またこだわりがないので結果的にこういう選び方をしているという方も、具体的な変化まで含めてメールをお寄せください。

メールアドレスは life@tbs.co.jp

ぜひお早めに!